「駄々をこねずに離してよ。もう行かないと…」なんて色っぽい話ではありません。声をかけているのは、車のシートベルトだからです。入れるときはスムーズですが、取り外す際にタングがバックルから離れてくれません。何回も試みて、ようやくとコツもあるようです。12年ほど乗っているボルボV70。2017年に販売は終了しており、次に手に入らないと思うと愛着は増すばかり。私と一緒で、所々にガタがきていますが、そんなところも愛嬌と声をかけながら大切に乗っています。
愛着があるのは、洋服も同じ。ちょうどV’70に乗り換えた頃、初の開催となった【CARUSO(カルーゾ)】のス・ミズラー会。2012年11月15日のブログに記事を載せています。その際にしつらえたのが、上の写真のジャケットです。今季、初めてクローゼットから持ち出してきました。
ウール・カシミアのシェファードチェック柄。グレイとブラウンの配色は昔から好みです。表示は、44の8C。44はお分かりになりますね。8とはドロップ寸のことで、ジャケットのバストに対するウエストの差寸を示した用語のこと。胸囲から胴囲を引き、2で割ったもので体型の目安になります。数字が大きくなれば、それだけ絞りがきつくなります。ドロップ7が一般的ですので、かなり絞り込んでいます。Cは”corto” の略でイタリア語で”短い”ことを意味します。既製服で、オーダーしたら、着る方は限られてしまいますが、さすがプロの技。フロントボタンを閉めなければ大丈夫。いや、肩の前あたりがやや当たっています。当時の方が痩せていた。いや、そういう着方が主流だったんでしょうね。
そんな経験も生かしながら、ご提案するジャケットの一つが、【Gabo/ガボ】です。
通販では全く便りのないのが、【Gabo/ガボ】。当然のことです。試着しなければ、着心地の良さはわかりません。このブランドを展開しているショップさんがあったとしても、同じものではありません。完全に私どもグローリーガイのオリジナル?いや、生地はかぶるかもしれません。初めて展開した際の微妙な違和感。その違和感をなくすために調整し、完成させたのが、今の【Gabo/ガボ】。もちろん、どの方の体型にも、なんてことは言いません。好みもあります。カットソーやニットをインに、足元はスニーカーというわけにはいきません。ローファーなどのスリッポンでも構いませんが、できれば紐靴で合わせて欲しいジャケットです。
この秋冬、オーダーしたのが、こちらの3パターン。無事、入荷してくれてよかったというのは、セレクトした生地がキャンセルになるケースが多く、実際、この春は入荷せず、来季の春夏用の生地もキャンセル案内と、なかなかスムーズではありません。手こずるから愛着が湧くなどとは言っておられない。来週、秋冬の生地を見ながら、春夏の生地を選び直すつもりです。
英国の老舗生地メーカー「MOON/ムーン」社のガンクラブチェック で選んだ渾身のジャケット。着用サイズ46をダブらせてオーダーべきでした。
昨日、目的としていた2ブランドのジャケットから、切り替えて選んでいただいた名古屋からお越しのT様。決め手は、体に吸い付くような着心地とシルエットの美しさ。体型もこのジャケットと合い、まるであつらえたかのようにジャストフィットでした。
現在、検討中のS様。気になられるものが沢山あるからと、ライバルはカシェート。ぜひ、このジャケットも手に入れてください。
言葉でご説明するより、まずは試着をですが、遠方にお住いの方には無理は言えません。ただ、もしご来店される機会がありましたら、ぜひ羽織っていただきたい【Gabo/ガボ】のオリジナルコレクションです。詳しく、こちらからご覧ください。
※Cachette MENS 情報
日増しに増す朝晩の冷え込み。そろそろグローブを用意したい、そんなタイミングでご紹介したのが【DENT’S/デンツ】のスマホ対応シープレザーグローブ。今季は3色ご用意してあります。こちらから、ご覧ください。
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