一年に1、2度の大阪出張。いつもとは反対方向で西に向かいます。事故のため、電車は遅れていましたが、さほど待つことなく、名古屋へ。新幹線のダイヤに乱れはありません。帰りの名鉄は土砂崩れのせいでしょうか。線路の点検のため、豊橋行きが国府止まりに変更されましたが、降りる駅は手前の東岡崎と影響はありませんでした。前職を合わせれば、40年近くバイイングの仕事をしていますが、最近、特に電車の遅れが目立ちます。時間に余裕を持つといっても限界があり、そんな時は「まぁ、しょうがないか」と諦めるしかありません。
昼食抜きで帰るつもりでしたが、突然降り出した雨。展示会場近くで雨宿りしていましたが、一向に止む気配はなし。スマホの天気予報を見れば、30分後には止む予想。幸い、避難した先が坦々麺専門店の軒下でしたので、食事しながら待つことに。頼んだのは、白ごま坦々麺。久しぶりに濃厚な坦々麺に舌鼓。スタッフの笑顔も素敵。外に出れば雨も止んでと、日頃の行いがいい?のかもしれませんね。
来週からは、また東に。来月一杯はかかるでしょう。2026年春夏。本格的な夏はこれからだというのに、気早なことです。以前と違い、グローリーガイのバイイングはカシェートバイヤーとの二人三脚。予定をすり合わせてアポを取るのは、案外大変なんです。でも、今、その作業の仕組みを作っておかないと後で困ることになります。今後、一人でのんびりと坦々麺を食べている時間はなさそうです。
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「 スケジュール表に休みを入れたほうがいいですよ」の忠告を守り、昨日の定休日はのんびりです。代わりに明日、大阪に出かけていきます。プレとメインの間の展示会と、このブランドの為だけに出かけていきます。
この秋より展開する「understated luxury(華美ではないラグジュアリー)」なブランド。「本当に良いもの、本当に快適なものそれは、他の人が見て分かることではなく、身に着けている本人だけが感じること。それが一番大切なことであり、それが何より贅沢なこと」そんなコンセプトを持つブランドです。
本格的に取り組むかは、コレクションを見てからですが、かつて展開していたブランド。おおよその雰囲気はわかりますが、問題は価格。価値があると思えば、セレクトしてきます。
本日の出で立ちです。気温、湿度とも上がり、過ごしにくい日です。そんな日に重ね着?なんて声も聞かれますが、このスタイルにも訳があるのです。
スーツは、しなやかなでありながら、ドライ感のあるウール・リネンの混紡素材。リネンシャツを素肌に着れば、吸湿性と発汗性にも優れていてるだけにドライタッチで快適です。それだけで、スタイルとしては成り立つのですが、作業やデスクワークの際はジャケットを脱ぎたくなります。そうなるとシャツ一枚になり、リネンシャツの透け感がやはり気になります。また、冷房の冷え対策としても何か一枚必要となるのです。そんなとき、この薄手のドライコットンのベストが大いに役立ちます。上着を着ずに、そのまま接客に入ってもさほど失礼にならない。透けてしまうシャツ一枚では流石に恥ずかしいですからね。
カシェートバイヤーの本日の出で立ちです。2026年春夏のバイイングの打ち合わせ、いわゆる親子会議というミーティングのため、立ち寄ったジュニア。ちょうど、グローリーガイで展開しているROTA/ロータの「モノクログレンチェック柄トラウザース」を穿いており、モデルとして参加してもらいました。
合わせていたジャケットはCORDINGS/コーディングスの「アイリッシュリネンハンティングジャケット」にJOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーの「ISIS」クラシックポロニット(未公開)。どちらも英国ブランドですが、イタリアが誇るパンツ専業ブランドのROTA/ロータとの相性はかなり良さそうです。
ミーティングの際にDUNHILL/ダンヒルのlookがカッコいいと写真を見せてくれましたが、さすが英国を代表するブランド。貫禄さえ感じる内容でした。生産はほとんどがイタリアだけにクラシックで良いものは国境を超えます。
5月11日のロータのご紹介ブログに、インナーは別として、同じコーディネートを掲載しておりました。実は、どちらも私の購入計画に入っていたのですが、2点とも先にやられてしまいました。
世界最高峰といわれている「Spence Bryson/スペンスブライソン」のアイリッシュリネン。そのブラックの美しい光沢と、ピュアウールの白黒グレンチェックが絶妙なハーモニーを奏でます。天然繊維の中で最も贅沢なリネンとウール。当たり前に購入できた時代は遠い昔、今では貴重な高級素材として手に入れづらくなってしまいました。今後、さらに高嶺の花となってしまうでしょうね。
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ちょっと目を離した隙に…は、庭の草。束の間の土色でしたが、今は緑色に変わっていました。いつの間にか成長していくのは子供なんて、比べてはいけませんが、その早さに驚いている私すぐるシニアです。
お出かけですか?いや、テーマを旅にしてコーディネートしたものの、時遅し。雨が降ってきてしまいました。この後の撮影場所は蔵庫/マガジーノ です。
バッグ:CISEI
