なんとなく落ち着かないのは、カシェートで行われている【CROCKETT&JONES/クロケット&ジョーンズ】のイベントのせいでしょう。「ちょっと、カシェートに行ってくる」と言っては、250メートルの距離を行ったり来たりです。
もともとアメリカントラッドの影響を受けながら、ヨーロッパの香りに魅せられてスタートしたグローリーガイ。屋号のGLORY GUY(グローリーガイ)は、創業一年前の1989年に公開されたアメリカ映画”グローリー”からと、その時代の私に影響を与えていたのは、アメリカの文化でした。そして、突き詰めていけば、そのルーツは英国です。英国スタイルに少しでも触れたいと、見様見真似の時代を送りながらも、英国紳士にはなれません。漠然としたイメージとしてはフランスに住む英国人のような、少し曖昧な雰囲気を醸しだせればという思いでした。
当時、本物は手に入れずらく、メーカーブランドとライセンスブランドに頼らざるを得なかったのです。湧き上がる思いは、商品に対する物足りなさと、金太郎飴的な品揃えに対する不満でした。
ちょうど、そんな時期に洋服の師匠でもあったN.K氏からのお誘いもあり、イタリアファクトリーブランドへと舵を切ったのです。それから25年経ち、現在のグローリーガイがあるのですが、根本にあるのは、やはり英国スタイル。イタリアのファクトリーブランドを身に纏いながらも英国靴を履く姿勢だけは、今も変わりません。
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