美味しいイタリア料理と美しいイタリア映画

先週の休みに久しぶりに映画を観ました。映画館ではなく、自宅でです。

「ニューシネマパラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」ほど有名ではないけど、同じ頃に配給された「イル・ポスティーノ」というイタリア映画です。

観るのは、今回で3回目です。1950年代の一時期、祖国を追われた実在の詩人バブロ・ネルーダがカプリ島に身を寄せた史実にもとづき、架空の漁村を舞台にした郵便配達人との友情を題材にした物語です。ハリウッド映画のようにお金をかけている大作ではありませんが、音楽も映像も美しい素朴なイタリア映画。そして何よりもこの映画に出ているマリオ・グラツィア・クチノッタという女優さんが魅力的です。主演のマッシモ・トロイージが彼女の叔母が経営するパブで出会うシーンは最高にセクシー。この映画がマッシモ・トロイージの遺作になったっことも話題を呼びました。彼は、もともと心臓が悪く、即刻手術が必要な状態にあったにもかかわらず、撮影を続けた為、終了時から12時間後に41歳の若さで亡くなったのです。

私とイタリア映画との最初の出会いは、地元の小さな映画館です。中学の頃、同級生3人と観にいった「黄金の7人 1+6エロチカ大作戦」。フランスとの合作のエロチック・コメディで、坊主頭を隠しながら、ドキドキしながら観てたことを思い出します。その後は、テレビで見るマカロニ・ウエスタンにはまりました。セルジオ・レオーネの作品「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」、「続・夕陽のガンマン」は大人気でした。音楽を担当したエンニオ・モリコーネも最高で、レコードを買って毎晩聴いていたほどです。その後のイタリア映画と言えば、フェデリコ・フェリーニの作品。「道」、「カビリアの夜」、「甘い生活」などは20代に夢中になった映画です。あれから30年が経ち、今一度観てみようかと思っています。当時、感じることの出来なかった新たな感動が見つかることでしょうね。

美味しいイタリア料理と美しいイタリア映画。この二つが今の自分を楽しませてくれます。アッ!忘れてはいけません。池波正太郎さんの陽気な作品も大きな癒しになっています。

イル・ポスティーノ 3.jpg

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