いやはや、困ったものです。やはり我慢はいけません。疲れが溜まると痛み出す奥歯。疲れのバロメーターにもなっていたのですが、どうやら黄色から赤信号へと変わった昨日。慌てて、夜間歯科センターに行って来ましたが、案の定、抜歯宣告。バイイングシーズンだけにスケジュール調整をしなければなりませんが、歯は大切。この機会にしっかり治療するべきでしょうね。しばらくは、家康の”しかめ像”で仕事します。
そんなわけで、昨日ご提案するはずだったコーディネートがこちら。1日遅れで登場です。テーマは”冬のリヴィエラ”。イタリアで海岸を意味する”リヴィエラ”。一般的には、イタリア北西の海岸沿いを指します。コートを除き、イタリア以外の国から集めたブランドを着て、冬の海岸沿いを歩きます。
羽織ったコートは、今季初の登場となる【Solleciti/ソレシティ】。1945年イタリアミラノで創業の老舗毛皮メーカーです。ラグジュアリー過ぎるコレクションにスルーを決め込んでおりましたが、このモデルだけは見逃せませんでした。メルトンのPコートの顔をしながらも、佇まいはダブルのコート。海の男臭さを漂わせながら、エレガントで知的な表情を持つリーファーコートです。こちらのブログでご紹介しております。
人気者のカットソーブランド【FILLITS/フィリッツ】。ニューヨークに在住し、約30年、アメリカでカットソー作りに携わったデザイナーが立ち上げ、この2021年秋冬からスタートした新しいブランドです。
ご紹介ブログではサイズMを着ていますが、完売のため、ワンサイズ下のSを。Tシャツ一枚で着るなら、このサイズでも。ゆとりを持つなら、やはりMでしょうか。
デザイン違いのハーフジップのスレートグレイです。こちらはサイズSとMがご用意できます。
こんな感じで、遠くの女性を見ながら…寛いでいました。インに着ている白のカットソータートルネックは【MAJESTIC FILATURES/マジェスティックフィラチュール】のもの。
部屋着にこだわるパリジェンヌ。そんなイメージからか、リラックスウェアを探すとフランスブランドにたどり着きます。ご案内ブログは、こちらからご覧になれます。
フランスブランドからもう一つ、フランス南西部ドルドーニュ地方で誕生した【MAISON CORNICHON/メゾンコルニション】。先週、4枚目を購入してしまったロングスリーブTシャツ。この季節は、ミドルからローゲージのニットのインに着ています。フランスでは4台しか残っていないドイツ製のヴィンテージ編み機によって伸縮性のある柔らかい生地は、現代の機械では作れない特別なものなんです。
そして、ボトム。リラックスしながらもエレガントに休日を過ごすなら、やはり【Borelio/ボレリオ】のドローコード付きシャーリングパンツ「CARL」。さらに温もりも求めるなら、ローデンクロスです。
ローデンクロスの専業といえば、Leichtfried woolen mill/ライヒトフリート。1884年創業のオーストリアのファブリック・ファクトリーです。ここのローデンは、オーストリア産のファインメリノウールを原料にすることで、軽くて動きやすくそれでいて保温性の高い生地に仕上がっています。
白のステッチを入れるだけで、ワークやマリンのテーストを含んだ、こなれたパンツに仕上がっています。生地の高騰により次の仕入れを諦めただけに、バイヤーとして、ぜひお勧めしておきたいパンツです。
同じローデンクロスでキャメルもセレクト。ただ、色合いから合うモデルを選ぶと、こちらはワンプリーツのドレスライン「DANNO」でしょうか。同じ生地でも、色やデザインが変われば、雰囲気も変わります。
「CARL」のモデルでお勧めしたかったのが、こちらのコーデュロイ。寒がりな私。出かけるときは必ずズボン下を穿くので、休日なら緩めのパンツを選びます。最近では、仕事用としても、緩いパンツに足が向かうのは、この寒さのせいでしょう。
さりげなく穿いている【Borelio/ボレリオ】のパンツですが、使っている生地はどれも一流。このコーデュロイもイタリアでコーデュロイの名門とされるDUCA VISCONTI DI MODRONE/ドゥカ・ヴィスコンティのもの。「VELLUTO」とはベルベットのことです。ストレッチ性のある美しいコーデュロイです。イージーなパンツをお選びになるようでしたら、来年も再来年も、5年後も穿くことのできる生地のしっかりしたものを選ばれた方が良いでしょう。新品のうちは良くても、穿き込んでいくうちに、ましてや洗濯したら、別物になっていたなんてこともありますからね。
※Cachette MENS 情報
例年にない寒さのせいでしょう。HERNO/ヘルノやMooRER/ムーレーのダウンジャケットが売り場から飛び立っていっている今日。カシェートでは【PYRENEX/ピレネックス】が人気です。
気になっているのが、「IPARLA/イパルラ」と呼ばれる新型モデル。何度も袖を通していて、その度にカミさんから「買ったら」なんて言われておりますが、いざ買うとなると躊躇するのは、在庫の問題。需要の多いこの季節、売り場からなくなってしまうのは、バイヤー、いやオーナーとして申し訳ない。そんな気持ちでいる時に、グレイッシュカーキのSをお求めにご来店されたK様。どうやら、終電を逃してしまい、寒空の下を歩かれたようで、迷わずにご購入です。この寒さ、飲みに出かける機会の多い方にとってはかなり堪えているようです。
フレンチダウンの着こなしの代表例でしょう。シンプルなデザインが魅力です。
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