ジグザクな気温変化の激しい冬の始まりでしたが、どうやら穏やかな年末を過ごせそうです。この時期、必ずある急ぎの直し。年内にお渡しするために、2回ほど街の中心にある直しやさんに向かいました。今日はクリスマス。混み合うかなと思うのは、過去の経験。今更ながら、人通りの少なさに驚いています。大河ドラマにちなんで各店先に立てられた”厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)”の旗印。風に煽られ、なんとなく寂しそう。かつて多くの買い物客で賑わった康生通り。子供の頃に見た市電の走る街の風景。ファッションビルが立ち並んでいた青春の頃の華やかな姿も今では見られません。当時の活気が戻ることはもうないのでしょうね。
なんて、郷愁に浸っている場合ではありません。ちゃんと昨日、楽しいイブを過ごしてきました。ここ10年ほど、通う店は変わらず、いつもの店に同じ顔ぶれ。変わらないことにホッとする年頃です。
本日のご提案は、チェック柄。素材はウールが中心です。
レディース店Cachette/カシェートをメンズ化する際に作成したDMです。三年前ですので、ジュニアは成長し、私は老いました。それにしてもまさかの早い展開。しばらくは共同作業かと思っておりましたが、いつの間にか私は置いてきぼり。若い彼のフットワークは軽く、英国ものに関する情熱は私の比ではありません。毎シーズン、新しいブランドが加わり、充実した魅力ある品揃えとなっています。いや、話が逸れました。ウール素材のチェック柄の話でした。
現在、グローリーガイにてご覧いただけますが、入荷の際はカシェートで展開していたPT 01/ピーティーゼロウーノの「FLICKER」ブリティッシュタータンチェック柄パンツ。英国のパンツブランドが殆ど存在しないため、展示会でカシェート用としてセレクトしていたパンツです。サイズ44のみとなっていますが、好きな方には堪らないタータンチェック。それもSUPER110’Sの英国ファブリック。次の展示会でオーダーすれば、6万円超えは必至。ピーティーのブランド発足のディレクションはマリオ・ステファノ・マラン氏。その後、ファッショニスタとしても知られるドメニコ・ジャンフラーテ氏が跡を継いだのは周知のことです。そんな彼の初期のコレクションで時々見かけたのが、英国ファブリック。服好きは英国生地が好きなんです。ただ、今ではかなり高価なものになってしまい、高嶺の花といっても過言ではありません。2016年にイギリスがユーロ圏を離脱したことも大きな要因で、生地をイタリアに輸入する際に関税がかかってしまい、その分が価格に反映されてしまっているのです。
クリスマス最後のお客様。話が盛り上がり、閉店間近となってしまいました。この続きは、また水曜日にでも。我が家のクリスマス。確かうなぎとか行っていたような、早く帰らなければです。では皆さん、良いクリスマスをお過ごしください。
Merry Christmas !!
CATEGORY
© GLORY GUY