2021.06.17
本日は、タカイからイベントのご案内です。
先日よりご案内をしておりました【Maria Santangelo/マリア・サンタンジェロ】のパターンオーダー会が、6/19(土)より約2週間の日程で、ここGLORY GUYで開催されます。
ブランドについては、これまでのblogでも大いに語ってまいりましたが、改めておさらいです。
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【Maria Santangelo/マリア・サンタンジェロ】は、1953年にマリア・サンタンジェロ女史がイタリア・ナポリで創業したカミチェリア(シャツ屋)。
スペインの王国に統治されていた時代、18世紀ごろのナポリは栄華を極め、技術の高い職人の技が磨かれていったと言われています。シャツ職人もその一つで、上等な生地に針を刺せる職人が多かったとのこと。ただそのナポリでも、現在では、生産から出荷するまでを一貫して行っているファクトリーは、わずか1,2社となってしまっているのが現状です。
そんな中で、祖母の代からシャツ作りに携わり、忠実にその頃の職人のシャツ作りを守っている一人がマリア女史なのです。現在も、その技術を受け継いだ子供たちと約30名の職人と共に、工房には、70才を過ぎてもなおメガネもかけず、大型の機械に頼らず生地をカットする女史の姿があります。
当初はOEMのみの展開でしたが、自身のブランディングを強化し、永い歴史の中で培った確かな技術をベースに、運針の細かさ、ストライプやチェックなどの柄合せ、細部に渡り細やかな仕事は、袖を通したらその着心地は体が忘れないと、世界中に多くの顧客を抱えております。
近年では、職人気質な「真面目でいいシャツ」だけのイメージを払しょくすべく、紙タグや箱、生地選びなど若々しくモダンなイメージを打ち出しております。
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そんな【Maria Santangelo/マリア・サンタンジェロ】からのスペシャルな提案によって、特別な体験をしていただけるのがこのイベントです。
今回はパターンオーダーということで、【Maria Santangelo/マリア・サンタンジェロ】の基準モデルとなるゲージサンプルをベースに、ネック、バスト、ウエスト、着丈、袖丈など、お好みのサイジングを作っていきます。
また、私どもがご用意している既製品では、アームホール・ボタン付け・かんぬき止め・ガゼット付けの4工程を手作業(手縫い)で行っていますが、さらに、ボタンホール縫いを含めた5工程、台襟付け・肩付け・カフス付け・裏前立て縫い(左右)を加えた10工程、そして、身頃/袖の脇縫製・裾縫製・ブランドタグ付けを合わせた13工程を手縫いで行うSUPERラインと、4つのグレードをお選び頂けます。
襟型やカフスは、幅広いラインナップです。襟型は、数十の型数から今回は13型を厳選してご用意。カフスは6種類。もちろん、クレリックも対応可能です。そのほか、ボタン変更やネーム入れもできます。
そして、最も気になるのが生地でしょうか。
ご用意したのは、世界でもトップクラスのシャツ生地メーカーとして名高い1796年に英国で創業した「THOMAS MAISON/トーマス メイソン」と、1822年にスコットランドで創業した「DAVID&JOHN ANDERSON/デビッド&ジョン アンダーソン」です。
フォーマルからカジュアルまで、カテゴリーやプライスに分けられた生地ブックが11冊。1冊に100種類くらいの生地が収められているので、その数は単純計算でも約1000以上に。オーダーの醍醐味であり、ここが一番楽しい時間。大いに迷わせてしまうかもしれませんが、その特別な時間を楽しんでください。
それでは、簡単にオーダーの流れをご覧いただきましょう。
まずは体の採寸です。首回りやバスト、ウエストやヒップ周りなど基本的な採寸を行い、ベースとなるゲージサンプルを選びます。今回は、size:37〜43までのサンプルをご用意しました。その他のサイズについてご希望の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
私の場合、実寸で首回り36cm、バスト94cm、ウエスト79cm。この数値から、size:38のゲージサンプルを選びました。
このゲージサンプルをベースにしながら、肩幅、袖丈、着丈の確認です。バスト・ウエストは細くしたり広げたり、それぞれ±(プラスマイナス)の調整ができます。背の仕様は、くびれを作るダーツスタイルや、肩の可動域を広げるボックスプリーツへの仕様変更もできます。
他にも、細かな仕様変更やオプションをご用意しておりますので、スタッフまで何なりとお申し付けください。
さあ、ここからがお楽しみの時間。襟型、カフス、ボタン、そして生地選びです。
"この生地だからこの襟型かな"や"この襟型に合うのはこの生地かな"など、スタイルやシーンによって、考えれば考えるほど組み合わせは無限に広がります。ご覧のように、机の上が散らかっても構いません(笑)時間の許す限り、ゆっくりとお悩みください。
プライスは、アームホール・ボタン付け・かんぬき止め・ガゼット付けの4工程を手作業で仕上げるラインがベースとなり、37,000円(本体価格)からご用意。納期は通常2ヶ月ですが、今回はイタリアのバカンス期間を挟むこともあり、お渡しまでに3ヶ月程度を見込んでおります。
当日の所用時間は、約一時間ほどを見ていただければ良いでしょうか。もし、お時間のご都合などございましたら、事前にご連絡をいただければ、ご来店後にお待たせしないよう、お時間を開けてお待ちしております。
簡単なご紹介ではございますが、ぜひ、実際にお話をお伺いしながら、この特別な体験を楽しんでいただければ幸いです。ご不明な点や確認したい点などございましたら、お電話やこちらから、スタッフまでお気軽にお問い合わせ下さいませ。皆さまのご来店を、心よりお待ちしております。
⭐︎YouTubeの最新シリーズ、「シン俺を信じろ! BERWICH,INCOTEX etc!」編が公開されています。ぜひ、こちらもご覧ください。