駆け足の展示会報告です。

  昨日とは、打って変わって、朝から雨。乙川堤防沿いに咲いている河津桜も、人気のなさに寂しそうです。昨晩、真田左衛門佐幸村が戦死しました。池波正太郎著「真田太平記」の第11巻の中での話です。昨年、信州、上田城を尋ねてから、この小説が読みたくなったのです。確か、学生の時に、すでに読んでいるはずだと、確認のために本屋へ。立ち読みはじめると、記憶が曖昧で、ただ、どんどん引き込まれていく内容に、ためらわず買うことにしたのです。昨年の12月に父が他界し、父のアトリエに入ると、ほこりを被った「真田太平記」が8巻まで置いてありました。やはり、途中まで読んでいたのですね。話が、違う方向に行ってしまいました。先週の展示会報告をしなければいけません。ただ、朝起きた時、目が腫れていたことだけ、お伝えしたかったのです。

 3月23日火曜日、東京、インターブリッジさんの展示会場です。前回も訪れ、一通り見ているので、気になっていたブランドを一気にオーダーしていきます。【R.カルーソ】【チンクワンタ】【オリアン】など、グローリーガイお馴染みのブランド、そして最近人気の【ルトロワ】のカットソー、【ジャミーソン】の二ットと。昨年、少ししかオーダーしなくて後悔した【AD56】のマフラーとネクタイは、来シーズンお勧めのブランドです。

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 更に、シーズンテーマである「旅」に無くてはならないアイテム、帽子を「カミンスキー」でオーダーしました。

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 中目黒にあるインターブリッジさんを出ると、すぐ近くにあるのが、【ナイジェル・ケーボン】の展示会。移動は、とても楽です。クラシコ・イタリアのファクトリーブランドが多い中、ここと【ウールリッチ」は、グローリーガイが一押しするカジュアル・トータルブランドです。特に【ナイジェル・ケーボン】の世界観は独特です。今日も、彼は、尋ねてきた数人のイギリス人と陽気に話していました。

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 下の写真左は、【チャップマン】の鞄。やはり、旅がらみで、何型かをオーダー。写真右は、展示会場近くにある【ナイジェル・ケーボン】の直営店です。ここは、目黒川沿いにあり、3月末となれば、桜の名所になります。

時間は、6時少し前。もう一件、行かなければ なりません。遅い昼飯というより、夕飯ですね。いつもの場所で、いつものメニューを注文しました。写真を撮るのは、粋ではないと言いながらも、緊張してシャッターを押すと、やはり、ぼけましたね。

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 お腹を満足させて、いざ、恵比寿にあるアマンさんへ。【ボリオリ】の最終チェックと数出しをして、【アルポ】のグローブをセレクト。久しぶりに【ノティファイ】のジーンズをオーダーするか、迷いながらも保留にして、今日はホテルに戻りました。明日は、レディースのインポートの展示会。朝、品川駅で家内と待ち合わせです。お疲れ様でした。
 
 


 
 
  

展示会報告 PARTⅡ

 2月17日、2日目。ホテルを出ると、吐く息が白く、思わず肩に力が入ります。今日も、寒い!

 早足で品川駅に向かい、原宿駅で降りて、松山氏がプロデュースする「ATTIRE(アタイア)」の展示会に。彼のオフィスは、表参道から少し入ったところにあり、ちょうど、表参道ヒルズの反対側です。松山氏との付き合いも、もう8年ほどになるのでしょうか?ビームスの名バイヤーと言われた彼が、独立して、アタイアのブランドを立ち上げた時、彼のこの業界への思いに賛同すると共に、服作りへの情熱に感動しました。「日本人の体型を知り尽くした日本人の為のスーツ」。日本の名品とまで言われた彼の作る服には、ファンも多く、ショートサイズのバランスの良さには、定評があります。グローリーガイのドレスの品揃えに無くてはならない存在です。

 次の約束には、まだ時間があります。昨日の反省を踏まえて、どこかで食事をしなければ、と。でも近くにパラブーツの展示会場があることに気付き、アポを取るとO.Kの返事。早速、向かうことに。写真で、オーダーすることも出来るのですが、やはり現物を見ないといけません。ところで、こんな面白いものが飾ってありました。

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 パラブーツの登山靴ブランド「Garivier(ガリビエール)」の名作としても名高い「AVORIAZ(アヴォリアーズ)」が、ずらりと並ぶ横に、モンクレールとパラブーツのコマーシャルのポップ。詳しくは聞けなかったのですが、どちらもフランスのブランド(モンクレールは現在、イタリア)で、ある雑誌の広告に同時に載ったらしいのです。今でも大人気のこの二つのブランドは、かつてオリンピックのフランスナショナルチームに公式採用されています。今月のレオンにも載っていましたが、ジャケットスタイルにカーゴパンツ、足元は登山靴。そんなスタイルが流行しています。この秋冬は、そんなオヤジが街に溢れかえるでしょう。いや、既に溢れているかもしれません。

