2019年秋冬メインコレクション、ご報告です!!

 春は立ったのに、この寒さ。とは言え、2月は一年の中で最も寒い月です。遂にMooRER(ムーレー)のダウンが、クローゼットから引っ張り出されました。先週の東京出張で購入を考えたStile Latino(スティーレ ラティーノ)のコート。月曜日の気温が20度近くも上がると聞いて、見送りましたが、今また物欲の虫が騒ぎ出しております。本当に活躍するのは、この時期ですから...なんて事を考えながら、2019年秋冬メイン展のご報告をしていきます。

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 この日、ジュニアと最初に向ったのは、グリフィンさん。CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)でお世話になっている、もう20年以上もお付き合いさせている代理店さんです。かつては、カナダグースでずいぶんお世話になりましたが、今回は、この冬より扱いを始めたPYRENEX(ピレネックス)のバイニングです。このブランドの取り扱いを強く要望したのは、ジュニア。セレクトも彼に任せます。

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 次に向ったのは、中目黒にあるJOHN SMEDLEY(ジョン スメドレー)の展示会。今年の秋、新しいコンセプトで展開を予定しているショップ。その品揃えに、スメドレーは必要のようです。プロデュースは、ジュニア。ここも彼に任せます。その後、彼は英国の商材を扱う真下商事さんに行き、私はZANONE(ザノーネ)INCOTEX(インコテックス)のバイニングの為、スローウェアジャパンさんへ。ここで彼とは別れます。

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 定宿から見る東京タワー。私の還暦祝い?なわけはありませんが、かなりインパクトのある電飾でした。この夜は、あるエージェントさんと食事の予定をしておりましたが、先方に流行もののインフルエンザにかかられた方がおり、残念ながら延期です。仕事を終え、ホテルに戻り、夕食に選んだのは、天ぷら。カウンターで、一人、担当の?、いや、いつも3人ほどの板前さんがみえるのですが、なぜか決まって同じ方に揚げていただいています。時間は9時頃。この時間になると、空いていて、板前さんとの会話が楽しめます。やはり天ぷらはカウンターで、一人、揚げたてを食べるのが一番です。

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 翌朝、一番で向ったのは、南青山にあるHERNO(ヘルノ)。直営店の上がショールームになっています。担当のタカイちゃんと合流です。かなりのモデル数があり、セレクトには時間がかかりますが、決まれば早いのがグローリーガイ。その場で数量も入れて、次に向かいます。

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 「タカイさん、このジャケット、どう思います?」「いいんじゃない」なんて会話があったかどうかは分かりませんが、TAGLIATORE(タリアトーレ)は、グローリーガイのメインブランド。それぞれの思惑が交差します。

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 英国スタイルに嵌っているジュニアは、トレンドと上手くかみ合っており、すんなりと着用分を決まったようです。このあと、同じビルにあるPT01(ピーティーゼロウーノ)に向かいましたが、そこでも、かなり英国色の強い柄行きのパンツを選んでおりました。

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 二日間のバイニングに疲れた私は、セレクトをタカイちゃんに任せて、椅子で休憩。新しく取り扱うことになったJoshua Ellis(ジョシュア.エリス)。JOHNSTONS(ジョンストンズ)の対抗馬だけに、かなり真剣に、そして慎重に選んでおります。

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 英国物を多く取り扱う代理店さんだけに、ジュニアの目は輝いておりました。そして見つけたのが、このニットブランド。現在、検討中ですが、たぶんいきそうです。

 今週から、蔵庫/マガジーノのバイニングも始まります。蔵番のマスヤマも同行です。そして、火曜日は東京、木曜日は大阪と、暫くは、東奔西走です。またご報告させて頂きますね。

 

展示会報告? です!!

