私たちがなぜ【HERNO/ヘルノ】を選ぶのか?【HERNO/ヘルノ】でなければ、表現できないデザインとは?

 めまぐるしく変わるのは、天気。寒い日の後には、10度を上回るポカポカ陽気。昨日は一日中雨。そして今日は寒風吹きすさぶ寒い日です。風邪をひかないように注意しましょう。

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 ついつい選んでしまうのが、肩の凝らない軽さと暖かく身を包んでくれる服。今、最も気に入っているのが、PHIL PETTER(フィルペター)のタートルネックとBorelio(ボレリオ)のパンツ。足元はSpring Court(スプリングコート)のレザースニーカーです。そんな今日の出で立ちに立て続けに羽織ったのが、【HERNO/ヘルノ】のコートです。

 私たちがなぜ【HERNO/ヘルノ】を選ぶのか?【HERNO/ヘルノ】でなければ、表現できないデザインとは?が、本日のテーマです。まずは歴史から、ご説明しますと、

 創業者はジョゼッペ・マレンツィ。ジュゼッペ・マレンツィは戦後間もない頃にレインコートを製造する会社で働いていた経験を活かし、1949年に会社を立ち上げました。ブランド名の「ヘルノ」とはレーザの街のマジョーレ湖と工房のすぐ近くを流れていたエルノ川を示しているそうです。
レーザの街は湿度が高く、雨が多い地域だったため創業当時は紳士用のレインコートを専門に製造・販売を手掛けていた歴史があります。その後レディースウェアも手掛けるようになり、レインコートだけでなくカシミアコート・ジャケット・ドレス・スーツなど徐々にアイテム展開を広げていきます。

 2008年にニールバレットとコラボしたダウンウェアを発表。羽毛を直接ポリエステルのコート生地内に入れるという特殊な技術が使用され大きな話題となり大ヒットしました。このダウンジャケットが大ヒットしたことにより、日本でヘルノといえばダウンウェアのイメージが定着しましたが、元々はクラシックな正統派コートブランドとして成長してきた歴史を忘れてはいけません。さらに詳しい情報は、こちらからご覧ください。

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 モデルは「Pl0557U」前身切り替えフーデッドダウンコートです。少し前の商品で、サイズは46のみですが、ヘルノらしいモデルということでピックアップしてみました。

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 POLAR-TECH により、撥水機能に加え、高い断熱機能によって外の冷たい空気はシャットアウトし、中の暖かい空気は外に逃がさないように閉じ込めてくれます。またダウンパックでも軽い着心地を実現しています。前身頃の切り替えがあることで、無表情になりがちなブラックのダウンに個性を与えてくれています。

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 ウール地とポリエステル素材のコンビネーション。ダイヤゴナルのメルトン地がアクセントになっているモッズコート。ヘルノらしいモデルです。残すサイズが48のみとなっていましたが、今日の出で立ちに羽織ってみれば、このサイズの方がいい。実は昨年暮れにヘルノのダウンを手放してしまい、その理由がサイズ感。かつてサイズ46で購入していただけに、少し緩めめのニットを合わせると窮屈なんです。デザインによって一概には言えませんが、着丈の長いモデルならワンサイズ上げた方が良さそうです。ただ、このモデルにはライバルが...

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 展示会でさりげなく羽織っていた人がいるのです。誰かといえば、

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 マスヤマです。彼も寒がり。この時期、彼はムーレーとカナダグースを交互に着て通勤していますが、そろそろ新しいダウンが気になりだしているはず。なんて勝手な推測ですが、彼と好みが似ており、意外と重複して所有しているものが多いのです。そろそろ牽制しておかないといけません。詳しくは、こちらのブログをご覧ください。

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 もしマスヤマが欲しいといえば、これにしようかと狙いを定めたのが、この「CA0071U」 ウールナイロン スタンドカラーコート。サイズ48がちょうど良いサイズ感です。もしかして正月太り?いやいや、体重は増えておりません。ご案内するのは季節の初めだけにインに着るものが薄着。実際に着る季節は真冬ですので、よりリアルなサイズを感じるのでしょう。そうなると、展示会でのオーダーが変わるかもしれませんね。

