2014.06.26
最終日はショールーム巡りで、まずはTAGLIATOREから。
ショールームへはタクシーで向かい、予め教えてもらっていた住所を運転手に伝えたのですが、目的地に近づくと、何やら独り言が増え始め、のろのろ運転で周りをキョロキョロ。挙げ句に、一旦留って地図を再確認。迷子になったのではと不安になりましたが、ほどなくして目的地に到着しました。
聞けば、イタリアの住所は複雑で、いわゆる日本で言うところの町名までは分かるのですが、番地は1,2,3...というように建物の並び順に付けられているのではなく、建物が隣接していても1,2,6...13,9,...などのような番地の付け方をしているとのこと。番地を伝え、更にどの通りに面しているか、通りの名前を伝えると一般的に分かりやすいそうです。勉強になりました。
ショールームへ入ると、既に先客が商談中です。その方は、何と韓国のバイヤーさん。近年、韓国でもクラシコ系ファッションへの注目が高まり、TAGLIATOREも人気があるのですが、韓国にはエージェントがないため、日本のエージェントさんを介して取引をしているようです。世界的なTAGLIATORE人気が伺える一幕でした。
弊店blogでの展示会報告や、様々なショップblogでも画像が掲載されているので、目に焼き付いている方も、そして既に気になっている方も多いと思いますが、2014-15FWから継続して提案されているが、レッド系のコレクション。幾つかのブランドでも目にすることが多いカラーリングで、TAGLIATOREでは特に注目しています。
PITTI会場では、派手な演出で世界観を表現していましたが、ショールームでは、実際に生地を見てオーダーをしていく為、サンプルとなるベーシックなアイテムも並んでいます。と言っても、TAGLIATOREらしい変わった織りや色・柄の生地ばかりで、見ているだけでもテンションが上がります。勿論、羽織ってみたら、もっとよかったですよ。
ショールームに並んでいるサンプルは、全て東京の展示会でも見ることが出来るので、プレコレクションで既にオーダー済みのものと併せ、これらを参考にオーダーしていきます。
続いて、昼食を挟んでPTです。PTのショールームへは、トレメッツォの小林社長にも同行頂いたので、迷わずピンポイントで到着です。コレクション内容としては、引き続きリゾート感を意識したものが多く、カラフルなアイテムと柄物の提案が多くなっています。
そして、PITTI会場でも気になっていたジャージやリブウエストのパンツ。ドローコードが付いていたり、裾を絞れるようなデザインになっていたり、リラックスしたスタイルは、来季になると、もっと加速していきそうです。
1階はPT01で、2階はPT05のショールームになっています。ここでも、カラフルなカラーリングに柄物、リネン生地を使ったものなど、夏らしさのある提案が見られました。
その横には、実際の店舗をイメージしたPTの仮想ショップがありました。展示されているのは2014-15の秋冬物です。
ウィンドウには、今季のPTのテーマ「Cool Winter with Warm Style」の文字が。その文字は、今季のキーカラーのひとつワインレッドで書かれていて、コンセプトがしっかりしています。TAGLIATOREもそうでしたが、この秋冬は、ウォーム感の強い色や生地などに注目して下さい。
PTの占める割合が多い弊店でも、これだけ贅沢に提案が出来れば良いのですが...。でも、什器やディスプレーの仕方などは、しっかり参考にさせて頂きます。
ショールーム巡りを一区切りさせ、私とナグラはこれでイタリア出張の全日程が終了です。ミラノ・マルペンサ空港からローマ・フィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港を乗り継ぎ、韓国の仁川、そして中部国際空港セントレアに丸一日掛けて到着です。
(時に迷いながら)幾つもの乗り継ぎと、これだけの長旅は初めてだったのですが、自分で撮った写真を見て、あの幸せな日々を思い出すだけでも、疲れが吹っ飛びます。店頭では、思い出話を話したくてたまらない二人がおり、明日はスグルがイタリアから戻ります。是非皆さんのご来店をお待ちしております。
2014.06.25
まずはご報告までに。私タカイとナグラは、一週間のイタリア出張を終え、23(月)の夜、一足先に日本へ帰って参りました。今回の出張に際しては、一週間の長い間GLORY GUYをお休みとさせて頂きまして、皆様にはご迷惑をお掛けしました。それに見合うだけのお土産話は、いっぱい持って帰ってきましたので、皆様のご来店をお待ちしております。
さて、本日はミラノ出張の様子をご報告します。
ミラノでは、PITTI IMAGINE UOMOに続いて開催されたWHITEに行って参りました。
空間を贅沢に使って、ブランドのコンセプトを表現していたPITTIとは異なり、WHITEでは、小さなブースが所狭しとひしめき合っていました。まだ若い無名のブランドから、老舗のファクトリーブランドまで、色んなカテゴリーのブランドを一同に見ることが出来るのが魅力です。特に、比較的若いブランドの勢いを感じる展示会で、私たちにとっても気になるブランドが見つかって、収穫のある展示会でした。
WHITEを後にして、これからは各ブランドのショールームを回っていきます。
