PT01、PT05のディレクター、マリオ・ステファノ・マラン氏

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 感激です!日本で、いや世界で大人気の【PT01、05】のディレクター、マリオ・ステファノ・マラン氏にお会いすることができました。それもトリノではなく、フィレンツェでもなく、南青山のトレメッツォさんのショールームで。昨日、来月からフィレンツェで開催されるピッティ・ウォーモ(年に2回、開催されるクラシコ・イタリア最大の展示会)に先駆けてのプレコレクションに行ったのです。彼は、超多忙な方で、来日するや、各雑誌社の取材、撮影のために飛び回っており、この日もお会いできないと聞いていただけに、商談中に彼が入ってきたときは、本当に驚きました。この日の東京は、29度の夏日。ただでさえ暑いのに、この時、私の体内温度は、40度を超えてしまいました。

 マリオ氏について、一言。彼は、【インコテックス】【ボリオリ】などで要職を務めた後、トリノにて50年以上も創業を続けるパンツメーカー、コーベル社のディレクターに就任したのが2008年。以前、グローリーガイでも、このコーベル社のパンツを扱っていたことがあります。作りはいいけど、どちらかと言えば、地味なパンツというのが、正直な印象でした。いつの間にか、取り扱わなくなってしまったのですが、まさか、こんな形で再会するとは思いませんでした。人の力って、凄いですね。

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 トレメッツォの社長である小林さんの通訳を通して、売り場での人気の高さと、このブランドを扱えることへの感謝を伝えると、彼は子供のような瞳をキラキラさせて奥に入り、私の目の前になにやら置いたのです。そう、それが、このチョコレート。私への贈り物だそうです。またまた、感激です。



 さてさて、コレクションの内容に移ります。お待ちかねの方も多いはずです。

 まずは、【PT01】から。来春プレコレクションのテーマは、「PALM BEACH]。全体にグレィシュなトーンで、より内面から湧き出る力強さを感じるコレクションです。

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 そして、【PT05】のテーマは、「WAIKIKI」。こちらも同様、以前のような表の派手さはなく、よりグレィシュで、肩の力が抜けた感じで、見ていて心地の良いコレクションに仕上がっています。裏地も、とても素敵でした。

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今回のコレクションは、来月に開催されるピッティ・ウォーモに出品されますが、その後、日本で行われるメイン・コレクションには出ません。この時季だけの特別限定モデルです。クリスマスから始まるホリディに合わせての入荷になります。楽しみにしていてください。
 

レディース展示会報告

 先週の火曜日、18日の展示会報告ができないまま、日々が過ぎてしまいました。今週からは、来年春夏のインポートのプレコレクションが始まります。来月、イタリア、フィレンツェで開催される「ピッティ・ウォーモ」の後、日本において各ブランドの代理店主催の元、展示会が行われるのですが、それに先駆けての開催です。そんなプレコレクションに出かけるのは、今回が初めて。今から緊張しています。でも楽しみです。

 昨年から、レディースの仕入れにも立ち会うことにしており、忙しさは倍増です。ただ、仕入れは、店の命とも言える作業で、手を抜くことはできません。今回も、そんな思いで出かけました。メンズと違って、国内のブランドが多いレディース。メンズのインポートが、一年先のものを仕入れるのに対して、国内のレディースは、今年の冬物です。

 最初に向かうは、青山スパイラルホールで行われた「マーガレット・ハウエル」の展示会。息の長いブランドですね。デザイナーのハウエル自身も、もう60歳。相変わらず、ハウエルワールドは健在で、多くのバイヤーが会場を埋め尽くしていました。年々、カシェートでもファンが増えており、無くてはならないブランドの一つですね。 

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 後ろ向きで立っているのが、店長の大嶋。彼女もハウエルが大好き。気合が入っています。ピックアップした商品は、カシェートのNEWSで、後ほどご紹介していきますので、そちらをご覧下さい。




 次に向かったのは 、「ハリス」「エミスフェール」のブランドを持つ金万さん。青山通りを赤坂方面に向かい、ベルコモンズのある交差点を左に曲がると、そこがキラー通り。少し上り坂のキラー通りを150メートルも歩けば、右手に可愛らしい建物を見ることができます。1階に【エミスフェール】のショップがあり、その3階が展示会場です。最も古くから、お付き合いをしているレディースのメーカーさんで、担当の木下さんも勤続20年のベテラン。アドバイスをうけながら、慎重にバック選びです。ここは、洋服以外に雑貨のバリエーションも多く、頼りになるメーカーさんです。IMG_2698




















