今日の金沢の最高気温は、8℃。昨日よりも10度近く下がりました。そして雨。冷たい雨の中、肩をすくめ小走りに行き交う人々の姿が瞼に浮かびます。

　こんな風に、のんびりと写真（金沢駅の鼓門）を撮ることも出来なかったはずです。でも、雨や雪の北陸、それも情緒があっていいものでしょうね。

　本日は、【ISAIA/イザイア】のスーツです。他に2型、ご用意しておりましたが、生地の手配が付かず、1型のみのご紹介となりました。

　フォーマル性の強い無地のダークスーツではなく、都会的でビジネスライクなストライプ柄とも異なる、敢えて言うなら古都の似合うグレイのシャークスキンスーツ。散策の後、茶屋で和菓子と茶をいただきながら一休み。その横には加賀友禅を着た女性が...なんて、相変わらず勝手に妄想が膨らんでいきます。

　選んだコレクションは、「VINTAGE ELEGANCE」。ウールにシルク、リネン、そしてカシミアをブレンドした上品な光沢をもつシャークスキンです。

　ジャケット同様、手作業の多いパンツ。個人的にもスーツを所有しておりますが、パンツの穿き心地の良さは言うまでもありません。動きの多い腰回りをしっかりとホールドしながら、美しいシルエットを作り出します。また他のスーツ以上に後ろ身の縫いしろ（パンツの裏の控え地）が幅広くとってあり、体型の変化に容易に対応できます。良いものを長く使ってもらう、愛着仕様の心が伝わってきます。

　モデルは、薄めの肩パットと柔らかな芯地を使った、3釦中1つ掛けの「GREGORY」。ドロップ寸は9。コンケープドショルダーと襟元からからウエストに掛けて絞られたXラインが男らしくもあり優雅なフォルムを作り出します。着丈も短めなコルトを採用。全体にコンパクトで、クラシックでありながら軽快な雰囲気を醸し出しています。

　これからの季節、タイドアップ以外に、ハイゲージのタートルネックを合わせれば、また違う大人の顔に。色気のある男になるためには、様々な顔を持たなければいけません。スーツはフォーマルやビジネスだけで使うものではなく、オフのドレスアップ用として使っていただきたいですね。間違いなく、女性の目はハート型になります。きっと、いや、なります。

　モデルは身長175㎝、体重63㎏、胸囲91㎝でサイズ44をタイトに着用しております。合わせたシャツはBARBA(私物)、ネクタイはFRANCO BASSI、靴はCROCKETT＆JONES。別のコーディネートで使ったニットはGran Sassoです。

MODEL：「GREGORY-9C」 4者混紡シャークスキンスーツ
SIZE：44 ・ 46 ・ 48
COLOR：グレイ
MATERIAL：ウール72％　シルク13％　リネン12％　カシミア3％
PRICE：￥250,000(本体価格)＋税

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