 約束の時間。リデアさんに。ここでは、今年の春から展開している「HERNO(ヘルノ)」のオーダーをします。モンクレール、ピューテリーに加え、ヘルノのダウンを入れることで、より充実したダウンジャケットの展開になります。最も、気に入ったのが、こんなヘリンボーン柄のウールコート。サンプルは、ベージュでしたが、グレーを選びました。

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 そして、最近よく雑誌で見る「Lardini(ラルディー二)」と「MAGYARS(マージャーズ)」。ついつい、オーダーをしたくなってしまうのですが、欲張ってはいけません。ただ、ボリオリでオーダーできなかったコットンの洗いのジャケットだけはラルディー二でセレクトしました。結局、秋から、また一つ、新しいブランドが増えることになりました。

 まだまだ、今日は行きます。銀座線「青山一丁目」にある新規のメーカーさん。ウールリッチの横に置くと、最適なブランド。テーマは、いろいろとあるのですが、今回は「愛と青春の旅立ち」のみをセレクト。秋の入荷まで楽しみにしていてください。

 そして、最後に向かうは、昨年、モンクレールのダウンジャケットを上回るのではないかと思うほど、人気だった「PEUTEREY(ピューテリー)」の展示会へ。いざ、オーダーとなると、見てるのだけど見えない状態。また、脳に栄養が回ってません。そこで、担当のMさんを無理やり誘って、食事に行くこに。脳の栄養補給をしたところで、セレクト開始です。勢い余って、レディースまでオーダーしてしまいました。

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 ピューテリーの展示会場です。
 
  

     
 
 

           


 

遅くなりました。展示会報告です。

  いやぁ~、本当に暖かいですね。急に暖かくなったものですから、冬物と春物の入れ替えに大慌てです。午前中も倉庫に入って、一仕事してると、汗ばんできます。先週の東京出張の時とは、大違いです。あの日、16日は、ダウンのコートに手袋、マフラーをぐるぐる巻き(ミラノ巻とも言います)にして出かけたものです。1月末から、毎週、東京に出張に来てるのですが、日増しに暖かくなるどころか、どんどん寒くなってきました。ところが、今週の出張から、春物を着て出掛けています。本当に極端な最近の天気です。

 16日、最初に向ったのは、SDIさん。あのインコテックス、グランス、ザノーネと、グローリーガイの定番とも言えるファクトリーブランドの展示会です。ここは、もう安心してオーダーが入れられます。今回、特によかったのはザノーネ。私の大好きなニットブランドで、ミドルゲージのコレクションが充実していたのは、嬉しい限りです。

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  次に向ったのは、この春、既に完売してしまったパンチングレザーのエンメティ。秋冬のコレクションは、今回が初めてです。今までに見たことの無いほどに、エレガントで素敵なレザーブルゾンに新鮮な驚きを感じます。そして、昨年夏に雑誌【レオン】の誌面を賑わしたカプリシャツのマリオ・ムスカリエッロ。ホームページの入荷案内と同時に問い合わせの多い、今、注目のナポリのシャツブランドです。シャツジャケットもいいですね。更に、もう少し構築したネオクラシックモデルも登場です。

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 日比谷線で恵比寿から12個目の駅「小伝馬町」。取引させていただいているメーカーさんは恵比寿、表参道辺りに集中していて、移動に便利なのですが、ここは遠い!それも初めての場所、その上に雪混じりの雨。でも来て良かった!こんな、可愛いニットを見れるなんて・・・。

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 時計を見れば、既に7時を回っています。もう一件、回る為、恵比寿に戻ります。ただ、ここインターブリッジさんは、取扱いブランドが多すぎて、今日は一通り、目を通すだけです。オリアン、GTA、R・カルーソ、チンクワンタ、ルトロワなどなど、これだけのブランドをセレクトするのには、体力と集中力が必要です。さすがに、この時間になると頭がボーとしてきて、目に入るものの思考へと繋がっていきません。昼飯を食べなかったことが後悔されます。体力は、なんとかなるのですが、脳のほうが・・・。今日は、ここで終わりにして、行きつけの店で、親子丼と冷たい蕎麦を食べて、ホテルへ。明日は、午前中、アタイアの松山氏と会います。
  
 
 
 
 
 
 

