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GLORY GUYS

ネイビージャケットはメンチカツになる。そして、その前途は明るい!!

行きたい、食べたいと思いながらもなかなか店から離れることのできなかった年末年始。「久しぶりですね」と挨拶されたのは、”菊や”のおかみさん。この店の開業は昭和9年。岡崎で最初のカフェとしてオープン。現在は親子二代で切り盛りしている洋食屋さんです。オーダーしたのは大好物のメンチカツ。私のメニューランキング二位のエビフライを大きく引き離してのダントツトップ。

メンチカツとは。調べてみると、明治期に銀座の洋食屋店が「ミンツ・ミート・カツ」(minced meat cutlet)として販売したのが最初。関東から関西に伝わった料理とされており、昭和初期に神戸市湊川の純神戸肉三ッ輪屋精肉店の二代目、水野三次氏が、東京の洋食店の「肉の練り物」をヒントに命名されたとのことです。

“ブレザーはとんかつになる。そして、その前途は明るい”   そう唱えたのは、アイビーブームを牽引した服飾評論家のくろすとしゆき氏。ブレザーを紐解いたMEN’S CLUB BOOKSの序に記された文です。ブレザーの定義としてはメタル釦の付いたスポーティーなジャケット。代表的なカラーはネイビーで、生地はフランネルやサージ、夏ならトロピカルになるでしょうか。

“ネイビージャケットはメンチカツになる”といえば、やや無理がありますが、現在ではブレザーよりメタルボタンを使わないネイビージャケットの方が一般的。制服的なイメージもなく、オンオフに使いやすい点からも親しまれています。

【TAGLIATORE/タリアトーレ】の「MONTECARLO」ウール・ナイロン綾織柄ネイビージャケット

綾織の風合いのある優しいネイビージャケットです。

ラペルに付いた頭文字”T” を4つ重ねたアイコンバッジが目安です。柔らかな肩ライン、高い位置からの絞り込みによる胸元の厚み、ウエストラインから裾に向かって流れるようなエレガントなシルエット。着る人を美しく見せるテクニックは、イタリア語で「裁断士」の意味を持つ【TAGLIATORE/タリアトーレ】ならでは。ピーノ氏の美学に基づくものです。毎回、同じ褒め言葉です。

 

現在のアンコン仕立てジャケットのパイオニア的なブランドが【BOGLIOLI/ボリオリ 】。

セレクトとした生地は、ウール100%のウーステッド。エントリープライスとして提案される定番ホップサックではありません。達人にも、これならと納得いただける上質な生地の「DOVER」ウーステッドネイビージャケットです。生地の美しさに惚れ込んでしまい、同じ生地でスーツも。やはり達人の目は鋭い。ジャケットとスーツの両方をお買い上げいただいた方もありました。

裏地や肩パット、芯地などの副資材を省いて軽くソフトに仕立てる手法ですが、初めて袖を通した時の感動は今でも忘れることはできません。本来、構築するために用いられていた副資材。省いたからといって、自然に身体に沿う美しいシルエットは健在。いや、それ以上に感じたことは、さりげなく漂う色気。上品さの中の色っぽさが「DOVER」の、いや【BOGLIOLI/ボリオリ 】の魅力といってよいでしょう。

 

さらに軽やかさを求めるなら、ロゴやハンガーを一新した【LARDINI/ラルディーニ】のホップサック調イージージャケットはいかがでしょう。

今季より新たに提案しているのが、よりジャケットに近づけた後ろ身のデザイン。ヨークとダーツを取り除いたノーベントスタイルに生まれ変わりました。もうシャツジャケットとは呼ばせない、イージージャケットの完成形として登場です。本日、ご紹介させていただいたネイビージャケットの中では最も軽量。ラフな雰囲気とシーズンレスなジャケットをお求めな方にお勧めです。色違いもご用意しております。詳しくは、こちらからご覧ください。

ささやかなセールが始まりました。穏やかで、活気のある店内。理想としているショップの在り方です。夕方、ボリオリ やフィナモレ、ベルウィッチを有する代理店アマンさんの新人 スタッフ Iさんがご来店。28歳とジュニアと同じ年。身長もほぼ同じ、海外留学ありと共通点が多く、カシェートで話が弾みました。

その際、カミさんが小声で囁いたのは、「今日の晩御飯、エビフライだから」。昼にメンチカツ、選んで良かった!! でも、たとえ昼と夜が同じだとしても、好物が食卓に並ぶことほど幸せなことはありません。そろそろ閉店時間です。急にお腹がすいてきましたね。明日は、マスヤマ君を交えての食事会。少し早めに店を閉めさせていただくかもしれません。ご了承ください。

季節が変われば、商品の見え方も変わります。現在過去進行形のイベントです、ぜひご参加ください。

 

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