2011年春夏、展示会報告

 暑さの緩む間もなく、逆に9月に入って、更に暑さが増したような・・・。そんな異常な天気が続いています。夏の疲れが出るこの時季に追い討ちをかけるような暑さですが、後1週間もすれば、必ず涼しくなるはず。もう少しの辛抱です。

 先週の東京出張(8月26日、27日)も、湿度の高い暑い日になりました。特に26日は、訪問先が6件もあり、体力、気力の限界に挑戦です(大袈裟です)。この日一番に向ったのは、この秋より展開する「フランコバッシ」の展示会。JR恵比寿駅より徒歩7分の所にあります。商品のピックアップを終えて、カメラに収めようとすると、やけにカメラが軽い。そして、嫌な予感。昨夜、充電をしたままバッテリーを置いてきてしまったのです。夏バテではなく、夏ボケです。
担当の方にお願いして、画像を送ってもらうことにしました。

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 クールビズという環境対策の一つとして衣服の軽装化が叫ばれてから、春夏のネクタイは売れなくなったと言います。確かに、ゴールデンウィーク明けから、ネクタイ購入の動きは、ぴたっと止まります。”仕事用として、しなければならないからネクタイをする”人は、このノータイの流れを喜んでいることでしょう。でも”大人のたしなみとして、或いはお洒落の一環としてネクタイをしたい”と思っている方も多いはずです。その為にも、以前のように、品数の多さにだけ頼る仕入れは出来なくなりました。本当に、したいと思えるもの、個性を主張できる逸品を仕入れることが、更に重要になってきたのです。そんな変化の中で、私が選んだ一つに、「フランコバッシ」のネクタイがあります。上の写真は、来年春夏のコレクションですが、もうすぐ秋冬の物が入荷してきますので、ご期待ください。

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上のネクタイは、既に入荷している特別なニットタイです。【フランコバッシ】ではありませんが、Made in Italyのものです。何が特別かと言うと、詳しくはNEWSでご紹介しますが、ニットの編地が結び目のところだけ、より細かく打ち込んであります。ニットタイの結び目が、上手く出来ない方にも、このニットタイなら綺麗に結べますし、ディンプル(えくぼ)も楽に作ることができます。気になる方は、店頭でご確認ください。

 まだ1件目なのに、話が長くなりました。この後、恵比寿より日比谷線で中目黒に向います。【ナイジェル・ケーボン】の展示会です。そのお話は、次回。少しお待ちください。

 

 

ネクタイは「男の武器」?

 久しぶりの東京出張です。今回は、途中レディースの雑貨の展示会を挟んで、長年お付き合いしているFAIRFAXと我がグローリーガイのオリジナルを手掛けてくれているB.P.Cにお邪魔してきました。

 FAIRFAXは、昔、ラルフローレン社と契約、日本での販売権を持ち、一世を風靡した「菱屋」から独立された慶伊社長率いるアクセサリーメーカーです。菱屋が衰退していく中で、日本のネクタイ業界を牽引するメーカーに成長。最近はドレスシャツやカジュアルブランド「サイコバニー」などアイテムは多様化していますが、やはり中心はネクタイ。私達が愛する「ドレイクス」のネクタイもここから仕入れをしています。2005年、小泉内閣のクールビズ政策から、4年。ネクタイ業界は、年々厳しい状況に追い込まれていますが、展示会のショールームのどこにいても聞こえてくる小柄な慶伊社長の元気な声に、逆に励まされます。クールビズ政策が良いか悪いかは別として、ネクタイをしない方向に向ってることは、それを扱う同業者としては寂しい限りです。

 以前に、ブログにも書いたと思うのですが、ネクタイは男が男である為の最後の砦。言い方を変えれば、「男の顔」。もともと男の服装は戦争から生まれた物が多いです。トレンチコートしかり、ピーコートもタンカーズも。そしてネクタイの歴史も戦争なのです。現在のネクタイの起源は17世紀とされていて、ルイ13世を守る為のクロアチアの兵士が、無事の帰還を願って妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていたことから始ります。首は動脈が多く、最もねらわれやすい場所なのでしょうか。戦国武将の兜も、「しころ」と呼ばれる顎を護る為のものが付いているのは、そのためでしょうね。

 首に巻く物が、ネクタイの起源であり、男の武器ならば、現代の「企業戦士」として、ネクタイは不可欠な物ではないのでしょうか。もちろん、身だしなみという観点に立っても、ネクタイほど男の装いに重要な物はないと思います。改めて、ネクタイを考えてみては、どうでしょうか?

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