入るなり、今の心のあり方を察知されてしまう場所が、床屋さん。気が緩むせいもあるでしょう。私の髪を整えてくださって50年。17の時からですので長い付き合いです。私の酸いも甘いもの人生を知り尽くしている唯一の方と言っても過言ではありません。親や友人にもいえないことを話してしまう不思議な場所。床屋さんの人柄がそうさせるのかもしれません。
かつて、大学を卒業し横浜へ就職。一ヶ月に一度は帰省していましたが、目的は散髪。当時、交際していた彼女からも「私より床屋さんが大事みたい」と揶揄されたりもしました。こんなこともありました。結婚式の当日、特別に朝早くから店を開けて男前に仕上げてくださりました。おかげで式が終わる頃には髭が伸びてしまい、記念写真は熊五郎のようでした。最も感動したのは、父親の葬儀。櫛とハサミ持参で参列され、式の始まる前にボサボサの乱れた髪を整えてくれたことです。
平常よりも気が落ち着かないゴールデンウィーク。いつもとは違う緊張感です。その分、疲れも出ましたが、休みことよりも効果的な散髪。見違えるように蘇って出勤。そうなると店の空気も変わります。午前中から感動を共有できるお格様が続き、いつの間にか閉店時間。すでに時計の針は9時をさそうとしています。本日のブログはプライベートな話だけとなってしまいました。お許しください。
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