 ここは、時間がかかりました。時計を見ると、既に6時。急いで次の展示会場のある六本木へ。

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 この日、最後の展示会を終えて外に出ると、陽は沈み、夜の六本木に。ライトアップされた東京タワー、煌煌と輝く東京ミッドタウン。これから飲みにいく人たちで賑う中、急ぎ足で帰路に着く店長と私でした。お疲れ様でした。
 
 

 
 
 


 



ドメスティックブランドの底力

 話題の【BOGLIOLI】のDOVERは、有力店の通販サイトを見ると、どこも売り切れ状態。(残念ながら)グローリーガイでは、まだ少し在庫があり、力不足を感じるところなのですが、この【BOGLIOLI】人気は、暫く続きそうです。為替も120円台。以前は160円後半まで上がり、どうなるかと心配しましたが、現在のユーロ安もインポート物にとって、追い風になっています。

 そんな中、国内のファクトリーブランドの展示会に行ってきました。日本の技術は、各分野において世界最高のレベルです。地球温暖化、エネルギー問題などの環境問題が叫ばれる中、日本の技術力は、世界で注目されています。洋服(この場合の洋服は、スーツやジャケットなどの重衣料)に関しても、マシーンメードにおいては、世界の中でも飛びぬけた生産レベルを持ち、MADE IN JAPANに対する賞賛の声は多いのです。ただ、キレイ、丁寧に作りすぎて、あの肩の力を抜いたような、柔らかく色気のある服が作れないのは残念です。なぜ、作れないのか?は、また別の機会にお話させていただきますが、日本の服の良さは、世界でも認められています。

 この日、3社ほど国内のファクトリーブランドを見てきたのですが、その中で特に目を引いた物をご紹介します。

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 カナディアンコートとダッフルコート。写真で見ると、分かりにくいのですが同じダブルフェースのウール素材です。この秋は、ウール素材のコートが人気を呼ぶのでは、と気にして探していたのですが、良いものが見つかりました。そして何よりも、気に入ったのは価格。一般的には、カナディアンが5万円台。ダッフルは、6万後半でしょうか。ところが、なんと、このカナディアンは3万後半、ダッフルも4万後半で、ご提供できます。毎回、良い意味で、予想を裏切ってくれる「B.P.C」ブランドのビアドプランさん。GLORY GUYオリジナルスーツ、ジャケットをお願いしている会社です。社長の大橋さんと奥様に加え、2.3人のスタッフ(後、忘れてはいけないのが、ゴールデンの”はな”)で運営している小さな会社ですが、皆さんご存知の大手のセレクトショップ、百貨店の別注も手掛けている懐の深いメーカー。社長の大橋さんは、以前、リングジャケットにおられた方で、生地、縫製、デザインなど、どの分野にも詳しく、頼りになる存在です。このダブルフェイスの生地も、オリジナルです。

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 右から、ご説明しましょう。Mー65型のジャケットで、中のジップ部分が外れるレイヤードタイプ。ウーステッドかなと思えば、実はニットなのです。ハードなデザインなのに、とてもソフトに見えるのは、ニットだからなのです。こういう発想も珍しく、新鮮です。そして、一番のお気に入りは、左のハンティングジャケット。英国「MOON社」のツイードを使用し、襟裏と袖裏に赤の布地が当ててあります。この”チラ見せ”こそ、男の下心みたいで、いいですね。価格も3万円後半とリーズナブル。価値ある一着です。

 物つくりに対する情熱、創意工夫は、海外のブランドにも負けません。決して、大手の企業でなくても、町工場的なところに日本の底力があるのです。私達も、日本ブランドを大切に提案していきたいと思っています。

憧れの【FRANCO BASSI(フランコ・バッシ)】 今秋より展開!

 昨日は、久しぶりの東京です。昼からは、雨が降り出すと同時に、風も出て、少し肌寒い日になりました。こんな天気には、スプリングコートやレインコートを着て、街をさっそうと歩くと粋ですね。残念ながら、そんな粋な方には、出会えませんでした。トレンチコートやレインコート、襟元にはスカーフを巻いた素敵な女性は、多く見かけましたけどね。

 さて、この秋より【BREUER(ブリューワ)】のネクタイのエージェントが、なくなります。今まで、展開していたエージェントが止めてしまうのです。フランス、ブリューワ社側の条件が、かなりきつく、やむなくの撤退です。グローリーガイとしても、ファンが多かっただけに、とても残念です。でも、またいつか、どこかで出会えることでしょう。そんな訳で、少し前から、それに代わるネクタイブランドを探していました。そして、今日、やっと決まったのです。その名は、【FRANCO BASSI(フランコ・バッシ)】。今でこそ、様々なイタリアのネクタイが日本に紹介されていますが、かつて、イタリアのネクタイと言えば、【FRANCO BASSI】、と言うほど、有名なブランドであり、一度は締めてみたいネクタイです。最近、【Felisi】もそうですが、以前、取引のお話をいただいたにも拘らず、展開できなかったブランドや、気になっていたブランドが集まってきています。それも、無理なく、自然に。六白金星の私は、今年、運がいいみたいです。