本日のご案内はインに着ている【GUY ROVER/ギ・ローバー】のポロシャツです。
古典的なアイテムとして、JOHN SMEDLEY/ ジョン・スメドレーのイングリッシュポロ「ISIS」をあげるなら、その双璧がラコステのフレンチポロ「L.12.12」。以前、カシェートでもジョンスメの横に並べて展開していましたが、ラコステの販路がスーパーやデパートの平場に多いことからセレクトを中止。その代わりに選んだのが、160年以上にわたり英国でラグジュアリーな衣類をデザインして世に送り出しているSUNSPEL/サンスペル。入荷後、ほぼ完売。ブログでしっかりご提案できるのは、この秋からになりそうです。
いや、話が逸れました。ジョンスメのポロニットと並んで、夏の定番アイテムといえば、【GUY ROVER/ギ・ローバー】の鹿の子生地を使った半袖プルオーバーシャツです。略して、鹿の子ポロ。今季もすでに買い足し、買い替えの方が多く、心もとない在庫になってしまいましたが、ご案内させていただきます。
今季の展開カラーは、上の4色。左からシナモン。ホワイト、ネイビー、ブラックになります。ネイビーとブラックの区別がつきにくかもしれません。売り場でも間違えてしまうほどの差です。青みを抑えたミッドナイトネイビーといえば、イメージは湧くかもしれません。
多分、新色になるかと思います。アーカイブからはこの色は出てきませんでした。タンの黄色味を除いたシナモンに近い中間色のブラウンです。
鹿の子といえども、仕立てはシャツ。スポーツウェアとしてのポロシャツとは全く趣も違い、当然、コーディネートもドレス寄りになります。
シューズ:CROCKETT&JONES
着心地はカットソーの気楽さ、襟元はドレスシャツのような見映えの良さです。羽織ったのは、Vネック好きの方にオススメのZANONE/ザノーネのドライコットンサマーニット。探すとなると見つからないレアなアイテム。据え置き価格です。
いざという時にはホワイト。オケージョン用のドレスシャツ同様、かしこまらずにきちんと見えるホワイトの鹿の子ポロです。
上のシナモン同様、ホワイトもサイズSを着ております。合わせたボトムがスリムフィットですので、トップスもジャストサイズでスッキリさせます。
プリーツ入りのパンツであれば、縮みも考慮してサイズMを着用しています。
シューズ:CROCKETT&JONES
インに汚れ防止のため、Tシャツを着ております。サイズにゆとりがあれば、襟元のレイヤードもオススメです。襟元から見せるTシャツはラフな印象とレトロな雰囲気を醸し出します。冷房でお腹が冷える方にもオススメ。
あるお得意様との白T論議。”もう若くないから白より濃色がいい。ブルージーンズに白Tシャツは若者の特権。いい歳して合わせるのは恥ずかしい”。反論する気持ちを抑えて相槌を打っていましたが、日が経つにつれて、どうもそのことが気にかかりだし、最近では、そうかもしれないなんて気持ちになっています。確かに、全体の雰囲気を白Tシャツが台無しにしてしまうことはよくあることです。
上のコーディネートが正にそうです。襟元を白で強調してしまうより、同系色で目立たせないほうがシックな大人の色気が出て来そうです。
この場合なら、白のTシャツでもと思うのですが、やはり濃色の方が落ち着きます。K様の言うとおりかもしれませんね。
ブラックによく合うオリーブグリーンです。カーキベージュの出番があまりにも多いため、ついに色違いで…なんて、もう少し我慢です。車の運転、食事の際にストレスを感じない古典的パンツです。
程よくゆとりのあるボトムです。ジャストで着るより、程よくゆとりを持ってと、サイズMを着用しております。
MODEL:鹿の子編みプルオーバーシャツ
SIZE:XS・S・M・L
COLOR:シナモン・ホワイト・ミッドナイトネイビー・ブラック
MATERIAL:コットン100%
PRICE:¥25,000(本体価格)+税
*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。
昨夜のブログに入ったカミさんチェック。「なんで、そんな変な顔しているの?」なんて責められ、「いや話の内容から、仕方なく…」と言い訳。どうも気に入らないようです。
沈んだ声で「ただいま」と帰れば、完全に無視され、元気よく「ただいま!!」と帰れば、やまびこのように返ってくる、そんな厳しくも優しいカミさん。どうやら、まだまだ成長過程の私、のようです。
いかがでしょう。少しはマシな顔になったでしょうか。
本日の出で立ちです。ニットはお馴染みのJOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレー。1784年創業と240年の歴史を持つ、世界中で愛される、最高のニットウェアブランド。30年前に縁があって以来、ずっと展開させていただいております。英国ブランドですので、コンセプトをはっきり分けるため、現在はカシェート。できればグローリーガイにも置いておきたいブランドです。
私が着ているのは、ポロニットの「ISIS」。1930年代に誕生して以来、90年以上のロングセラーを誇るまさにアイコンとも呼ぶべきイングリッシュポロの元祖モデル。ラコステのフレンチポロと並んで、世代を超え、多くの方に愛されています。
