大阪からのとんぼ返り。大阪での滞在時間は、3時間ほどだったでしょうか。それでも収穫のある出張で、新しいニットとカットソーの2ブランドを見つけてきました。この秋が楽しみです。
店に戻ったのが、4時前。嬉しいことに昨日、今季最後の「ルナー・ニューイヤーセール」に参戦した【ANTONIO PIO MELE/アントニオ・ピオ・メーレ】にも動きがあり、ご提案させていただいた甲斐があります。
動きがあるのが、【PT TORINO/ピーティートリノ】。春物といっても過言ではない季節を選ばないデニムとライトチノパンツ 。JACOB COHEN/ヤコブ・コーエンは7万円台、PT DENIMも軒並み価格上昇と、割引率は控えめですが、次にセレクトをほとんどしていないだけに、価格のこなれている時に揃えておかれてもいいかもしれません。
どちらかと言えば、ドレスダウンやカジュアルアップに活躍する【GERMANO/ジェルマーノ】の「CITY」シリーズ。本来、43,000円(本体価格)のところ、39,000円にてご提案。セールにて20%0FFでしたが、さらに割引率を上げさせていただきました。今後、手に入れることが厳しくなるピュアウールとウール・コットンのナポリパンツ。ワードローブの充実にお役立てください。
新作入荷!!と言いたいところですが、そうではありません。ご案内は昨年の10月6日。担当は増山君。彼の最後の商品案内となったブログです。説明文に遺漏はありません。ただ、バイヤーは私スグル。このブランドを見出した時の感動は私でなければ伝えることはできません。
展示会の片隅にこじんまりと並んでいた、どこか懐かしいニット。触れば、カシミアとは真逆のハリコシのある弾力性。ハードに扱って挫けることの無いタフさ。そんな印象のニットでした。北欧・デンマークの【S.N.S. HERNING/エス.エヌ.エス. ハーニング】というブランド。担当者に訊けば、
”デンマーク人創業者のSøren Nielsen Skyt(ソーレン・ニールセン・スカイト)が、1919年に自作のニットウェアの販売を開始。1923年には、後にブランドの顔となる「フィッシャーマンセーター」を製造するようになったといいます。以来、スカイト家が3代100年にわたって、創業以来の製造方法を受け継ぎ、2019年にラトヴィアに生産拠点を移した今でも、Never change。同じ方法やデザインで生産が続けられている”
心に響いたのは、 Never changeの精神。悪く言えば、頑固、融通がきかないということですが、変えないモノつくりを維持するには、かなり強い意志と体力が必要になります。
「製品タグの中心にプリントされた漁夫の姿。フィッシャーマンセーターとは、イギリスやフランスの漁師が漁に出る際に着ていたとされる、ざっくりと編み込まれた手編みニットを起源とします。防寒性に優れた重厚感のあるニットは、アランセーターやガンジーセーターの名でも親しまれ、トラッド好きの方には馴染み深いアイテムの一つかもしれませんね」は増山君の弁ですが、人が生きていくために必要な道具として生まれたニット。目的や出自のしっかりとした、背景のあるブランドには敬意を表したいものです。
多分ですが、Never Changeの精神はジップの仕様にも表れているような気がします。現代のニットやブルゾンに使われているのは、スライダーが二個ついているダブルジップ。上からも下からも開閉できることで、ジップの開け方でスタイリングの変化が楽しめたり、サイズ感の調整ができたり、体温調整ができたりとメリットだらけ。あえてデメリットを言えば、ジップが固く、留めづらいことやコストがかかることぐらいで、メリットの方が多いのがダブルジップでしょうか。昔のバラクータG9もシングルでしたが、今はダブルジップに変更されています。そんなジップ仕様。個人的には無骨な雰囲気を持つシングルジップは嫌いではありません。男っぽさの点でもシングルジップに軍配が上がります。
話が長くなりそうですが、またもや個人的な話に。現在、合物として活躍させるため、ホワイトを検討中です。真冬ならインにタートルネックを着ますが、雰囲気のあるニットだけに春にアウター気分で着たいものです。脱ぎ着のできるフルジップであれば、インはカットソー。そんなことを考えながらセレクトしてきたのが、今日の展示会で出会ったカットソーブランドなんです。
今季最後の「ルナー・ニューイヤーセール」。季節が変われば、商品の見え方も変わる、現在過去進行形のイベントです。
※Cachette MENS 情報
新作が目白押しのカシェートメンズ。本日、通販サイト「SUGURU SHOP」に【Barbour/バブアー】の「OS Bedale casual」 HERITAGE+デニムジャケットが掲載されました。詳しくは、こちらのブログをご覧ください。
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皆さん、こんにちは。グローリーガイのマスヤマです。昨日今日の朝晩の冷え込みや強まった北風に、急な季節の変化を感じておられる方も多いのではないでしょうか。そろそろニットが気になる季節ですね。本日は、グローリーガイに新登場となるニットをご紹介していきます。
ざっくりとした編み地のフィッシャーマンセーター。イタリアの新ブランドの?いいえ、イタリアではないんです。
北欧・デンマークの【S.N.S. HERNING/エス.エヌ.エス. ハーニング】というブランドです。デンマーク人創業者のSøren Nielsen Skyt(ソーレン・ニールセン・スカイト)が、1919年に自作のニットウェアの販売を開始。1923年には、後にブランドの顔となる「フィッシャーマンセーター」を製造するようになったといいます。以来、スカイト家が3代100年にわたって、創業以来の製造方法を受け継ぎ、2019年にラトヴィアに生産拠点を移した今でも、Never change。同じ方法やデザインで生産が続けられています。
