Clothes to You

GLORY GUYS

2025-26年秋冬バイイングの最終作業は最も寒い時期ですが、洋服屋が風邪をひいたら、笑われます!!

粉雪舞う冷たい日です。昨日の東京出張。いつもより気温が下がったとはいえ、ここ岡崎と比べれば断然過ごしやすく、移動も楽でした。

カシェートのメンズ化から5年。ようやくショップとしての形が出来上がってきたことや、グローリーガイが今年で35年を迎えることなど、いろんな意味で大きな節目になりそうです。カシェートはさらに英国色が強まり、そこににフランスの香りを混ぜてのアプローチに。グローリーガイはイタリアのファクトリーブランドを中心と従来通りのコンセプトですが、大きく変わるのは品揃え。変わらない良さとして10年、15年、中には20年続けているブランドもありますが、変わりすぎたのは価格。さすがに受け入れることのできないブランドは、思い切ってお休みさせていただくことにしました。

“別れがあれば、出会いがある”なんて、1月31日のCachette LIFEに書かせていただいたように、離れるものがあれば、新たに取り組むブランドもあり、改めて再開するブランドもあります。なるべくシンプルな流通でコストが価格に反映しないように心がけていくつもりです。

一昨日のブログで、ご紹介させていただいた【De Petrillo/デ・ペトリロ】のスーツです。先ほど、ご来店されたN様、結婚式の二次会に出席される為、お選びいただいたのが、チャコールグレイの無地スーツでした。

嬉しいことにコーディネート写真そのままでご用意させていただきました。秋冬でもチャコールグレイのリクエストをいただいており、偶然にも、昨日、生地を選んできたばかりです。サイズ42のK様、展示会前に教えていただきましたので、仕入れに反映させていただきます。秋冬生地で提示された価格が、240,000円。今季が248,000でしたので、代理店さんの了承を得て、240,000円に端数切り。8,000円とささやかですが、35周年価格です。「どうせなら、4も取って」でしょうが、それは勘弁してください。

それにしても寒い。夕方の6時、外に出れば、吐く息は白く、車の移動でもコートは欠かせません。車の温度計は2度。氷点下になるのも時間の問題ですね。

寒いからと言って縮こまっていてはいけません。寒さをしのぐには、まず下半身の防寒対策と持ち出したのは【DALCUORE/ダルクオーレ】のトラウザース。2021年ものですが、ウィスキーでいう「マチュレーションピーク」。これだけの素材、縫製でこの価格であれば、買わないわけにはいかない貴重なパンツです。偶然にもサイズ46が二本。一本は私が買わせていただきます。

 

こちらもナグラさんに丈直しのピン取りをお願いしました。

いつ購入しようかとタイミングを計っていた【CORDINGS/コーディングス】のガングラブチェックツイードトラウザーズ。なぜか「GREY FOX」と名付けられたインプリーツのサイドアジャスターモデルのベルトレスです。なぜかというのは、grey foxグレイフォックスとは灰色のアメリカのキツネだからです。ロンドンには1万匹のキツネが生息していると言われます。実際、今回のイギリス出張でも一度だけ早朝のホテル前で遭遇しています。ただ、ロンドンにいるのは、red foxアカギツネ。なぜ、モデル名が「GREY FOX」なのでしょうか。

私がまだ20代後半の時、生地は異なりますが、このモデルとほぼ同じディテール、シルエットのトラウザースを好んで穿いていたのです。そのブランドが、当時、働いていたショップで扱っていたアメリカのラルフローレン。もしやその謎が…。いやいや、そんなことはありません。なぜ好んで穿いていたかといえば、モテるんです。それだけ?いや、それだけで十分です。

占いではそろそろモテ期。偶然の一致?カッコつけていえば、シンクロニシティでしょうか。本日、二本のパンツをお買い上げです。ありがとうございました!!

皆さんもどうか風邪をひかないように下半身を疎かにしないでください。

追伸

「GREY FOX」の謎。どうやらナグラさんの情報では、インスタ名”greyfoxstyle”を開いているデビットエバンスさんのことのようです。デビットエバンスといえば、ネクタイですが、憶測だけでは書けません。暫くお待ちください。

 

CATEGORY

PAGETOP