先週の火曜日に出かけた滞在時間２時間半の東京出張。これで2021年秋冬の展示会が全て終了しました。次に出かけるのは、5月中旬。来年の春夏プレコレクションにおけるバイイングです。それまでの2か月間は、季節を楽しみながら、じっくり今に集中していきます。皆さんも一緒に楽しんでいただければと思っております。

　本日のご案内は、イエローのハンガーがトレードマークの【gabo/ガボ】。昨年の夏から仲間入りしたナポリのサルト。もう少し詳しく述べれば、

　「1925年、ジュゼッペ・ニコーテラ氏がナポリのサルトの聖地 カサルヌオーヴォで創業。その祖父から大きな影響を受けた、現当主でいとこ同士のジャンフランコ氏とジュゼッペ氏が1994年に工場を設立。トップメゾンの下請けとして実績を積んだ後、2013年にプライベートブランドとしてデビューさせたのが【gabo/ガボ】です」

　昨年、ご提案させていただいた【gabo/ガボ】のスーツです。ファーストシーズンの昨年、お客様の反応は上々でしたが、少し気になったのが、全体のバランス。ボディ(身頃)に対して袖がやや大きすぎるのと、着丈の短さでした。昨年の写真をご覧になられるとよくわかるのですが、前ボタンを留めると、かなりシワが寄り、開けたままで撮影。また留めることで、正面から見た着丈が更に短く感じてしまい、ボトムとのバランスが崩れてしまうことにもなります。ただ、前回、使用した生地は、ロロ・ピアーナの「MOOVING」。ロロ・ピアーナ初のライクラ(ポリウレタン)を織り交ぜたストレッチ素材です。伸縮性のない生地であれば、もっと極端な着心地であったかもしれません。

　ということで、この春夏のスーツをオーダーする際、修正した姿が、こちらです。前回、選んだドロップ寸を7から6に変更（ドロップ寸というのは、バストサイズとウエスト(中胴)サイズの差寸のことで、バストからウエストを引いて、２で割った数値です。例えば、バスト92㎝、ウエスト80㎝の差は12㎝、それを2で割れば、6。これがドロップ寸になります）。ウエストの絞りは緩やかになります。そして袖。アームホールから袖口まで総回りで1.0㎝細くしました。更に着丈を1.5㎝長くすることで、スッキリかつ安定感のあるフォルムに変わりました。

　ミディアムグレイのピンチェック柄です。選んだ生地は、耐久性に優れ、適度なハリと光沢感のあるニュージーランド産のスーパーファインメリノウールを使用したロロ・ピアーナの「ZELANDER Natural strech」。コレクションの中では最もコストパフォーマンスが高く、シワにもなりにくく、自然な伸縮性のある実用的な生地です。

　ナポリのスーツ共通の柔らかさや軽さの秘密といえば、肩パットや芯地などの副資材を極力減らしたセンツァ・インテルノ。特に【gabo/ガボ】の肩ラインはシャツのように内側に入り、より丸みのあるナチュラルショルダーを実現。着心地に大きく関わるアームホールや襟付け、芯地付けなどはハンド工程によるものです。また細かなポケットの取り付けやボタンホールなど10箇所以上にハンド工程が施されており、温もりのある美しい表情を作り出しています。

　モデルは身長175㎝、体重64㎏、胸囲92㎝で、サイズ46を着用しております。

MODEL：Lolo Piana「Zelander」ミディアムグレイ ピンチェック柄スーツ
SIZE：44 ・46 ・48・50
COLOR：ミディアムグレイ
MATERIAL：表地：ウール100％　裏地：レーヨン100％
PRICE：￥156,000(本体価格)＋税

＊こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。

　オトコが必ず持たなければならないスーツが、濃紺の無地。春夏物と秋冬物、実際には夏を通して着ることのできる春夏秋用と、冬を通して着ることのできる秋冬春用の2着。こちらは、もちろん前者のスリーシーズン用です。

　セレクト生地は、グレイのピンチェック柄と同じロロ・ピアーナの「ZELANDER Natural strech」。昨日、娘さんの入学式用として濃紺のスーツを探しに来られたK様。予算オーバーと言いながらも、この着心地の良さとフォルムの美しさに納得され、ピンを打たせていただきました。

　モデルは身長175㎝、体重64㎏、胸囲92㎝で、サイズ46を着用しております。

MODEL：Lolo Piana「Zelander」濃紺無地スーツ
SIZE：44 ・46 ・48・50
COLOR：ネイビー
MATERIAL：表地：ウール100％　裏地：レーヨン100％
PRICE：￥156,000(本体価格)＋税

＊こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。

　"我々の服作りのコンセプトは、その昔19世紀からきています。そこには'働く時こそエレガンスに'といった作業服に対するドレスコードがありました。実際に地方の労働者たちはスリーピーススーツを着て働いていたのです。ブレザー、パンツ、そして"パンチョット"と呼ばれるベストを"

　この春より遂に、グローリーガイに登場するヴェネチアの【BARENA/バレナ】。コンセプトを訳したのは、裏方スタッフのイナガキです。

　少数派の為のYou Tube「SUGURU STORY by gloryguy」にも公開(明日、夜)公開されます。気になられましたら、ぜひ店頭までお声かけください。