製品タグの中心にプリントされた漁夫の姿。フィッシャーマンセーターとは、イギリスやフランスの漁師が漁に出る際に着ていたとされる、ざっくりと編み込まれた手編みニットを起源とします。防寒性に優れた重厚感のあるニットは、アランセーターやガンジーセーターの名でも親しまれ、トラッド好きの方には馴染み深いアイテムの一つかもしれませんね。
【S.N.S. HERNING/エス.エヌ.エス. ハーニング】のフィッシャーマンセーターも、当初は海で働く漁師のためのものでしたが、時代の経過とともにワークウェアの垣根を越えた定番商品となり、今ではデンマークデザインのアイコンと呼ばれるまでの存在になっています。
気泡のような編み地は、”バブル”と呼ばれ、編み込まれたバブルが空気のポケットを作り、暖気を保持。保温性を高めます。このバブル編みは、糸の消費をできるだけ少なくし、いかにして最大限の暖かさを実現するか、というイギリスの手編み職人たちの知恵でもあるのです。
新ブランドだけに、バックグラウンドの説明が長くなりました。早速、着用してみましょう。
ボリュームのあるバブル編みと、スッキリとした平編みの編み地切り替えデザインによって、全体的にスッキリ。膨らみ過ぎてしまう印象はなく、北欧らしいモダンな雰囲気です。被りのプルオーバーはなく、着脱が簡単なジップタイプであること、立ち襟で襟元に表情を出しやすいことが、多くのお客様のメリットとなるのではないでしょうか。
ラインナップに並ぶのは、定番のネイビーに加え、
うっすらと黄みがかったアイボリーホワイト。今回のセレクトの中では最も上品な雰囲気です。中にハイゲージのタートルネックを着たり、素材感や起毛感のあるウールパンツと合わせたくなります。
もう1色は、ネイビーよりも明るいブルー。こちらはより海の香りがするというか、ラフな着こなしで撮影をしました。
昔からのオリジナルである「リラックス フィット」のもので、ドロップショルダーですが、オーバーサイズを前面に出したものではありません。打ち込みのしっかりとしたやや固めの編み感に、程よい重みが感じられるフィット感。リブ編みで折り返しの袖口、絞りのないフラットな裾がデザインのアクセントとなります。
着こなしのアレンジに使えそうな、リブ編みの立ち襟デザイン。13cmほど高さがあります。寝かせて良し、立たせて良しです。
良い開き具合です。
ちょっとラフに変則的に。無造作にアレンジするのも良いでしょう。
襟の広がりも、写真ように綺麗です。シャツとも好相性で、色んなタイプのインナーと楽しむことができそうです。
フィッシャーマンセーターの無骨さに合うのが、シングルジップ。ファスナーメーカーとして名高いスイス・riri社のシングルジップが採用されています。細かい点ですが、スライダーの引き手の先が湾曲しており、デザイン力を感じます。
海の男の…と聞けば、つい反応してしまうサーフィンと海巡りが趣味のマスヤマ。最も簡単にコーディネートが決まったのが、このブルー。MAJESTIC FILATURES/マジェスティック フィラチュールのカットソーに、PT TORINO/ピーティートリノのウォッシュドグレイデニム、DOUCAL’S/デュカルスのスエードチャッカブーツを合わせておりました。
身長183㎝、体重67㎏、胸囲93㎝で、サイズSを着用しております。
MODEL:立ち襟フルジップ フィッシャーマンセーター
SIZE: XS・ S ・M
COLOR:アイボリーホワイト・ブルー・ネイビー
MATRIAL:ウール100%
PRICE:¥48,000(本体価格)+税
*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。
昨日、購入した CHAMBORD SELLIER/シャンボール・セリエの「BUSSE」シュリンクレザーLAGUNトートバッグ。コンパクトになった分、余計なものを入れずに済みます。そのおかげで軽い。撮影の為、移動の多い私スグル。どうやら車の助手席におくカメラとバッグを持って降りる際に、左肩の筋を違えたようです。二週間ほど難儀をしていましたが、バッグが軽くなったことでずいぶん楽になりました。
お気に入りのブルゾンです。どこのかと言えば、ASPESI/アスペジ。フルジップのショートブルゾンですが、薄い中綿「サーモア®」が入っていて、保温性もあります。この季節、出番の多いジーンズ(JACOB COHEN)にロングTシャツ(MAISON CORNICHON)スタイル。軽く羽織れて、着たまま車での移動も楽ちんです。シンプルで機能性のある洋服は擦り切れるまで着てしまう、そんなサステナブルなスタイルが好きです。
編み地はもちろん、デザインも好きなのでしょう。展示会で惹きつけられたフルジップのニット。本日、マスヤマが担当させていただきましたが、サイズの確認のため着てみることにしました。
マスヤマの着用サイズはSで程よいゆとり。私はXSを着てみましたが、ややタイト。特にフロントジップを締めた際のウエスト周りです。弾力性のある編み地ですので、自然と馴染んでくるかもしれません。サイズ44から46がXS、46から48がS、48から50でMがサイズ選びの目安でしょうか。
シンプルで存在感のあるフィッシャーマンセーター。強さと優しさ、そして温もりのある男らしい表情を作り出しています。この冬、ワードローブに入れたいニットです。
予告です。謎のナポリスーツ。近日中にご紹介いたします。
※Cachette MENS 情報
本日、カシェートメンズブログを担当させていただいたのは、私スグルシニアです。ぜひご覧ください。
昨日、ご案内させていただいた【TWC/ティー ダブリュー シー】のグレンチェック柄ウールベスト。本日、SUGURU SHOPに掲載されています。レアなアイテムになります。ぜひ、ご覧ください。
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