あのブランドをやめた理由。ダウンの、誰もが知っている有名なブランドです。やめたのは、7年ほど前でしょうか。10年以上、大切に扱ってきたのに、突然です。やめた理由は、エージェントさんの一言。為替も輸入する側にとっては好条件。他のファクトリブランドが価格の見直しをする中、展示会でみた価格は、10％以上の値上がり。なぜかと尋ねれば、"アジア戦略"。その言葉の含む意味は、アジア人は物の価値が分からず、ブランドものに弱い。高い方がブランド価値が上がり、売れるから。その後、価格は更に上がり、その戦略は見事に成功を収めました。利益率もアパレル業界ではありえない高さです。私達とは縁のない話です。こんな昔のことを思い出させたのは、D＆Ｇ(ドルチェ＆ガッバーナ)のニュースでした。海を挟んだ中国のことですが、日本も同じアジアの国だけに、対岸の火事だとは言い切れません...なんて、熱くなってはいけません。わが道を行くだけです。

　大人のワーク・ミリタリーパンツを作らせたら、ここが一番!! そんな思いで愛用していたのが、イタリア名門パンツファクトリー G.T.A(ジーティーアー)のモーダラインとして1999年秋に登場したMETRICO(メトリコ)。日本の代理店が代わり、暫くはお休みをしておりましたが、ブランド名が【Elective/エレクティブ】に代わり、再会したのが、昨年の秋。その後、また代わってしまった代理店さんを追っかけてバイニングしてきました。大変です。

　お気に入りのアイテムを使って、コーディネートしてみました。以前、セレクトしたのは、裾幅20㎝ほどのワイドストレート。今回は、17㎝幅のテーパードタイプです。

　参考までに、オーカーブラウンで合わせたコートは、マガジーノからグローリーガイに移動させたLE PAR-DESSUS/ルーパーデッシュ、ニットはSettefilli Cashmere(セッテフィーリ カシミア)、巻いたのは未公開のKinloch(キンロック)、靴はHESCHUNG(ヘシュン)。オリーブグリーンで羽織ったコートはCIRCOLO(チルコロ)、ニットはAtelier Saman Amel(アトリエ サマン アメル)、　靴はHESCHUNG(ヘシュン)です。

　身体にフィットする気持ちの良い穿き心地。ワーク・ミリタリーといえども作りの良さは、サルトリアパンツに引けを取りません。コットン80％に分類外繊維に指定されている紙(ペーパー)を混ぜたナチュラルな風合いが魅力です。

　普通には見えない、拘りのディテール。これ見よがしではないところが、セクシーです。(写真が少し明るくなっています)

モデルは身長175㎝、体重64kg、胸囲92㎝で、サイズ44を穿いております。

MODEL：「BOB」 ワーク・ミリタリーパンツ
SIZE：42 ・44 ・46 ・48
COLOR：オーカーブラウン ・ オリーブグリーン
MATERIAL：コットン80％・ペーパー20％　裏地：コットン100％
PRICE：￥39,000(本体価格)＋税

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