2021.12.04
4年ぶりに帰ってきたLARDINI(ラルディーニ)。以前と比べれば、ささやかなセレクトですが、再開することに意義があると思っています。迷わずオーダーしたのはニットジャケットと、このダブルブレストのブレザー。ご案内ブログから引用すれば、「ただのカシミア100%ならば、さほど執着はしなかったはず。カシミア素材に洗い加工を施すことで得られるさりげない高級感。これ見よがしでないところが素敵です。さらにセレクトを決定づけたのが、このシルバーのメタルボタン。程よい丸みがカシミア素材によく合います」。実は自然な風合いのものに惹かれるのは、昔も今も同じなんです。
そして、写真のジャケットにご注目ください。ラルディーニのオーダー数がピークを迎えていた頃、双璧ブランドとして横に並んでいたのが、BOGLIOLI(ボリオリ)でした。TAGLIATORE(タリアトーレ)ではないの?とおっしゃられる方も。いや、タリアトーレは、この二つのブランドと比べれば、ここ最近と歴史は浅いのです。ボリオリの創業は1890年代と100年以上も続きます。ジーンズを穿かない人まで巻き込んで、ジャケットに似合うデニム旋風を巻き起こしたのが、JACOB COHEN(ヤコブ・コーエン)とすれば、ジャケットの立役者がBOGLIOLI(ボリオリ)。副資材を極力省いたアンコンジャケット「DOVER」の功績は大きく、服好きの休日の出かけ着として魅了したことは、まだまだ記憶に新しいことです。またコットン素材にガーメントダイ(製品染め&洗い)加工をかけた「COAT」。極めつけは、贅沢なカシミア素材のジャケットにガーメントダイ加工を施した「K.JACKET」など、ジャケットに革命を起こしたと言っても過言ではありません。私スグルのクローゼットにあるジャケットの大半がボリオリなんです。そんなボリオリに魅了されているのは、私だけではないようです。タカイも本日、ボリオリ。マスヤマも初めてボリオリのジャケットに手を通しております。ここからは、彼らがボリオリの魅力について語ります。
こんにちは。年の瀬を前にして、物欲が急上昇のマスヤマです。これ良いなぁ、あれ買おうかなぁ、と、毎日売り場の商品と対峙しているわけですから、毎日想像が尽きることはないのです。皆さんは如何でしょうか。その中でもずっと気になっていたのは、ジャケット。ここ数年レザージャケットばかり購入していたせいもあり、ワードローブではジャケットが不足しています。これは、いかん...です。オトコのエレガントな着こなしには、やはりテーラードジャケットが必要です。かと言って、畏まりすぎるのはちょっと...。自然に、さらりと羽織れて、さり気なくエレガントに。そんな気分を満たしてくれるジャケットが見つかりました。いや、見つかったので、購入しました。
【BOGLIOLI/ボリオリ】のジャケットです。思い返せば、まだグローリーガイに入る前、イタリアのジャケットブランドで初めて知ったのが、ボリオリでした。コットンをガーメントダイで仕上げたCOATというモデル(このブログではお馴染みですね)が、当時の自分には非常に斬新で、その時手に入れることは出来なかったのですが、記憶には残り続けていました。その後お店に入ってからは、タリアトーレ、ラルディーニ、イザイア、デ・ペトリロ等に袖を通しましたが、回りに回って、初めてのボリオリとなります。
ベージュ、ブラウン系のグレンチェック柄を選びました。クラシックな3つ釦に、身体に吸い付きすぎないナチュラルなフォルム、短めではない着丈感が、ボリオリに魅力を感じた理由です。加えて、ボリオリ好きのオーナー・スグルがよく言っているのは、ボリオリの持つ都会的な雰囲気。ミラノのブランドだけあって、確かに...です。ずっと、職人気質なナポリのジャケットに傾倒していましたが、個人的な今の気分はボリオリです。そして、今季のラインナップは、特に魅力的な生地が多い。皆さんにとっても、今ボリオリを選ぶきっかけになれば...長いと思いながらも、想いそのままに綴らせていただきました。