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 ウール系のコートは、TAGLIATORE(タリアトーレ)やLARDINI(ラルディーニ)などのテーラードブランドからも展開されていますが、防寒や防水となると、やや頼りなく感じるはずです。見た目の美しさも大切ですが、やはり寒さや急な天気の変化から身を守るのが、この季節のコートの役割。そうなると、やはりレインコートの実績を持ちながら、ダウンなどの中綿入りのものが重宝するはずです。なぜ【HERNO/ヘルノ】を選ぶのか?その答えが、ここにあるのです。ブログを書きながら、ふと思い出したことがありました。それは、YouTubeの「SUGURU STORY」。ヘルノについて語っておりますので、再度、ご覧になっていただければ、ヘルノの魅力をご理解いただけるかと思います。

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 お待たせいたしました。今週の金曜日、1月14日より 2021-22年秋冬のWINTER SALEを開催させていただきます。プロパー(定価)でご購入された方の気持ちも配慮しながら、一年で最も寒い季節に決めさせていただきました。価格につきましては、明日の夕暮れ時より、通販サイトSUGURU SHOPに随時反映させていただきます。皆様のワードローブの充実にお役に立てれば幸いです。



蘇る青春の日々。重ねた年を活かして、服を語っていきます!!

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 日向ぼっこが似合う年齢になりました。これで縁側があれば、最高なんですが...。実家は、築60年になる日本家屋ですので、いまだに縁側が健在。子供の頃、父親が縁側で新聞を読んだり、近所の人と談笑している姿が思い浮かびます。

 "和風家屋の障子が、薄明かりの中でその向こうの人や風景を見えるような見えないような曖昧さの中に感じることが出来るのと同じように、内でもなければ外でもないという縁側に、空間を仕切る意識が希薄な日本家屋空間独特の曖昧さの構造を見るという文化論も語られる"なんて、曖昧さが素敵な日本です。

 本日、ジュニアが休み。早くも、カシェートでのバイイングが始まるようで、明日は東京へ。そこで、グローリーガイのご提案の前に、カシェートからお勧めをご紹介。時間がある限り、昨日の分を取り戻そうと思っております。

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 気温が上がったせいもあり、久しぶりにデニムを穿いてきました。トップスはタートルネックのニットにジャケットです。日差しが陰れば、もう一枚羽織るものが必要と、取り出してきたのが、今季初登場となる【TWC/ティー ダブリュー シー】の定番モデル「ワックスコットン 4ポケットフィールドジャケット」。当初の展開予定は、グローリーガイ。途中、英国ブランドいうことでカシェートに移動させました。ジャケットの上やローゲージのニットに羽織るの便利なジャケットです。

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 同じブランドのボンデッドウール チンストラップ付きバルカラーコートです。

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 こちらは、あのMACKINTOSH(マッキントッシュ)とのコラボ。かつて展開していた英国を代表する老舗ブランド。縁があるかもしれませんね。先にご提案のジャケットともにサイズはS。カシェートの中では唯一、親父セレクトの【TWC/ティー ダブリュー シー】。イタリアサイズでいえば、46前後。サイズが合われる方にお勧めです。詳しくは、こちらのブログをご覧ください。

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 そして、ずっと気にしているのが、この【GRENFELL/グレンフェル】の「 SCAFELL」。ボアフード付きのマウンテンパーカーなんです。悩んでいるのが、サイズ。というのもサイズ38が売れてしまってないのです。ニットだけであれば、36でもと思うのですが、ジャケットに羽織ると肩幅や背幅がやや狭いのです。やはり38がある時(着用写真はサイズ38)に買っておけばと後悔しております。

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 カシェートで洋服以外の人気アイテムといえば、紅茶。そして、ここ最近になって、ご要望が多いのが、2017年に父と息子のデュオによって開発された英国生まれのスキンケア、ボディケア、ヘアケアのメンズコスメブランド【HEATH/ヒース】。手前の試供品のハンドクリームは、私も愛用?いや、数に限りがあり、在庫の多い時を見計らって購入予定です。詳しくは...まだ、ご案内しておりませんでしたね。もうしばらく、お待ちください。

 20代、30代と憧れた英国スタイル。そんな若き頃を懐かしむようであり、手探りで始めた、当時の洋服への情熱を蘇らせているようでもあるのです。40代になり品揃えをイタリアのファクトリーブランドに切り替え、クラシコイタリアの魅力を十二分に感じながら、英国スタイルを蘇らせているのが、今の自分。それぞれの良さをミックスさせ、経験してきたことを活かしながらご提案できるという、人生の中で最も充実した60代と言えるでしょう。"オトコは60から"とはよく言ったものです。その言葉の意味がようやく理解できた、遅咲きのスグルシニアでした。

 肝心のグローリーガイのニュースは?残念ながら、時間と体力不足です。明日は定休日で休ませていただきます。水曜日に、また元気にお会いしましょう!!

