2016年春夏プレコレクション、始まる!!

 筋トレ兼ての東京出張。2016年春夏プレコレクションの始まりです。6月の初めまでがプレコレクション。その後、イタリア・フィレンツェで開催されるピッテイ。そして、再び日本で行われるメインコレクションと、およそ2ヶ月半に亘り、来シーズンの仕入れをします。

 ここ最近のパターンとして、最初に訪れるのは、トレメッツォさん。あのTAGLIATORE(タリアトーレ)、VAZZOLER(ヴァッツォレール)、SCAGLIONE(スカリオーネ)、そしてBagutta(バグッタ)を有するエージェントです。まだコレクションが始まったばかりで(真似をされる恐れあり)、しっかりお見せすることはできませんが、ほんの少しだけ、ご覧ください。

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 今季同様、ダークからライト、そしてインディゴまでと表情は様々ですがブルー中心のコレクション内容です。色を足していくというより、ブルーの濃淡で柄を作り出しています。今季よりさらにシックな傾向になるのでしょうか。ジレも共地ではなく、グラデーションでの組み合わせで提案してました。他に気になるのが、サファリを意識したベージュ系。ミリタリーとは違う、上品な色合いが魅力です。

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 そして気になったのが、コート。上のコートが、今季、提案していたショートトレンチの「JERREMY」。下のコートがニューモデルの「MINT」。比べていただくと、ボタンがやや上に位置し、絞りが緩やか。ベルトでウエストを締めた時のボリュームがより強調され、男らしいフォルムに。また締めない時には、よりラフなイメージになります。どちらも好きなモデルだけに、セレクトに悩まされます。両方、展開するのが、一番なんですけど...

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 定番の「air jumper」は外せません。色を差し込んでいます。そして、気になったのが、こちらのスエットタイプ。ミラノにショップができ、勢いに乗るSCAGLIONE(スカリオーネ)。今後も目が離せません。

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 今、最も話題性のあるブランドと言えば、イタリア屈指の洒落者と呼ばれるアンドレア・アンドレオリ氏が立ち上げたDREW&CO.(ドリュー&コー)。ガブリエレ・バジーーニ氏のパートナーとして活躍した後、McRichie(マックリツチ)を復活に導き、現在はLARDINI(ラルディーニ)のニット部門を担当するなど、目覚しい活躍をみせています。この秋より展開です。

 このトレーナーに見るように、彼のコレクションの原点は、アメリカ留学時に影響を受けた1950~70'Sのアメリカンヴィンテージ。それにイタリアフィットの心地よさと英国的な生地使いをミックスさせ、糸から選定したものをハンドメイドに拘った伝統的な手法で丁寧に作り上げていきます。

 モデルは、今回、私のお目付け役として同行したスグルJr. 調子に乗って、ついついオーダー数を増やしてしまわないようにと、目を光らせております。

そして次に向ったのは、同じビルにショールームを構えるPT JAPAN。移動は、とても楽です。

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 PT01(ピーティーゼロウーノ)のプレコレクションでセレクトしたのは、この4つのモデル。その中でも「Jambo」はユニークです。スワヒリ語のジャンボ!!は、皆さんご存知のアフリカでの挨拶。でも、この一語で挨拶の意味にはならないということは、意外と知られていません。JAMBOとは「物事、事柄」という意味で、挨拶で使う場合には、前に人称のあった否定形の主辞を入れなければなりません。アフリカに行かれる方は、ぜひ勉強してください。

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 と、こんな感じですが、奥に飾られたサファリ柄のパンツ。「1本でもいいので、ディスプレイ用にぜひ!!」と言われ、残ったらスタッフの誰が購入するんだろう...とサイズに悩んでいたら、後ろで手を上げた人がいました。サイズ44でセレクトです。もし、彼の気が変わったら、やはりナグラサンしか穿く人はいません。彼も44です(V)。

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 勢いのある会社です。ショールームの外にテラスが完成しておりました。ただ、この空間のあかげで、熱くなった頭を冷やすことができます。いつか、カシェートのテラスも、こんな風に改装したいものです。

 この後、「昼飯は~?」というジュニアの言葉に、聴こえない振りして、西麻布にあるスローウエアグループへと向いました。次回、ご報告させていただきますね。

 

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