Clothes to You

GLORY GUYS

ラスト【BARENA/バレナ】です!! また出会える日を待ちましょう!!

日本に代理店ができても、数年で撤退してしまうブランドが最近多くあります。英国のトラディショナルスタイルに色気を加えたクラシコスタイル、大人の男の服装基準として大きな広がりを見せましたが、ブームやトレンドが去れば、見る方向も変わってしまうのは、やはり日本の市場が小さいというより、洋服文化に対する意識の低さが大きな要因といえるのでしょうか。

作家のマークス寿子さんが亡くなりました。マークス&スペンサーの共同経営者の孫マイケル・マークス男爵と結婚されたことで、「ブロークンのマークス男爵夫人トシコ・マークス閣下」が正式名です。

ちょうど私が独立した後、英国スタイルに夢中だった頃に出会った作家さんだけに残念です。日英の教育制度を比較した作品に『ひ弱な男とフワフワした女の国日本』、『とんでもない母親と情けない男の国日本』、ブランド物を海外で買いあさる日本女性を描いた作品に『自信のない女がブランド物を持ち歩く』などがあります。特に『大人の国イギリスと子どもの国日本』は印象的でした。ちょうど日本がバブルが崩壊した1991年以降に書かれた作品が多く、”英国に学ぶべき”の論調が多かったのでしょう。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

本日のご案内は、【BARENA/バレナ】。このブランドもこの春夏を最後に、日本から代理店がなくなります。クラシックを理解しているマッシモ・ピゴッツォ氏がデザイナーを務めているイタリア・ヴェネチアのカジュアルのトータルブランドです。ファブリックファーストのシンプルながらもデザインされた服は、ファクトリーブランドとは異なる空気感で売り場を飾ってくれていました。最後のご提案になると思うととても残念です。

毎年、セレクトから外せないのは、薄手のハリコシのあるコットンポプリン地のジャケットパンツのセットアップ。軽い仕立てながらも、端正さを失わない絶妙なバランス。当時の伝統的なワークウェアや日常着を、モダンにアレンジすることで、時代や世代を超越した雰囲気を生み出しています。一度だけ訪ねたヴェネチア。私なりのイメージでコーディネートしてみました。

インはMAISON CORNICHON/メゾンコルニッションのモックネックショートスリーブボーダー柄カットソ-(サイズ1を着用)。足元はParaboot/パラブーツのストラップサンダル(サイズ41)とフランスブランドで。国は異なりますが、マルセイユ風の潮風を感じさせてくれるコーディネートです。

ジャケット、パンツ共に着用サイズは46です。

色違いのオイスターホワイトはジャケットが完売。幸いにサイズ46のパンツがあり、リネンのジャケットに合わせてみました。撮影後にサイズ44にお便りをいただき、残すところサイズ46のみとなってしまいました。

光に当てると、やや青みの出るダークグレイ。リネンに洗いをかけた自然な風合いをもつ三つボタンのシングルジャケットです。素材によってデザインをかけるのは、【BARENA/バレナ】の特徴であり、魅力です。

コットンポプリンのセットアップ同様、コレクションから外せないのが、ポケット付きクルーネックTシャツ。下着のように見えないのは、胸ポケットと柔らかなフォルム。そして、左サイドについたロゴタグ。ファブリックファーストのさりげなくデザインされたTシャツです。夏の必需品として、またバレナ最後の思い出の品として是非揃えておいてください。

 

イベントのご案内です。

旧品のストックセールに加えて、新たに【INCOTEX SLACKS/インコテックス スラックス】、【PT TORINO/ピーティートリノ】、【BERWICH/ベルウィッチ】のパンツ3ブランドのプレセールを開催いたします。ベーシックなモデルが中心となります。初心者の方には、高嶺の花と言わずに、価格を抑えたこの機会に挑戦してみてください。また、そろそろジャージパンツをやめ、身を引き締めたいと思われている方に、本来のクラシコスタイルの良さを改めて感じていただければと、企画させていただきました。

本日の出で立ちです。緩んだ心と体を引き締めるため、洋服屋としての自分を戒めるためにセレクトしたBARBA/バルバのコットンスーツ。ストレッチは効いていません。ただ、購入した際には固かった生地も着込むほどに柔らかく体に馴染んできました。インにはフェデーリのスムースコットンのポロシャツを合わせております。

イタリア人っぽく、襟を出してみましたが、やはり照れます。服は控えめな方が好きです。

JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーで英国テーストを入れてみます。モデルは「REID」。30ゲージのシーアイランドコットンのポロニットです。ボディは、全体的に細身でスッキリとした「MODERN FIT」。かつては「ITALIAN FIT」と名付けていたように、クラシコスタイルに合うモデルとして登場。違和感なく、ジャケットに収まります。

こちらが、その「REID」。自然に立ち上がる台付きの小ぶりな襟が特徴です。サイズはMを着用。

通好みなら「FINCHLEY」。30Gシーアイランドコットン ロングスリーブポロニットです英国伝統のイングリッシュカラーに袖口はターンナップ仕様のブリティッシュモデルです。サイズはSを着用しております。カラーは新色のフレンチネイビーですが、実際より明るくなってしまいました。

本日、Cachette MENS ブログにて、1930年代から続いている銘品で、イングリッシュポロ の原点となった「ISIS」のご紹介をしております。これで、今季セレクトの【JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレー】の全て。やはり、最後に「ISIS」を持ってきましたね。今日はできませんでしたが、近々、私の自慢話を。20年前のものや、還暦前に購入した赤のポロなど、スメドレー経歴を語りながらお見せしようかな、なんて企んでおります。ユーチューブ復活?いや、どうでしょう。

 

 

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