“ローマの休日”ではありません。東山動物園(名古屋)の休日です。1958年生まれの私が3歳ぐらいですので、父は30代前半。1960年ごろの写真です。ローマの休日が公開されたのが、1953年。タイタニックを題材にした”タイタニックの最後”もちょうど同じ年の公開でした。当時は、休日でもスーツを着ていたんですね。
こちらが、本物の”ローマの休日”です。スペイン広場の有名なシーンです。私もイタリアでの最初の訪問地は、ローマ。もちろん、映画の影響です。残念ながら、こんな素敵な出会いはありませんでしたが、トレビの泉や真実の口、そしてこのスペイン広場では近くにあるカフェでグレゴリーペックを演じておりました。
スーツのスタイルを見ると、30年代にアメリカに上陸したイングリッシュ・ドレープスーツを継承したボールドルック。肩幅は広く、全体にゆったりとした、字のごとく大胆で力強いフォルムを持ちます。ただ、写真を見る限り、肩幅はあるものの肩パットはさほどで、ラペル幅も幅広とはいえません。このスタイルをハリウッド・スーツと呼んだ方が良いかもしれません。そして同時に注目されてきたアイビールックの影響で、この後、全体に細身になったアメリカン・ナチュラルルックにトレンドが移り変わっていきます。
その後、ジョルジオ・アルマーニなど新進気鋭のデザイナーによるミラノ・ファッションやラルフローレンを筆頭にアメリカデザイナーによるブリティッシュ・アメリカンを経て、たどり着いたのが、イタリアンスタイルです。
イタリアスーツといっても北と南では随分趣は変わります。もっと具体的にいえば、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリと都市ごとのブランドの特徴があり、それぞれ魅力も異なります。前述のBOGLIOLI/ボリオリ はミラノです。日本でなじみが深いのは、柔らかな仕立てはもちろん、襟のダブルステッチやバルカポケット、そして雨降り袖といわれるマニカ・カミーチャなどに象徴されるナポリのスーツです。キートン、サルトリオは未だ袖を通したことはありませんが、かつて展開していたイザイアやスティレ・ラティーノ、ご提案はしていませんが還暦祝いにオーダーしたアルフォンソ・シリカなど、ナポリスーツの魅力は存分に感じている私です。ただ、これらのブランドは価格を考えると現実的では無い。そこで白羽の矢を立てたのが、【Gabo/ガボ】。セレクト動機など、4月1日のブログにて詳しく語っておりますので、ぜひ巻き戻してご覧ください。
※Cachette/カシェート情報
やや腰穿きになってしまったのは、ベルギー発のBorelio/ボレリオのパンツ。ブレイシーズでも吊ろうかと思いきや、ドローコード付きのシャーリング仕様でした。バラクータ の中でもG9以前のモデルやデニムジャケットに相性の良いブレイシーズと、ここでもアピールしておきます。
20代後半のラルフローレンのデニムジャケット以来、たとえ大好きなJACOB COHEN/ヤコブコーエンでさえ手を出さなかったデニムジャケット。そんな私が惚れ込んだのが、なんと無名だった【Jeanik/ジーニック】。仕立ての良いテーラードジャケットのような着心地に感動です。購入したのは、インディゴ「3rd」ベース。この春にもよく着ていました。着るものに困った時はレザーかデニムジャケットというほど季節を繋ぐには便利なアイテムです。この秋に色違いで揃えようかと思っていた矢先、なんと、
カシェートの「OUTLET FAIR」に参加しているではないですか。このホワイトのデニムジャケット、季節のタイミングが合えば、完売アイテム。納期が遅れ、タイミングがずれると、人気アイテムでも動きが鈍る、洋服にも旬があるんですね。
色違いのブラックは、見事なウォッシュド加工でいい色合いのグレイに。サイズはどちらも着用サイズのS有り。せっかくなら皆さんにご提案してからと、ご案内させていただきました。吸引力のある「OUTLET FAIR」です。
インに着ているのは、LACOSTE/ラコステのTシャツ。税込6,050円は良心的です。本日、着ているのはZANONE/ザノーネのアイスコットンのTシャツですが、カシェート情報ということもあり、上から重ね着してのアピールです。
本日、レディースのカットソーをご紹介しております。Cachette LIFEからご覧ください。
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