Clothes to You

GLORY GUYS

時が刻んだ、美味しくも幸せな時間です。

嫌な暑さです。駐車場の誘導員さんも倒れるほどです。シルバーセンターから派遣されていて、年齢を聞けば、83歳。こんな日は無理をなさらずに休みにする、そんな人に優しいシステムを作っていただきたいものです。

本日は美味しい話題をお送りしましょう。31歳で独立する前からおつきあいしていただいているA氏。知り合った頃、私が27で彼が23。あれから38年の月日が流れれば、お互い還暦過ぎのいいオヤジになっています。恋愛から結婚、そして出産。数々の人生の節目に洋服屋の立場で関わらせていただいております。お二人の娘さん、小さい頃はいつもお父さんの買い物についてこられ、まるで親のように成長を見守っていた…は大げさでしょうが、お姉さんのみつきさんが料理人ということもあり、より身近な存在です。

そんな彼女が働いているのが、パエリアが自慢のスペインバル「Jugem ジュゲム」さん。2018年の「第58回国際パエリアコンクール 日本予選」で優勝するほど、パエリアに情熱を注いでいるオーナーの料理と人柄に人が集まってくる、そんな家庭的お店です。上の写真は、ミックスパリエ。皆さんが想像する定番的な料理ですが、予約していたのは、鶏肉とウサギ肉、野菜を入れ、塩のみで味付けしたパエリアの起源「バレンシアパリエ」。もともと山側の水田近くで採れるものが主でしたが、その後のアレンジで、地中海で採れる魚介や、コメを使わずにパスタで作るパエリアなどバリエーションが広がったようです。この日、ウサギ肉が手に入らず、一番オーソドックスなパエリアになりました。

このケーキ、只者ではありません。先月、スペインのバレンシア近郊で行われたパエリア世界大会に出場し、見事、スィーツ部門で優勝したみつきさん。大会の優勝者コールがスペイン語でまさか自分が優勝するとは思っていなかった彼女。現地でお世話になった人から教えてもらうまで、ぼっとしていた様子。なんて、嬉しそうに話してくれたのは、父親のA氏でした。昨夜、デザートとして、いやメインとして出された上のケーキの他に、彼女が5年かけて完成させたチーズケーキ。美味しそうに食べる私を見て嬉しそうにしていたのは、彼女ではなく、父親の方。どこの親も親バカなんですね。

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