ブレイシーズ(サスペンダー)を語る前に...

 物だけを売るのではなく、空間や時間を提供したい...は、創業当時からの漠然とした思い。若き頃の夢は、ホテルマン。どうしてもなりたいという強い願望ではなかったにしろ、学生時代は憧れの職業でした。ただ、バイトで始めた洋服屋の接客業に、"これぞ、天職!!"なんて、世間知らずだった自分は思い込んでしまったんですね。卒業後、1年は横浜で輸入家具の営業をしておりましたが、その後、この道一筋。若いときの思い込みは、大事かもしれません。でも、やはり物だけではつまらない。もっと派生して、いろんな"事"をご提案できればと、最近、そんな思いが、特に強くなっているようです。

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 ジュニアです...は、嘘です。ちょいと老けて見えますが、創業当時の私は、31歳。まるでフロントにいるホテルマンのように見えませんか? ちょうどバブルがはじけるのと歩調を合わせるように人気に翳りを見せるDC(デザイナー&キャラクター)ブランド。当時、着ていたのは、セレクトの中心となっていたAVON HOUSE(エーボンハウス)。ややワイドショルダーのソフトスーツですが、これも時代。フレンチテースト満載の英国スタイルを提案してくれたジャパンブランドですが、単に洋服だけに留まらず、フライフィッシングやゴルフなどのスポーツ関連、特にケータハムのワンメイクレースを開催したり、F3のスポンサーになったりと英国趣味的なライフスタイルを十二分に提案してくれた、日本では唯一無二な存在でした。残念ながら、今はありません。その後、念願のHACKETT(ハケット)の展開が決まり、本格的な英国スタイルへと店頭は移り変わっていったのですが、共通しているのは上着の下には必ずブレイシーズ(サスペンダー)。股上の深いパンツにはベルトよりも、こちらのほうが理に適っています。ベルトで締めるとパンツの帯にシワが寄ってしまうし、いくら締めても結局は下がってしまいます。そうなると美しいパンツのシルエットは望めません。ブレイシーズの存在は、流行とは関係なく、必要不可欠なアイテムだったんですね。

 かなり前置きが長くなりました。ここ2.3日の沈黙が、そうさせたのかもしれません。SUGURU BLOGの方に載せ替えた方が良いかもしれません。そうしましょう!!

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