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 今週の火曜日、私を東京の夜に誘ったのは、富士原さんと吉澤君。。服装を見れば分かりますが、この写真は、今年の2月のもの。ナポリスタイルを提案するTITO ALLEGRETTO(ティト アレグレット)の展示会を見た後、ちょうど来日されたばかりのご本人と一緒に食事へ。その際に撮った写真です。真ん中の女性は、この日、富士原さんが選んだ赤坂にある南イタリア魚介料理店"La Scogliera/ラ スコリエーラ"のオーナーさん。どうやら同級生のようです。「岸壁」と言う意味の店は、まるで南イタリアの小さな漁村にあるような素朴さ。新鮮な魚料理は、ナポリ人であるティトの舌を唸らせていました。

 実は、まだ取引は開始していないのですが、今回も熱いお誘いがあり、展示会にお邪魔してきました。地方の専門店である私どもは、まだまだ力不足で、あれもこれもと展開はできません。ただ気になったのが、ナポリの老舗タイブランドFRANCESCO MARINO(フランチェスコ マリーノ)。数は少量ですがバイニングしてきました。そして、その美しさは一目瞭然、羽織れば、第二の皮膚のように脱げなくなってしまうナポリサルトのALFONSO SIRICA(アルフォンソ シリカ)。ため息をつきながら、セレクトは諦め、今回は私個人のオーダーのみ。いつかは...の憧れのブランドです。

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 展示会の後は、麻布にある"honda"へ。四季折々の料理が味わえる隠れ家的な小料理屋さんです。次回は素敵な女性と行きたい店です。というのも、店内、男同士は私達だけでした。その反動もあってか、次に向かった店は女性ばかり。いやスイッチが入ってしまうのも、男ならお分かりいただけるでしょう。気がついたら、4時。外に出れば、空は白み始めています。慌ててホテルに戻っていきました。

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 翌日、いや同じ日、眠い目をこすりながら、午前中の展示会を終え、次に向かったのは、浜中さんち、いやオカベ&パートナーズさん。以前、TAGLIATORE(タリアトーレ)やBAGUTTA(バグッタ)を有するトレメッツォさんに在籍。営業担当だった彼には、国内でもイタリアでもとてもお世話になっておりました。着いてすぐに彼から手渡されたのが、昨年、瞬く間に売れてしまったnorlhaのマフラー。使いやすい色での配慮から、赤に近いボルドーを頂きました。この秋、入荷したら購入しようとしていた色だけに、スグル大感激です。

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 同じ営業の戸島さん。浜中君が他のバイヤーさんと話している10分間、彼女の商品説明を受け、もうメロメロです。担当が彼女でなくて良かった!!は嘘のようで本当のこと。とても魅力的な瞳でした。

 展示会報告をするつもりで書いたブログでしたが、商品が全く載っておりません。ただ、バイヤースグルは、かなり乗ってバイニングしておりますので、来年の春には素敵な商品が店頭に並ぶはずです。ぜひご期待ください。

 

お客様との大切な架け橋に選んだのは、Settefili Cashmere/セッテフィーリ カシミアの極上イタリアンニットです!!

 いつまでもバニーガールの余韻に浸ってはおられません。妄想は、現実にほんの少しだけ華を添える程度でよいのです!! なんて、自分に言い聞かせておりますが、先週から始まった2017年秋冬プレコレクションに集中せざる得ないのが、現実。我々、小売店にとってバイニングは、お客様との大切な架け橋。魅力がなければ、渡ってくれません。

 各ブランドの展示会での模様は、時間のある時にご報告していくつもりですが、まずは、こちらをご覧ください。

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 今回の東京出張で、素敵な方とお会いすることができました。エレガントで上質なニットが並ぶ前で、仲良く記念写真に収まっているのは、【Settefili Cashmere/セッテフィーリ カシミア】のオーナー兼デザイナーのミケーレ・パリエーロさん。ブランド自体の歴史は浅く、2009年。イタリア・フェラーラで従業員7人と共にスタートしたニットの工房です。世界的にも稀有なスイス製ヴィンテージ編み立て機を使って、手間をかけて作り出される極上のイタリアンニット。審美眼のある方の目に留まるのに時間はかかりませんでした。「運命に身を委ねることが新境地へと誘ってくれる」とまるで池波正太郎の生き方にも通じる彼の言葉が、さらに親近感をわかせます。そしてミケーレさんの信条は「古きを知って新しきを知る」。ますますファンになってしまいます。

 偶然、着ていたのが、セッテフィーリのカシミアニット。それだけで彼の顔から笑みを引き出すのには十分でした。セレクトする内容にも「グッドチョイス」のお言葉。いつもとは違う緊張感の中でのバイニングとなりました。

 

実績と自信と共にやってきた、シャツ業界に旋風を巻き起こすナポリのカミチェリア BORRIELLO/ボリエッロ。育てていきます!!