宜しければ、画像をクリックして原寸サイズでご覧いただきたいのは、この生地の色合い。ブラウンとベージュの交差するチェック柄のなかに、青みがかったグレイの色が、さり気なく入っています。こんな生地には、次いつ出会えるか分からない...そう思い、購入を決めました。モデルは身長183㎝、体重66㎏、胸囲95㎝で、サイズ46を着用しております。
MODEL:「K.JACKET」カシミアタッチ グレンチェック柄ジャケット
SIZE:44・46・48・50
COLOR:ベージュ×ブラウン×グレイ
MATERIAL:ウール100% 袖裏部分:キュプラ100%
PRICE:¥158,000(本体価格)+税
*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。
そして、私タカイが着ているのは、2018年シーズン製【BOGLIOLI/ボリオリ】の「K.JACKET」。
少し昔話となりますが、前職でお世話になったセレクトショップで、ドレス部門に異動し、何もわからないままに触れた最初のクラシコイタリアが【BOGLIOLI/ボリオリ】だったかと覚えています。以来、出会ってから20年、家のクローゼットを開ければ、最も目に付くのが【BOGLIOLI/ボリオリ】のハンガーなんです。
昔話ついでに、現在では「K.JACKET」の名前で統一されていますが、コットンのモールスキン生地をガーメントダイ加工したこちらは、昔の呼び名で言えば「COAT」シリーズですね。その呼び名も、来年に復活するようなので嬉しいです。
ただ、そんな思い入れのある【BOGLIOLI/ボリオリ】ですが、実は、スーツは1着もないのです。
そこで気になっているのが、イタリアらしい明るめのブルーが印象的なこちらのスーツ。着用していたAVINOのストライプシャツとAD56のヴィンテージ風ネクタイをそのままコーディネートです。
カラーは、ネイビーとブルーを混ぜたメランジ調。単調にならず、奥行きの出る風合いが素敵ですね。
カシミアやコットン生地にガーメントダイ加工を施すなど、当時では一般的ではなかった製法で、クラシコイタリアの世界に新たな風を吹き込んだりと、生地へのこだわりは、【BOGLIOLI/ボリオリ】が【BOGLIOLI/ボリオリ】である所以を改めて気付かせてくれます。
体型は人によって様々なので一概には言えませんが、曲線を描き、体に吸い付くようなシルエットは、なで肩で痩せ型体型の僕に、ちょうど合っているようです。
洋服とは、体の丸みによって美しく見せることができるのですが、なで肩で肩幅がなく、胸板もないと...自分で挙げていて悲しくなるような体型でも、その欠点を強調させるのではなく、肩の作りは丸みはあるが構築的で、ゴージ位置は高く胸を大きく男性的に見せます。ウエストのシェイプは自然で、細いを通り越し、ただ華奢に見せてしまう子供っぽさとは異なります。
そして、現在ではミラノに拠点を移し、モダンな顔付きを見せる【BOGLIOLI/ボリオリ】。このスーツでは、パンツをノープリーツでセレクト。都会的な一面を見せるのも魅力の一つです。
どのブランドより...と言ったらあらぬ誤解を招きそうですが、20年前に出会ってから、相思相愛の仲だと勝手に思っています。
モデルは身長180㎝、体重67㎏、胸囲94㎝で、サイズ46を着用しております。
MODEL:「K.JACKET」メランジ調ネイビースーツ
SIZE:44・46・48・50
COLOR:ネイビー
MATERIAL:ウール100% 袖裏部分:キュプラ100%
PRICE:¥179,000(本体価格)+税
*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。
いかがでしたでしょうか。マスヤマもタカイも、二人の表情が硬いのが気になりますが、皆さんの前ではいつも笑顔です。ナポリスタイルとは一線を画す伝統と実績に裏付けされたモダンな【BOGLIOLI/ボリオリ】。今後も楽しみなブランドですので、気にかけていてください。
二人が一押しするジャケットとスーツ。参考までに、ご紹介の際に写真をのさせていただきました。
Cachette/カシェートで開催中の"英国ファッションフェア"。負けじとグローリーガイでは"あったかDOWN FAIR"を開催しております。ぜひ、どちらの店舗にもお立ち寄り下さい。