 ※ SUGURU blogも更新されています。ぜひご覧ください。

本日のブログは、富士山だけ?です。

 土曜日と違い、日曜日はお客様のご来店が早いため、開店と同時に店頭に陣取っておりました。予想した通りで、昼食を済ませたのが、16時。以前のように食事ができないなんてことはなくなりましたが、続けての接客はどうも腰にくるようです。一時間ほどサボって、ストレッチとコーヒーで体力の回復を図ってまいりました。さぁ、ブログとパソコンの前に向かっておりますが、店頭からの呼び出しです。本日は昔からのお馴染みさんの多い日。出番の多い嬉しい日となっております、と言い訳させていただき、本日のブログはお休みにいたします。代わりに、

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 昨年12月24日、東京出張に向かう新幹線の中で撮った富士山の写真。シャッターチャンスを逃さず、いい写真が撮れたと自負しております。いつもはこんなに綺麗に撮れないだけに、今回は大満足。一人で満足していてはとお披露目です。東京行きは再来週ぐらいから予定しており、どんな富士山に会えるのか。季節によって様々に表情を変える富士山。会えない時もあります。機嫌の悪い時は姿を現してはくれません。そんな変幻自在の富士山のようになりたい...で、本日は終わらせていただきます。

当然ですが、セレクトには理由があるのです... Borelio/ボレリオの場合は?

 昨夜、ブログを書き終えた後、ナグラさんに読んだ?と尋ねたら、彼曰く「セレクトした意味がわかりました!!」。バイヤーとしては「えっ、今頃?」でしたが、意思の伝達ができていないのは、私の責任。深く反省した夜でした。地方の個人店、いわゆるオーナーシップの強い店だけに、セレクトショップといってもかなりセレクトに偏りが出ます。かつて、試しにスタッフ全員で展示会に臨んだこともあるのですが、意見がまとまらず、いや意見が出ないと言った方が良いかもしれません。時間がかかりすぎて、短期間ではまとめることができません。結局、ジュニアサポートのもと私が出かけるのですが、問題はバイイング後。会議はしない、軽いミーティングが関の山。そうなると、意外にも、ほぼ毎日書くこのブログが意思伝達のツールになっているのかもしれませんね。

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 暖かい日です。ここ数日、凍えるほどの寒さだっただけに、同じ場所とは思えないほど。ついついテラスに出て、ビタミンD補給がてら日向ぼっこです。本日のいでたちは、年明け早々に購入したPHIL PETTER(フィルペター)の「シェットランド風タートルネックセーター」にBorelio(ボレリオ)のパンツを穿いております。オーストリアのニットにベルギーのパンツと国は違えど、提案してくださる代理店さんは同じ。数名で運営される小さな会社ですが、イタリアブランドとは味付けの違う新鮮なブランドを紹介してくれます。

 本日は、穿いているパンツ【Borelio/ボレリオ】について。三年前から展開を始めたベルギーのパンツ専業ファクトリーです。ブログ初登場は2018年8月でした。なぜこのブランドを選んだかを相変わらずの長話でおつきあいいただこうかと思います。創業当時から掲げた理想は、"パンツの強いショップ"でした。独立以前から、感じていたことは、ニットやアウターなどのトップスは接客しやすく、お客様の判断も早い。ただパンツとなると、試着していただくまでが大変。ようやく穿いていただいても、「サイズが合わない」「股上の位置が気に入らない」「ラインが好きではない」などの理由で購入を断念される方もあります。股下が決まり、ピンを取らせていただいた時には、他のアイテムよりはるかに嬉しく、達成感を感じるのが、パンツなんです。