 ゴールデンウィークもイベントも終わり、ほっと一息。月曜日は午後から休養を頂き、自宅でのんびりです。ただ、2017年春夏のプレクションが開催され、慌ただしい日々は目前です。殆どのブランドは来週からですが、スケジュールの都合で、どうしても今週、それも10日と11日の2日間に限ってのプレコレクションがありました。そのブランドとは、1980年にナポリにてクレリア・ボリエッロによって創業されたカミチェリア【BORRIELLO/ボリエッロ】。現在、息子さんのFabio(ファビオ)が二代目を継いでいます。その彼が初めての来日とあって、行かないわけにはいきません。

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 3時半のアポの為、午後からの出張です。初めてお会いする方なので謙虚にスーツで。ナポリの方なら、やはりイザイアでしょう、と一張羅のISAIAに身を固め、シャツも、やはりナポリのフィナモレ。ここでも負けん気の「舐められたらあかん」と、8工程ハンドのドレスシャツに同じくナポリのルイジ・ボレッリのネクタイ。これなら大丈夫と颯爽と出かけていきました。

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 昼食に選んだのは、稲荷寿し。新幹線の乗車駅、豊橋に隣接する豊川市。有名な稲荷神社のある豊川は、江戸や名古屋と並んで稲荷寿しの発祥の地。ご当地グルメにもなっています。甘辛く煮た油揚げと酢飯の絶妙な取り合わせ。ピリッとしたショウガとのバランスが絶妙です。欲張れば、わさび。違う風味が楽しめます。話を進めましょう!!

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ご紹介いたしましょう。彼が、ファビオ・ボリエッロ。そして携帯を熱心に触られている女性が奥様です。初めての日本、感想をお聞きするのを忘れてしまいました。

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 素材の良さはもちろん、作りの良さを力説です。8工程ハンドについての説明には、力が入ります。袖付け、肩、襟付け、前タテ、釦ホール、釦付け、ガゼット、剣ボロのカンヌキと。特に裾のステッチ、ハンドではなくマシンの部分ですが、他では真似のできないきめの細かいステッチを自慢されていました。かなりの自信家です。また、それで無ければいけないのですが...
。ただ、その自信は、2年前までKiton(キートン)やLUIGI BORRELLI(ルイジ・ボレッリ)のシャツを任されるなど、経験と実績に基づいているものです。現在、OEMをやめ、二つの工房で35人の腕の良い職人さんと共に【BORRIELLO/ボリエッロ】ブランドのみのシャツを生産しているそうです。これも自信がなければ、出来ないことです。

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 生地を見ていれば作りたくなるのが人情。既にグローリーガイではメイド・トゥー・メジャーのご用意はあり、数名のお客様と担当のナグラサンはオーダー済み。3月にいただいたオーダー分がそろそろ出来上がってくるはずです。私もこの機会に作っていただくことにしました。

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 そして採寸です。フィナモレのシャツをくまなくチェック。現在勉強中の英語でexpensive! 高級なシャツのようです。でも作りは負けていないと、ここでも強気の発言でした。結局、140双糸の白のロイヤルオックスをハンドとマシンメードで1枚ずつ作っていただくことにしました。

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 恒例の記念写真です。もう少しゆっくり話がしたかったのですが、この日はホテルを押さえていないため、とんぼ返りです。言い忘れましたが、彼は一目で私のシャツとネクタイのブランドを当ててしまいました。さすがはプロ。驚きでした。

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 先程、既にメイド・トゥー・メジャーは展開しているとお知らせしましたが、120双のブロードクロスとロイヤルオックス、どちらも白のみですが、既製のシャツもご用意しております。8工程ハンドで丁寧に作り上げられた、コストパフォーマンスの高いシャツです。ご案内が遅くなり、一部、サイズ切れをおこしておりますが、ご紹介させて頂きます。詳しくは、明日の通販サイト「SUGURU SHOP」に掲載されますので、そちらをご覧ください。

MODEL: 8工程ハンド ホワイシリーズ ドレスシャツ
SIZE:37・38・39・40・41
COLOR:ブロードクロス ホワイト ・ ロイヤルオックス ホワイト
MATERIAL:COTTON 100%
PRICE:¥29,000(本体価格)+税

*こちらの商品は、SUGURU SHOPでもご購入いただけます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。

 

 

 

2016年春夏プレコレクション、始まる!!

