2020.06.17
参道に咲くアジサイ。光と影の優しいコントラストに心が癒されます。昼間の日差しの強い時間を避けて出かけたのは、岡崎市の隣町、幸田町にある「あじさい寺、本光寺」。およそ500年前、西暦1523年にこの深溝(ふこうず)の地を領した深溝松平氏によって建立された歴史のある菩提寺です。深溝松平とは、松平忠定を祖とする松平氏の分岐で、十八松平の一つ。先祖を遡ると徳川家康と共通の祖となる家です。
いろいろ書きだすと歴史紹介になりますが、一言。徳川家の関東移封や、関が原の戦いで徳川家康が天下を取り、江戸幕府を開設した後、各地に移動。幕末は、島原藩主として明治維新を迎えます。本来、領主が移動すれば、その家の菩提寺も移動しますが、深溝松平家の菩提寺は、この本光寺に残されています。遠く九州の地から、ここ三河まで里帰りされていたことを思うと、当時の人々の郷愁がひしひしと伝わってきます。
ブログが花だらけになってしまいますので、2枚だけ掲載します。本来なら、アジサイ祭りの真っ最中で、大きな賑わいをみせる名刹ですが、今年はこの騒ぎで中止です。境内にある15種類1万本のあじさいも数を制限しているとのこと。それでも、見応えのあるあじさいと花を取り巻く美しい風景。歴史をたどりながら、この季節ならではの景色を楽しんできました。
あじさいを観に行くなら、こんなスタイルで...が、本日のテーマです。昨日は、梅雨の晴れ間でしたが、雨の日も風情がありそうです。そんな雨の日に着ていきたいのが、HERNO(ヘルノ)の「ウォッシャーナイロンフーデットコート」。パッカブル仕様のモッズコートですが、偶然、お客様と話題になり、「これ、いいね!!」の感動を皆さんとも共有したくて、クローズアップです。既にタカイがご案内しておりますので、詳しくはこちらのブログをご覧ください。
そして、合わせて穿いたのが、PT TORINO(ピーティートリノ)ののバーズアイ柄コットンストレッチパンツ。一昨日のブログに書いた「今の季節なら、もっとラフに着こなしたい...そんな気にさせてくれるパンツです。少し、お時間をください。」の発言への責任?です。参考までにですが、着ているニットはJOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)の「S4409」です。ブラックのMサイズを着用しております。
あじさい鑑賞の後は、いつものイタリアンに直行。時間は18時半を回った頃でしょうか。この季節はテラス席が最高です。日のあるうちから飲むことは稀だけに、つい思い出してしまうのは、イタリア出張で夜の時。フィレンツェで開催されるPITTI(ピッティ)も、ちょうど6月のこの時期(日没時間は20時45分頃)。時節柄、イタリアへの郷愁にかられた夜となりました。