 特に、聞き慣れないブランドをご提案する際や大きくトレンドが変わり始めた時などは、本当に苦労します。例えば、ノープリーツからタック入りが増えれば、当然、シルエットも太くなります。最初から抵抗なく穿いていただける方と頑として受け入れない方。私たちのお客様に多いのは、後者。保守的な方が多いのですが、そこを切り崩していくのが私たちの仕事です。その時には拒絶されていた方が、一年後、二年後と時間差はありますが、なんとなく気になりだし、穿いてみたら色違いで購入されていたりと変化が見られるのです。そういう意味で、パンツの接客は難しく、時間はかかりますが、大変なだけに面白いアイテムなんですね。特に信頼関係ができていると、「そこまで言うなら、一度試してみるか」なんてことになるのです。いやぁ、話が長くなっています。You Tubeで語った方がいいかもしれませんね。

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上の写真で穿いているのが、「Leichtfried/ライヒトフリート」のローデンクロス。1884年創業のオーストリアのミル(織物工場)のもので、フランネルよりもハリコシがありますが、メルトンと比べると、はるかにしなやかな生地です。昨年、セレクトしたモデル違いのベージュのサイズ46が一本在庫があり、購入しようと売り場から下げたのですが、いつの間にか他の方に取られてしまい、いや、お買い上げいただきました。ご購入された方は幸せ者です。この生地、実は来年の価格が出ておりまして、なんと44.000円。二年続けて、38.000円を維持していたのですが、来年はそうもいきません。ただ、今までがお値打ちすぎたといっても良いでしょうね。

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 新型モデルの「CARL」。人気定番の股上深めのドローコード付きのシャーリングパンツ「CHAD2」に比べると、股上は浅く、ウエストもゆとりを持ちます。ワタリ幅はほぼ同じで、裾幅に関しては、逆に1.5㎝ほど広め。写真後ろ姿で見るように、自然なテーパードを描き、まろやかな雰囲気を持つシルエットです。同じコーディネートで足元だけ変えてみました。ややウエスト位置を下げてスニーカー(Spring Court)を履けば、抜け感のあるフォルムを描きます。ウエスト位置を戻せば、ヒップから裾にかけてのラインにシャープさが出ます。足元をスニカーからスリッポンに替えれば、さらにエレガントさが増します。"ラフだけど上品"が、【Borelio/ボレリオ】の最大の魅力と言えるのです。

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 他に、同じモデル「CARL」でセレクトしたのが、ライトブラウンのカルゼ。弾力性のある綾織りのウール素材で、スーツやトラウザースに使われるクラシックな雰囲気を持ちます。この素材を、程よい抜け感と上品なラインを描く「CARL」にのせることで、どんな化学反応?を起こすのでしょうか?生地を選びながら、どのモデルにのせるか、そんな妄想をするのもバイイングの醍醐味なんです。

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 こちらも足元だけ変えてみました。皆さんがよく使う白のスニーカーとブラウンスエードのスリッポンです。印象は上のローデンクロスと同じでしょうか。素材自体はクラシック。でも、どこか今までと違う雰囲気を楽しみたいなら、ぜひオススメしたいパンツです。各サイズのミニマムが多いのと、納期がやや遅れたこともあり、幸運にもサイズ44から50までご用意できます。この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 もう一型、ご提案と行くつもりでしたが、

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 2時頃まで店頭は静か。抜け出すには今だ!! と、暖かい日差しの中、知り合いのコーヒースタンドまで足を伸ばしてしまいました。戻ってからが大変。天気の良い日は、忙しくなるのが、いつも3時以降でした。つい油断してしまいました。続きは、明日に。また長話にお付き合いください。

 

当然ですが、セレクトには理由があるのです... MooRER/ムーレーの場合は?

 いつものことですが、年末には昔馴染みのお得意様が多くご来店されます。長い方で35年。独立する前ですので、20代後半の若き頃の私をご存知の方もいらっしゃって、お互いに洋服という接点を持ちながら、ともに年を取られた方々です。共通するのは、殆ど私のブログを読んでおられないし、ましてやYou Tubeなんて鼻から興味を示していただいておりません。それでも毎年のように顔を出していただけるのは、信頼関係ができていることと勝手にありがたがっております。逆に年が明けて増えるのは、新規の方々。今年は特に顕著です。大半はブログやインスタ、あるいはYou Tubeがきっかけでご来店されます。新しい時代のコンタクトツールです。これから信頼関係を築いていく大切なお客様。どうすれば、頼りになるメンズショップとして存在していけるのか、いままで通りで良いのか、そんなことを真面目に考えている正月明けです。