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 写真は、フランコバッシのネクタイのサンプルです。ハンガーに掛かっているネクタイは、とてもユニーク。オーダーしましたので、入荷の際に、ご紹介しますね。生地見本の中から、34パターンほど選んできました。

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 ネクタイの他にも、ストール、マフラーが、とても素敵です。赤いシールが、オーダーした柄です。ネクタイ共に8月末から9月初めの入荷予定ですので、楽しみにしていてください。次回は、「ドメスティックの底力」の題で、この日、見つけてきた魅力ある商品をご紹介します。

展示会報告 レディース版

今日は、風が強いけど、気温は少し上がり、過ごしやすいですね。どうしても、天気の話になってしまうのですが、この極端な天気に一喜一憂している毎日です。当たり前ですが、寒くて、雨の日は、お客さんが少ないのです。その寒さも半端な気温ではないですからね。真冬に戻ったかのような・・・。私も、今週の火曜日にレディースの展示会に行くことになっていたのですが、この日、東京は雪の予報。今週の松山氏によるオーダーフェアを控えていることもあって、急きょ、来週に変更し、体調を整える為、休息日にしました。

 先日のレディースの展示会報告です。この日、最初に訪れたのは、【エリオポール】の夏展と秋冬のインポートの展示会。ただ、直営店の販売スタッフの方々と重なってしまって、ゆっくりと見ることができませんでした。一通り、見て、後日、サンプルを送ってもらうことに。

 次に向かうは、この春より展開して、人気急上昇の【Bagutta(バグッタ)】の代理店でもあるトレメッツォさん。ここは、皆さんご存知の【PT01,05】のエージェントです。実は、この秋より、レディースも日本展開します。レディス店カシェートでは、残念ながら扱う予定はないのですが、写真だけ見てください。

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 左の可愛いシャツは【バグッタ】のもの。このサンプル以外にも、他の生地を選んでいます。今回、11品番を選んでいますので、秋には【バグッタ】のコーナーが出来ますね。そして、右の写真は【JforJames(ジェィフォージェイムス)】と言うカシミアニットのファクトリーです。カシミアと言えば【MALO(マーロ)】。最高級のカシミアブランドです。その【MALO】を30年かけて、世界中のマーケットへ展開し育てたのが「FRACESCO CORTI」というイタリア人。どうしても高価なカシミアのニットは、ベーシックな色に偏ってしまいます。彼は、もっと気軽に”色”で楽しんで着ることができないかと、価格の見直しをすると共に、トレンドを常に意識しつつ、カシミアならではの”色”に拘っています。気になる価格も4、5万円台、と、このクオリティでは類を見ません。期待のニットブランドです。

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 そして、今回の出張で、最も大きな収穫が、この【PESERICO(ぺゼリコ)】のパンツ。世界各国のレディースパンツを作っているイタリアのファクトリーブランドです。今まで、イタリアのパンツと言えば、【INCOTEX】でした。メンズでは、やはり、このブランドは№1ですね。グローリーガイでも、もう絶対的な信頼で、オーダーをしているパンツです。ただ、レディースに関しては、たぶん、この【PESERICO】ではないでしょうか。やはり、メンズを得意としているファクトリーとレディースを得意としているファクトリーでは、自ずと、履き心地の差が出てしまうものなのです。言葉で説明できない微妙なニュアンスの違いですね。【PT】のレディースを見送った理由は、そのことです。価格は3万台と、カシェートで取り扱うには、少々、高めですが、穿いていただくと必ず納得していただけると思います.

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 インポートの展示会は、大変な作業です。慣れないと、時間ばかりが過ぎてしまい、何も決めれずに終わってしまうことになりかねません。それもあって、私がインポートの展示会に関しては、同行しています。メンズは、長年の経験もあり、また、お客様の顔を想像しながら、自分の好き勝手にセレクトしています。ただ、レディースになると、まずは、今までカシェートを愛用していただいているお客様にファンになっていただく必要があります。更に、新たにインポートの好きな新しいお客様を増やしていかなければなりません。そういう意味では、一からの出直しです。幸い、この春より展開した【バグッタ】のシャツが、好評で安心しました。来週は、久しぶりの大阪。レディースの展示会とメンズの展示会に行ってきます。暫くは、展示会報告が続きますが、飽きないで読んでくださいね。

 
 




 


           

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