台襟なしで剣先の長い襟が特徴的な「ISIS」。シルエットはゆとりを持たせたイージーフィットを採用。タイトに着るより少しゆとりを持って着ていただきたいポロニットです。ネイビーとは趣の異なるブラック。ボタンを外してTシャツを見せたり、ボタンを全て閉じても様になるモデルです。
気になるのが、今季、新色のグリーン。先日、グローリーガイからカシェートへ移動し、オススメしたのもこの色目でした。
どちらもサイズMを着ていますが、「ISIS」と比べ、シャープな印象を持ちます。
クラシックポロの「ISIS」と大きく異なるのは襟の形状。第一ボタンがボディに付く「ISIS」と違い、襟元に付き、シャツでいう台襟のように立ち上がった表情を見せるのが「REID」です。
JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーのポロニットをご覧いただいた後に、本日のご案内と行きたいところですが、なんせ、着用しているブラウンのサイズSのみとなってしまい、通販サイトまでたどり着けません。
【DANIELE FIESOLI/ダニエレフィエゾーリ】のドライコットンシリーズのポロニットです。すでにご紹介済みのカーディガン、クルーネックと同素材になります。本体価格で28,000円と良心的です。展示会では色数とも増やすつもりですので、来季を楽しみにしていてください。
本日の人気者は、【Borelio/ボレリオ】のアイリッシュリネンパンツと、
一気にサイズ欠けしてしまった【Mario Doni/マリオドーニ】のサンダル。真夏にご提案するアイテムが一気になくなってきています。入荷もすでになく、いかがしましょう。ヨーロッパのようにバカンスを取るわけにもいかず、困ったものです。
いやいや、まだカシェートの方では上のJOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーも含め、未公開のものがありました。しばらくは、カシェートの商材とのコラボでご提案していきます。
偶然にも、本日のカシェートメンズブログの紹介ブランドが【JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレー】です。もうしばらくすれば、掲載されるはずですので、ぜひお立ち寄りください。
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夕食前の空腹の方には申し訳ございません。いや、それは私のことですが、本日の昼食に選んだのが、酢豚定食。中華の中では一番好きな料理です。この場所に移転して30年、ずっとお世話になっている”萬珍軒”さん。今年で40年を迎えられる、私どもより少し先輩のご夫婦だけで切り盛りされる街中華です。チェーン店が増える中、頑張っておられる姿を見るとつい応援したくなってしまいます。それに、チェーン店が苦手な私にとっては、貴重なお店。なくなってしまうと困るのです。少しでも長く続けていただきたい、そんな想いとともに美味しくいただいてまいりました。
そして、こちらは私の本日の出で立ち。De Petrillo/デ・ペトリロのスーツにBARBA/バルバのシャツを合わせています。もう少し暑くなれば態度アップと、相変わらずのへそ曲がりです。笑顔になれないのは、またしてもやられてしまったからです。
やられてしまったのは、カシェート展開のWalker Slater/ウォーカースレーター。BARBA/バルバの「JIMMY 」ウール・シルク・リネンジャケットを気にされていたのは、N様。30年来のお得意様です。
ただ、最近はカシェートで展開しているアイテムに目が行かれるようで、今回はこの写真にやられてしまいました。外の光に当たるとさらに美しさを増すホップサックリネンです。服好きには堪らない素材感。魅かれる気持ちはよくわかります。
やられてしまったのは、お客様だけではありません。もともと英国趣味のナグラさん。彼はブラウンを選び、早速、修理に出していました。ちなみにカシェートバイヤーはちゃっかりネイビーを着用分としてオーダーしていたようです。
軽くて伸縮性もあり楽チンなものが支持される反面、なぜ、やや硬くて地厚なアイリッシュリネンに惹かれるのか。その理由は、単に服好きというだけではないような気がします。便利さを追求するあまり、時間にゆとりや心の余裕を失いつつある現代。人類最古の繊維ともいわれるほど古くから使用されているリネンに安らぎを感じるのかもしれません。時代がどんどん加速するほど、実は人の心は原始的なものに舞い戻っていっているような、そんな気がしてなりません。
長い歴史を持つ習慣や慣習で世代を超えて受け継がれるものが、伝統。時を超えて評価され続けているものや考えを古典的と言います。ただ、そういうものが失われようとしていることを危ぶみます。その背景には職人さんの高齢化や後継者不足、産業の衰退を煽る政策、地域の過疎化、そして環境破壊や気候変動による農作物への影響など様々な要因が挙げられます。動物と違い、裸では生きていくことのできない人間。その衣服に携わる私たちとしては、なんとか未来へ繋ぐために、できることをしなければなりません。
どうしたのでしょう。酢豚定食から軽く始まったブログですが、どうも難しい話になってしまいました。私の気むづかしい顔のせいかもしれません。次回は笑顔でお会いしましょう!!
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