一方通行のブログ。YouTubeと違い、再生回数が出るわけではなく、いつもどのくらいの方がご覧になられているのか? 調べれば分かるようですが、恐ろしくて確認できません。間違いなく、ご覧になられている方はマジョリティではなく、マイノリティ。ただ、昨日のリネンTシャツのようにご紹介後に注文が入ったり、ブログで紹介していたモノを目的にご来店されたり、ご注文の備考欄に「ブログ、楽しく拝見しております」なんて言葉を添えていただいたりと、誰もご覧になられていないなんてことはなく、ホッとしております。店頭で接客しているのと同じ気持ちで書いているブログ。たわいもない話ばかりですが、お役に立てることも少しはあるかと思っています。引き続き、お付き合いください。
本日のご案内です。
気がつけば、あるべきものがない。そんなアイテムが白のチーフ。慌てて、代理店さんに頼めば、少しだけ在庫ありとのこと。そこで送ってもらったのが、リネン・コットンの縁取りチーフ。イタリアの絹織物産地コモ近隣の有名メーカーEMME EFFE(エンメエッフェ)社のMADE IN ITALYのチーフです。
上からワイン、ブラウン、グリーン、ブルー、ネイビーの5色。縁取りを隠せば、白の無地チーフとしてお使いになれます。33㎝角の使いやすい大きさです。
参考までに、ブラウンとネイビーを使ってコーディネートしてみます。
ネイビーのジャケット(Gabo)にベージュのボールドストライプ柄のシャツ(Maria Santangelo)、ベージュのウールパンツ(GTA)とオンオフ両用の夏の爽やかな組み合わせです。
シャツとパンツに合わせて、ブラウンの縁取りを選びました。差し方はクラッシュ。チーフの中央をつまみ、逆さまにしてポケットに入れる方法で、パフスタイルの逆です。花びらのように華やかな印象になります。もし縁取りの色を隠し、白無地のみを出したいなら、つまんだ中央をポケットから出すパフスタイルがオススメです。
ネクタイをする場合より、ノータイスタイルに有効なポケットチーフ。モノクロの千鳥格子柄のスーツ(Gabo)にリネンのネイビー無地シャツ(Maria Santangelo)。ベルト(WhiteHouse Cox)をアクセントにしながら、シャツの色に合わせてネイビーの縁取りを選んでいます。
ポケットの大きさに合わせて三つ折りした後、深さに合わせて下の部分を折り返して入れるTVホールド。フォーマルなシーンには、この差し方がふさわしいでしょう。
他にも差し方はありますが、パフ、クラッシュ、TVホールドの三つを覚えておけば困ることはありません。余談ですが、昔、洋服の師匠に、ポケットチーフはフォーマルの場合と女性を口説く時にだけ差すものと言われましたが、口説く機会がめっきり減ってしまった今、逆に私を口説いてほしい!! そんなアピールとして差すことにしております。
MODEL:リネン・コットン縁取りポケットチーフ
SIZE: 縦33cm×横33cm
COLOR:ワイン・ブラウン・グリーン・ブルー・ネイビー
MATERIAL:リネン60%・コットン40%
PRICE:¥5,800(本体価格)+税
*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。
気温、湿度ともに上がり、汗ばむ日に。長袖の薄手スウェットのカットソーで出かけたことを後悔です。これからの季節、必要なのは涼を呼ぶ心地よい半袖Tシャツ。冷房対策としての羽織ものが、最も合わせやすい夏の必需品です。
昨日ご提案のオーストリア発のPHIL PETTER/フィルペターを入れた5つのブランドに加え、今回ご用意したのは、ドイツ発の新ブランド 【Merz b. Schwanen/メルツベーシュヴァーネン】。滑らかでソフトな着心地のオーガニックコットン100%を旧式の編機で編まれた丸胴ボディ(一般的は脇下に縫い目のある横割り)のカットソー。1950年代のクルーネックTシャツをサンプリングして作製された細めのバインダーネックリブ・脇下の三角マチ等クラシックな仕様。上に着る服のアウトラインを邪魔しないすっきりした縦長のボディにコンパクトな袖などが挙げられます。イタリアブランドにはないナチュラルな雰囲気を持ち、色違いでご購入される方の多い、一押しのカットソーブランドです。
また、Cachette/カシェートからは、独断と偏見で半袖Tシャツをピックアップしてご提案します。
本日穿いているパンツは、Borelio/ボレリオのドローコード付きのシャーリングパンツ「DELVAUX/デルヴォー」。細身のスッキリも好きですが、ぽっちゃりの緩めも好きと、さほどこだわりのない私スグル。こだわりがないというより、経験がそうさせるといったほうが良いでしょう。長年、服に携わっていると数々のトレンドに影響され、体感もしてきました。トラッドという言葉もありますが、伝統的に基本の組み合わせのことを表し、シルエットに関しては時代とともに変化。そうなると若い時よりも、許容範囲は広く、納得すれば受け入れてしまう、言い換えれば、加齢による懐の深さでしょうか。歳をとると頑固になるといいますが、それは若い頃に、その方がいろいろ経験していないからかもしれませんね。
ベルギー王室やDRIS VAN NOTENをはじめとした数多くのメゾンのOEMを手掛ける老舗のパンツ専業ブランドがBorelio/ボレリオ。早々と着用サイズ46がなくなってしまったカシミア混ストレッチパンツ。モデルは「VAN」。実を言えば、このモデルもあのメゾンブランドと全く同じ型紙。クラシックでありながらモダンなラインを描く美しいパンツです。この秋冬は、セレクトしたほとんどの生地を、この「VAN」に乗せています。
話が逸れました。Tシャツの話でした。ただもう少し。ベルギーのブランドということで、グローリーガイで展開しているBorelio/ボレリオですが、相性の良いトップスはどうやらカシェートの売り場にも多くあるようです。例えば、写真のFRED PERRY/フレッドペリーのTシャツや、LACOSTE/ラコステとも合いそうです。
最近、話題となっているフランスのArmor Lux/アルモリュクス(サイズ4を着用)。このボーダーのカットソーとの組み合わせもクラシコにはない抜け感のある佇まいに。アイテムの少ない夏こそ、アメリカン、ブリティッシュ、イタリアンなどとジャンルを分けずに、もっと自由に服選びを楽しんではいかがでしょう。
随分、世話になっておきながら、肝心なカットソーブランドを忘れておりました。フランス南西部ドルドーニュ地方で誕生したMAISON CORNICHON/メゾンコルニションです。生地から製作まで、すべてフランスで生産しており、フランスでは4台しか残っていないドイツ製のヴィンテージ編み機によって、伸縮性のある柔らかい生地を作り出しています。その着心地は…。着れば必ずファンになってしまう、そんな唯一無二のカットソーです。
写真手前は、今回唯一セレクトのボーダー柄、無地はボーダーから数えての7色です。各サイズ、昨年より奥行きをつけて用意させていただきました。その後ろにかかっているのは、カットソーではなく、スコットランド南東部ボーダーズ州ホーウィックで1874年に創業した老舗のニットブランド WILLIAM LOCKIE/ウィリアムロッキーのクルーネックニットになります。
夏だけではなく、シーズンを通して着ることのできるTシャツ。誰もが何枚かもっていて、最も個性を出しずらいアイテムとも言えます。たかがTシャツ、されどTシャツ。それぞれの個性を生かした、選りすぐりのカットソーを一同に集めたフェアを来週末にかけて計画中です。梅雨が明けてくれていれば、さらに気分が盛り上がるはずです。
© GLORY GUY