 筋トレ兼ての東京出張。2016年春夏プレコレクションの始まりです。6月の初めまでがプレコレクション。その後、イタリア・フィレンツェで開催されるピッテイ。そして、再び日本で行われるメインコレクションと、およそ2ヶ月半に亘り、来シーズンの仕入れをします。

 ここ最近のパターンとして、最初に訪れるのは、トレメッツォさん。あのTAGLIATORE(タリアトーレ)、VAZZOLER(ヴァッツォレール)、SCAGLIONE(スカリオーネ)、そしてBagutta(バグッタ)を有するエージェントです。まだコレクションが始まったばかりで(真似をされる恐れあり)、しっかりお見せすることはできませんが、ほんの少しだけ、ご覧ください。

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 今季同様、ダークからライト、そしてインディゴまでと表情は様々ですがブルー中心のコレクション内容です。色を足していくというより、ブルーの濃淡で柄を作り出しています。今季よりさらにシックな傾向になるのでしょうか。ジレも共地ではなく、グラデーションでの組み合わせで提案してました。他に気になるのが、サファリを意識したベージュ系。ミリタリーとは違う、上品な色合いが魅力です。

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 そして気になったのが、コート。上のコートが、今季、提案していたショートトレンチの「JERREMY」。下のコートがニューモデルの「MINT」。比べていただくと、ボタンがやや上に位置し、絞りが緩やか。ベルトでウエストを締めた時のボリュームがより強調され、男らしいフォルムに。また締めない時には、よりラフなイメージになります。どちらも好きなモデルだけに、セレクトに悩まされます。両方、展開するのが、一番なんですけど...

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 定番の「air jumper」は外せません。色を差し込んでいます。そして、気になったのが、こちらのスエットタイプ。ミラノにショップができ、勢いに乗るSCAGLIONE(スカリオーネ)。今後も目が離せません。

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 今、最も話題性のあるブランドと言えば、イタリア屈指の洒落者と呼ばれるアンドレア・アンドレオリ氏が立ち上げたDREW&CO.(ドリュー&コー)。ガブリエレ・バジーーニ氏のパートナーとして活躍した後、McRichie(マックリツチ)を復活に導き、現在はLARDINI(ラルディーニ)のニット部門を担当するなど、目覚しい活躍をみせています。この秋より展開です。

 このトレーナーに見るように、彼のコレクションの原点は、アメリカ留学時に影響を受けた1950~70'Sのアメリカンヴィンテージ。それにイタリアフィットの心地よさと英国的な生地使いをミックスさせ、糸から選定したものをハンドメイドに拘った伝統的な手法で丁寧に作り上げていきます。

 モデルは、今回、私のお目付け役として同行したスグルJr. 調子に乗って、ついついオーダー数を増やしてしまわないようにと、目を光らせております。

そして次に向ったのは、同じビルにショールームを構えるPT JAPAN。移動は、とても楽です。

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 PT01(ピーティーゼロウーノ)のプレコレクションでセレクトしたのは、この4つのモデル。その中でも「Jambo」はユニークです。スワヒリ語のジャンボ!!は、皆さんご存知のアフリカでの挨拶。でも、この一語で挨拶の意味にはならないということは、意外と知られていません。JAMBOとは「物事、事柄」という意味で、挨拶で使う場合には、前に人称のあった否定形の主辞を入れなければなりません。アフリカに行かれる方は、ぜひ勉強してください。

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 と、こんな感じですが、奥に飾られたサファリ柄のパンツ。「1本でもいいので、ディスプレイ用にぜひ!!」と言われ、残ったらスタッフの誰が購入するんだろう...とサイズに悩んでいたら、後ろで手を上げた人がいました。サイズ44でセレクトです。もし、彼の気が変わったら、やはりナグラサンしか穿く人はいません。彼も44です(V)。

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 勢いのある会社です。ショールームの外にテラスが完成しておりました。ただ、この空間のあかげで、熱くなった頭を冷やすことができます。いつか、カシェートのテラスも、こんな風に改装したいものです。

 この後、「昼飯は~?」というジュニアの言葉に、聴こえない振りして、西麻布にあるスローウエアグループへと向いました。次回、ご報告させていただきますね。

 

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