当然ですが、セレクトには理由があるのです... MooRER/ムーレーの場合は?

 いつものことですが、年末には昔馴染みのお得意様が多くご来店されます。長い方で35年。独立する前ですので、20代後半の若き頃の私をご存知の方もいらっしゃって、お互いに洋服という接点を持ちながら、ともに年を取られた方々です。共通するのは、殆ど私のブログを読んでおられないし、ましてやYou Tubeなんて鼻から興味を示していただいておりません。それでも毎年のように顔を出していただけるのは、信頼関係ができていることと勝手にありがたがっております。逆に年が明けて増えるのは、新規の方々。今年は特に顕著です。大半はブログやインスタ、あるいはYou Tubeがきっかけでご来店されます。新しい時代のコンタクトツールです。これから信頼関係を築いていく大切なお客様。どうすれば、頼りになるメンズショップとして存在していけるのか、いままで通りで良いのか、そんなことを真面目に考えている正月明けです。

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 昨日のSUGURU blogでご案内させていただいた隠れ場Cachette/カシェートで開催中の年末年始の「福引抽選会」延長のお知らせ。年始の新しいお客様が増えていることもあり、せっかくだから続けたいとジュニアからの要望があり、9日(日)まで延長することにしました。お買い上げ20000円毎に一回の運試しです。

 さて、本日の無駄話です。昨日、ブログの末尾に、"年々増え続ける【MooRER/ムーレー】のモデル数。数多くのコレクションから、今季、なぜ、このモデルを選んだのか、そんなセレクト動機を中心にご提案"なんて書かせていただきました。話が無駄に長くなるかもしれません。

 取り扱いはもう少し前になりますが、初めてブログに紹介させていただいたのが、2013年11月22日。遡ってみていただくと、数々のモデルを展開してきたことがわかります。最初の出会いは衝撃的でした。当時の品揃えといえば、モンクレールの横にカナダグースがあり、対面にはマッキントッシュやラベンハムなどの英国ものが並んでおりました。その中にムーレーを投入したら、お得意様の心を掴んでしまい、あっという間に完売。誰も、そのブランド名すら知らないのにです。翌年、勢い込んで展示会に臨めば、一年だけの展開。いやはや困ったです。ちょうどモンクレールをやめる意志決定をしたところだけに、手に入らないとなると何を売ればいいのか?その年のイタリア出張の際、PITTIのブースでしっかり提案されていたのに、どうして?結局、一年待っていたら、あるエージェントさんからの展示会案内状。飛び上がらんばかりに大喜びでした。そして現在、大手の百貨店、セレクトショップで取り扱われ、2018年秋には、銀座に日本初の旗艦店がオープンと破竹の勢いです。

 昨年、外出規制の中、車社会の岡崎を考慮して、比較的、ダウンのボリュームを抑えたショート丈のジャケットを中心にセレクト。唯一、丈の長いモデルは「MARCO」のみでした。案の定、ほとんどのモデルが完売してしまいましが、一つだけ後悔が。何かといえば、1月、2月の一番寒い時にお客様のご要望に応えることができなかったことです。洋服屋としては売りやすいものばかりを仕入れるのは片手落ち。そこで、今回、着丈の長いモデルを二型ご用意しました。

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 昨年同様、「MARCO」は色違いで2色セレクト。フードにファー付きを選ばなかった理由は、動物愛護に真摯に向き合っているわけではありません。意識はしておりますが、ファーの付かないモデルを選んでいるのは、デザイン上の好みです。どうも個人的に、あくまでも今の気分ですが、似合わないし苦手なんです。ムーレーでフードにファーがついているモデルを持っておりますが、フードからファーが取れないので、フード自体を取り外してきております。機能的にみても必要がないなら、価格も下がるし、その方が合理的です。

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 もう1型選んだのが、「BOND」。モンクレールでも似たモデルが選んだことがあります。もちろんワンポイントは付いていませんでした。ドレス顔のダウンコートですが、デニムで合わせても素敵なモデルです。今回、意識してセレクトしたことは、表にキルティングが出ないこと。ショート丈であればいいのですが、ラグジュアリーすぎないシンプルなデザイン重視です。男の服に色気は必要でも、華美なものは避けるべきです。女性の服とは違い、できれば無骨に見える方がいいのです。無骨といえども、【MooRER/ムーレー】のものであれば、そこは隠しきれないオーラーが漂うはず。それに長く使うにはシンプルなデザインが一番で、結局、派手なデザインは飽きるのも早く、着て行く場所も選んでしまうでしょう。それに大きい声ではいえませんが、モテない。清潔感のあるさりげなさ。そこに光るものがあれば、女子受け、いや男性にも評価されると、長年の経験と実績を踏まえながら、今思うことです。そんな気分が次のバイイングに繋がるのですが、次のコレクションはどうしましょう。もうすぐ展示会。気分も大事ですが、それに加え、価格との折り合いをつけないと前に進めない展示会になりそうです。

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 一部、除外品はございますが、現在、新春価格にてご提供させていただいております。

GLORY GUY

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