一年を振り返る間も無く、2023年という時代が過ぎ去っていきます。新しい年はどうなっていくんだろうと過去のことより先のことに思いを馳せる年末。グローリーガイの営業は本日までとなりました。今まで以上に多くの方に支えられた一年。心より御礼申し上げます。

先ほど、マスヤマが年末の挨拶に来てくれました。新しい職場で二週間。無事に過ごせたようで、ほっとしています。

今年最後のブログになります。本日も相変わらずの思うがままにブログを綴っていきますので、お付き合いください。

TAGLIATORE/タリアトーレのウール・シルク・カシミア ヘリンボーン柄ジャケット。モデルは「MONTECARLO」です。

対するのは、BOGLIOLI/ボリオリ の細畝コーデュロイジャケット。製品染の「COAT」モデルになります。

お父さんの時代からご贔屓にしていただいているK様。息子さんの成人式の二次会用の服を選びにご来店されました。先日はカシェートで奥様の誕生プレゼントをと家族にイベントがある度にご利用いただいております。「自分のものはなかなか買えない」なんて言いながらも眺めているのは、ジャケットのハンガーラック。すかさず羽織っていただいたのが、上の写真の二着でした。迷いながらも選んでいただいたのは、タリアトーレのジャケット。私的な立場で好みを言えば、ボリオリ ですが、K氏は以前からタリアトーレファン。袖丈も直さずにジャストサイズで着ていただけます。ワンブランドで構成するオンリーショップにはない、セレクトショップの魅力でもあり、面白さです。展示会の際、様々なタイプの方の好みをイメージしてバイイングしています。もちろん、顧客の方の体型も考慮しながらです。

とは言え、個人のオーナーショップの場合、かなり好みが偏ってしまうのは否めません。だからこそ、好きな方が集まってきてくれるのですが、あまりにも頑固すぎると、趣味的な店になりかねません。バイイングとは、あくまでも自分の好みを反映しながらも、自分にはない個性を引き出していく作業とも言えます。頑固でありながら、柔軟な嗜好を持たないと務まらない仕事かもしれませんね。

やはり偏っているでしょうか。ASPESI/アスペジのさりげない生地感とデザインが好きです。

くどいようですが、BOGLIOLI.ボリオリ は好みです。

ZANONE/ザノーネの「CHIOTO」もいいけど、これが最高!! と選んだFEDELI/フェデーリのウール・カシミア フルジップブルゾン型ニット。展示会で盛り上がり、入荷して撮影してさらに盛り上がったのに、ついつい接客に力が入ってしまって…私の体型に近いお客様は多いのです。残念ながら2色とも完売です。こんなことならサイズを絞ってダブらせればよかったは完全に公私混同です。

そろそろ、時間です。閉店３０分前となりました。年末年始の営業案内の張り紙と正面入り口に飾る”えと縄”を変えなければなりません。

ジグザクで、落ち着きのない気温のように、すべてのことが極端になりつつある今、ブレないことを心がけながら柔軟に対応していくことが大切です。新しい年をスタートの時と思い、今まで以上に皆様と感動を共有できるよう、スタッフ、家族ともに精進していきます。倍旧のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。本年は大変お世話になりました。ありがとうございます。

良いお年をお迎えください。