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GLORY GUYS

【Rota/ロータ】のご案内の前にご提案させていただく《Whiteley & Green/ ホワイトリーアンドグリーン》です!!

東京よりお越しいただいた T様。正確にお伝えするなら、旅先の岡山から急遽、東京に戻られる途中にお立ち寄りくださいました。最初のご来店ははコロナ終焉後、奥様とご一緒でしたので、今回が二度目になります。定年された後、一人、遺跡巡りを趣味とされ、一年の半分ぐらいは全国の遺跡を車中泊で廻られているそうです。遺跡とは、過去の人間の活動の痕跡が、地中や地上に残されている場所のことを言います。

旅の目的や魅力をお聞きすれば、”夏草や兵どもが夢の跡” とのことです 。この言葉は、松尾芭蕉が奥州平泉を訪れた際に詠んだ俳句に由来します。意味は、夏の盛りを過ぎ、かつては戦いの舞台だった場所に、ただ青々と草が生い茂っている。かつて源義経や藤原氏がいた、勇壮な兵士たちが活躍した「夢のような場所」も、今は跡形もなく消えてしまった、ということです。似た言葉に、中国の詩人・杜甫の”国破れて山河あり、城春にして草木深し”があります。

T様のお話に、歴史好きの私スグルシニアが共感しないわけはありません。観光化された平城より山城の方に魅力を感じます。以前、訪ねた小谷城(滋賀県長浜市)の城跡。この場所に佇み、その時代に思いを馳せるのが好きでした。「日本三大山城」の岩村城(岐阜県)・高取城(奈良県)・備中松山城(岡山)があり、いずれも訪れたことはありません。月一の連休を取ることを決めただけに、次の目的はこのいずれかの城に行くことにしました。ただ、気になるのは体力。なんせ、山城は険しい場所にあります。それに最近、問題となっている熊の出没。確か、小谷城の時も、熊注意の立て札が差してありました。

 

相変わらず長い前置きです。本日は特にですね。

昨日、ご案内を予告させていただいた【Rota/ロータ】のトラウザース。合わせるトップスに迷いはありません。開店前にカシェートへ行き、撮影開始です。

 

もうお分かりですね。今、トラッドな服好きの間で最も注目されている【Whiteley&Green/ホワイトリーアンドグリーン】です。【Rota/ロータ】と代理店さんが同じだけに、英国、イタリアと国は違えど、世界観に共通したものがあります。ブランドについてはカシェートバイヤーが詳しくブログでご案内しておりますので、省略させていただきますが、一つ付け加えるのであれば、この「Birkby」Cavalry twill ドライビングジャケットの価格。他のモデルに比べると、お値打ち?そうなんです。かなり抑えた設定になっているのは、代理店さんの企業努力はもちろんですが、私が勝手に想像するならば、世界最高峰とされているキャバリーツイルクロスの凄さを多くの方に体感していただきたい、その入り口として、このモデルがあるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。いずれにしても、これだけ美しいキャバリーツイルは見たことがありません。

少し前まで需要のあったダウンアイテム。もうすでにいくつかお持ちの方は多いはずです。クローゼットに入りきらない、そんな声も聞きます。そんなナイロンやポリエステルなど合成繊維に囲まれていると、天然素材であるピュアウールの温もりに懐かしさを感じてしまうのは私だけでしょうか。天然素材の高騰は、今の為替同様、収まる気配は当分ありません。その状況の中で、より価値のあるものを見極めていかなければなりません。

 

ところで肝心の【Rota/ロータ】ですが、場所をマガジーノに変えてアイテム写真を撮る予定でしたが、嬉しいことに時間が取れませんでした。明日は必ずご紹介いたしますので、お許しください。

 

 

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