 

中身の濃い2日間

  「JOHN SMEDLEY」のニット。もはや語る必要のないブランドです。メンズは、やはり定番モデルに新色を加え、オーダーしました。正直、柄ものは今ひとつ。ただ、レディースは、とても良かったですよ。

 ここでは、「DENTS」のグローブと「JOHNSTONS」のマフラーをオーダーしました。今日は、ここまでです。高井と大嶋は帰らなければなりません。新幹線の時間を気にしながら、慌てて帰りました。私は、ホテルに戻り、今日のオーダーの再確認をします。

 翌朝、早めに起きて、ホテル内の和食やで、しっかりと腹ごしらえ。そして、いざ出陣!最初に向うのは、今、最も旬なブランド「PT01」「PT05」。今回、新たに、洗いのかかったカジュアルライン「ICON」が加わり、内容が更に充実しました。昨年のカラフルな色合いから一変して、かなりグレィッシュでシックなトーンになります。ウール素材の柄ものが増えているのも特徴です。10時に入って、途中、用意していただいたサンドイッチをほうばりながら、3時まで試行錯誤しながらオーダーを入れてきました。2時過ぎから、各ショップのバイヤーさんがぞくぞくと現れて、展示会場は人でいっぱいです。トレメッツォの代表、小林様の計らいで、他のお客様と重ならないように時間を取っていただき感謝です。

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 時間は4時。タクシーに乗れば、早いのにあえて歩いて移動(運動不足解消の目的もあるのですが、表参道に並ぶお店のウインドウと人を見て歩くのは、楽しいものです)。グローリーガイが最も多くのブランドをオーダーしているアマンに到着です。「BOGLIOLI」「FINAMORE」「J.W.BRINE」「ALTEA」そして、この春より展開する「AVIO」と、順次、オーダーをしていきます。あまりにも多くて、ご紹介するにはスペースがありませんので、入荷の際を楽しみにしていてください。

 いつも、ここは時間がかかります。この日も、4時から9時近くまで缶詰です。ありがたいのは担当の荒木さんが遅くまで、アドバイスしてくれながら、お付き合いしてくれることです。彼も、本当に服が好きです。私達が取引しているメーカーの皆さんは、自社のブランドに、とても愛着を持っています。だからこそ、その思いが私達にも伝わり、安心して、店頭に並べることができるのです。

 展示会を終え、品川駅へ。9時37分の豊橋に停まる「ひかり」に乗り遅れ、なんとか10時07分の最終に乗ることができました。内容の濃い2日間でした。

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ネクタイは「男の武器」?

 久しぶりの東京出張です。今回は、途中レディースの雑貨の展示会を挟んで、長年お付き合いしているFAIRFAXと我がグローリーガイのオリジナルを手掛けてくれているB.P.Cにお邪魔してきました。

 FAIRFAXは、昔、ラルフローレン社と契約、日本での販売権を持ち、一世を風靡した「菱屋」から独立された慶伊社長率いるアクセサリーメーカーです。菱屋が衰退していく中で、日本のネクタイ業界を牽引するメーカーに成長。最近はドレスシャツやカジュアルブランド「サイコバニー」などアイテムは多様化していますが、やはり中心はネクタイ。私達が愛する「ドレイクス」のネクタイもここから仕入れをしています。2005年、小泉内閣のクールビズ政策から、4年。ネクタイ業界は、年々厳しい状況に追い込まれていますが、展示会のショールームのどこにいても聞こえてくる小柄な慶伊社長の元気な声に、逆に励まされます。クールビズ政策が良いか悪いかは別として、ネクタイをしない方向に向ってることは、それを扱う同業者としては寂しい限りです。

 以前に、ブログにも書いたと思うのですが、ネクタイは男が男である為の最後の砦。言い方を変えれば、「男の顔」。もともと男の服装は戦争から生まれた物が多いです。トレンチコートしかり、ピーコートもタンカーズも。そしてネクタイの歴史も戦争なのです。現在のネクタイの起源は17世紀とされていて、ルイ13世を守る為のクロアチアの兵士が、無事の帰還を願って妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていたことから始ります。首は動脈が多く、最もねらわれやすい場所なのでしょうか。戦国武将の兜も、「しころ」と呼ばれる顎を護る為のものが付いているのは、そのためでしょうね。

 首に巻く物が、ネクタイの起源であり、男の武器ならば、現代の「企業戦士」として、ネクタイは不可欠な物ではないのでしょうか。もちろん、身だしなみという観点に立っても、ネクタイほど男の装いに重要な物はないと思います。改めて、ネクタイを考えてみては、どうでしょうか?

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