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 昨日のSUGURU blogでご案内させていただいた隠れ場Cachette/カシェートで開催中の年末年始の「福引抽選会」延長のお知らせ。年始の新しいお客様が増えていることもあり、せっかくだから続けたいとジュニアからの要望があり、9日(日)まで延長することにしました。お買い上げ20000円毎に一回の運試しです。

 さて、本日の無駄話です。昨日、ブログの末尾に、"年々増え続ける【MooRER/ムーレー】のモデル数。数多くのコレクションから、今季、なぜ、このモデルを選んだのか、そんなセレクト動機を中心にご提案"なんて書かせていただきました。話が無駄に長くなるかもしれません。

 取り扱いはもう少し前になりますが、初めてブログに紹介させていただいたのが、2013年11月22日。遡ってみていただくと、数々のモデルを展開してきたことがわかります。最初の出会いは衝撃的でした。当時の品揃えといえば、モンクレールの横にカナダグースがあり、対面にはマッキントッシュやラベンハムなどの英国ものが並んでおりました。その中にムーレーを投入したら、お得意様の心を掴んでしまい、あっという間に完売。誰も、そのブランド名すら知らないのにです。翌年、勢い込んで展示会に臨めば、一年だけの展開。いやはや困ったです。ちょうどモンクレールをやめる意志決定をしたところだけに、手に入らないとなると何を売ればいいのか?その年のイタリア出張の際、PITTIのブースでしっかり提案されていたのに、どうして?結局、一年待っていたら、あるエージェントさんからの展示会案内状。飛び上がらんばかりに大喜びでした。そして現在、大手の百貨店、セレクトショップで取り扱われ、2018年秋には、銀座に日本初の旗艦店がオープンと破竹の勢いです。

 昨年、外出規制の中、車社会の岡崎を考慮して、比較的、ダウンのボリュームを抑えたショート丈のジャケットを中心にセレクト。唯一、丈の長いモデルは「MARCO」のみでした。案の定、ほとんどのモデルが完売してしまいましが、一つだけ後悔が。何かといえば、1月、2月の一番寒い時にお客様のご要望に応えることができなかったことです。洋服屋としては売りやすいものばかりを仕入れるのは片手落ち。そこで、今回、着丈の長いモデルを二型ご用意しました。

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 昨年同様、「MARCO」は色違いで2色セレクト。フードにファー付きを選ばなかった理由は、動物愛護に真摯に向き合っているわけではありません。意識はしておりますが、ファーの付かないモデルを選んでいるのは、デザイン上の好みです。どうも個人的に、あくまでも今の気分ですが、似合わないし苦手なんです。ムーレーでフードにファーがついているモデルを持っておりますが、フードからファーが取れないので、フード自体を取り外してきております。機能的にみても必要がないなら、価格も下がるし、その方が合理的です。

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 もう1型選んだのが、「BOND」。モンクレールでも似たモデルが選んだことがあります。もちろんワンポイントは付いていませんでした。ドレス顔のダウンコートですが、デニムで合わせても素敵なモデルです。今回、意識してセレクトしたことは、表にキルティングが出ないこと。ショート丈であればいいのですが、ラグジュアリーすぎないシンプルなデザイン重視です。男の服に色気は必要でも、華美なものは避けるべきです。女性の服とは違い、できれば無骨に見える方がいいのです。無骨といえども、【MooRER/ムーレー】のものであれば、そこは隠しきれないオーラーが漂うはず。それに長く使うにはシンプルなデザインが一番で、結局、派手なデザインは飽きるのも早く、着て行く場所も選んでしまうでしょう。それに大きい声ではいえませんが、モテない。清潔感のあるさりげなさ。そこに光るものがあれば、女子受け、いや男性にも評価されると、長年の経験と実績を踏まえながら、今思うことです。そんな気分が次のバイイングに繋がるのですが、次のコレクションはどうしましょう。もうすぐ展示会。気分も大事ですが、それに加え、価格との折り合いをつけないと前に進めない展示会になりそうです。

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 一部、除外品はございますが、現在、新春価格にてご提供させていただいております。

GLORY GUY

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