その前に、PITTI会場で撮りだめしたスナップをご紹介します。正面でカメラを構えるのはちょっと恥ずかしく、着が引けてしまいますので、隠し撮り的な感じで撮影です。角度が悪いのは、ご容赦下さい(笑)
2014.06.23
通信に不具合があって、画像の掲載ができなかったため、更新が遅れてしまいました。4日目は、フリーの時間とミラノへの移動です。
午前中は、フィレンツェの街を回りました。歴史遺産の街として有名なフィレンツェですが、セレクトショップやヴィンテージショップなど、古いお店から新しいお店も多いので、様々な観光+買い物が楽しめます。
街に出ると、数々の誘惑に惑わされながら、ウィンドウショッピングならぬ、ディスプレイショッピングです。ディスプレイのコンセプトが明確で、しっかりと作り込まれているお店が多く、見れば、どんなお店なのかそのお店の雰囲気がわかり、入るお店が選びやすいです。そして、お店側からすれば、逆のことも言えますが。
ディスプレイを見てもわかりますが、ほぼ全てのショップで、秋冬物を中心とした品揃えに変わっていました。すでにムートンやファーレザー、ダウンジャケットも勢揃いです。
色使いやコーディネート、構成の組み立て方など、全てが勉強になりました。この感覚を残して、今からでもお店に帰ってディスプレイを改造したいぐらいです。
そう考えていると、お店が恋しくなってきました。...でも、やっぱり帰りたくないですね。
そして観光名所巡りです。皆さんご存知のように、フィレンツェはルネッサンスの芸術や文化を色濃く残した歴史ある建物が多く、街全体が歴史遺産に登録されています。
世界最古の薬局サンタ•マリア•ノヴェッラや、歴史あるフィレンツェでも最も古い橋ポンテ•ヴェッキオ、サンタ•マリア•デル•フィオーレ大聖堂やヴェッキオ宮殿など、ガイドブックに載っているような主要どころは、しっかり抑えてきました。
何を見ても美しく、街並みを見ているだけでも、一日中歩いていられそうです。
一通り観光と買い物が終わり、ミラノへ出発です。
電車の車窓から見る景色は、山が少ない平坦な大地と、のどかな田園風景が広がっていました。
ミラノでは、PITTIの後に開催されるWHITEに向かいます。PITTIと比べれば規模は小さいものの、個性的なブランドが出店し、新ブランドを発掘する楽しみがあります。その模様は後日。ではまた。
2014.06.20
予定していたエージェントさんによるアテンドが終わり、時間の許す限り、気になったブースを回ります。
eleventyは、引き続き"eleventyらしさ"のある提案。ただ、そこに新たな素材感や柄も見られ、来季も非常に期待が持てるコレクションです。
次のブースへ移動途中、Mario Muscarielloのマリオ氏と、EMMETIのマッシモ氏に遭遇。インテレプレの佐々さんと一緒にいるところ、偶然の再会です。
両ブランドともブースは構えていませんでしたが、また会えることを約束してお別れしました。ナグラは、ナポリまでマリオ氏に会いに行くと、硬い約束を交わしていましたが、実現するでしょうか...。
更にその後、トヨダトレーディングの服部さんにばったり。時間が空いているとのことでしたので、アテンドをお願いしました。
まずは、giannetto。今季はお休みをしていましたが、ブースには魅力的な柄のシャツが沢山ありました。また、新たに展開を始めるシャツジャケットもあるということで、試着させてもらいました。かなり良い雰囲気で、こちらも東京で要検討です。ちなみに、右の彼がデザイナーさんです。
次は、未だGLORY GUYでは展開のないCIRCOLOを紹介してもらいました。
ジャージ生地を使用したジャケットやブルゾンを得意とし、カットソーやパンツも作るトータルブランド。見た目以上に軽くて柔らかな着心地で、柄や色も好みです。来季も提案が続くパイル生地のジャケットも非常に気になりました。
そして、ディナーです。今回は、Finamoreファミリーが主催するパーティに招かれました。会場には、Finamoreを展開する日本のショップの方々や、ロシアやスペインなど、世界中のバイヤーさんやエージェントさんが80人ほど集まり、盛大なものになりました。
僕の隣には、シモーネ氏とスペインの方が2人同席していましたが、勿論、イタリア語もスペイン語も話せませんので、簡単な英語と身振り手振りを駆使し、何とか会話を繋げることが出来ました(汗)
聞けば、彼らは親子で、甘いマスクでイケメンの息子さんは、なんと20歳。スペインでエージェントをされていて、Finamoreの他にも、TAGLIATOREやALTEAなどを取り扱っているそうです。
料理はと言うと、前菜に始まり、生ハムやパスタを食べてある程度お腹も膨れた後に、予想通りのビステッカ。ただ、予想外だったのが大きさ。拳よりももっと大きくて、厚みのあるビステッカが山盛りです。
驚く日本人グループと、普段通りにペロッと平らげるヨーロッパ組。そして、痩せている日本人(私)を見て、もっと食べろと完食&おかわりを煽らる中、何とか完食。ただ、おかわりは丁重にお断りさせて頂きました。
この日の最後は、W杯の日本対ギリシャ戦です。こちらでは、0時キックオフとなる試合をバーで観戦。途中、バーの閉店時間のためホテルへ戻ると、フロントのイタリア人スタッフが観ていたので一緒に観戦することに。結果はご存知のように、相手が退場者を出す有利な展開になるはずが、堅守を誇るギリシャが本領を発揮して、狙い通りのドロー。
イタリア人スタッフに慰められながら部屋に戻り、まくらを濡らして一日が終了です。