「愛と哀しみの果てに」気づいた事

  「愛と哀しみの果て」という映画をご存知ですか。私は封切と同時に映画館に駆け込んだ覚えがあります。

 1986年公開のアメリカ映画で、監督はシドニー・ポラック。「トッツィー」でも有名な監督です。主演は、メリル・ストリーブ、ロバート・レッドフォード。1910~20年代アフリカを舞台にコーヒー園を経営する女性の恋と仕事の波乱の半生を描いた物語です。原作は「Out of Africa~アフリカから」で、個人的にはこちらの題名の方がしっくりとくるような気がします。当時のタイトルの流行でしょうか。「~と~の~」は流行りました。例えば、「愛と喝采の日々」、「愛と哀しみのボレロ」、「愛と追憶の日々」など。こんなのもありましたね。「愛と青春の旅立ち」。リチャード・ギアが、とてもかっこよくて、一躍彼を有名にした映画です(アメリカン・ジゴロの方が好きでしたけど・・・)。私が知らないだけで、まだまだこのタイトルを使った映画はあるはずです。

 最近は、なかなか映画を観る時間がとれません。ましてや映画館には、もう何年も行っていなく、最後に行ったのは上海で観た「キングコング」だった気がします。もちろん、オリジナル(1933年公開)ではないですよ。「21グラム」のナオミ・ワッツと「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ主演の2005年の方です。上海にいるときは、いつも時間が余っていて映画を観る時間は十分にありました。ただ、中国語の分からない私としては観たくとも意味が分からないだろうと諦めていたのです。しかし、この「キングコング」ならと、思い切って入ったのでした。当然、中国語字幕で細かい所は分かりませんが、大筋は理解でき、何よりもとナオミ・ワッツの色気のある演技に大満足でした。

 話を「愛と哀しみの果て」に戻しますが、この映画の魅力はアフリカの美しさを堪能できることは勿論のこと、衣装がとてもいいのです。来年のファッショントレンドでもあるサファリジャケットが各シーンに登場し、サファリジャケットの着こなしをたっぷりと楽しむことができます。時代背景がとても魅力なのです。クラシックでロマンティックな服装は、今も新鮮で参考になります。実は、この映画の衣装を担当されたミレーナ・カノネロは、イタリア・トリノ出身の映画衣装デザイナーで、8回もアカデミー衣装デザイン賞にノミネートされており、そのうち3回受賞しています。その3作品が「バリー・リンドン」、「マリー・アントワネット」そして私の大好きな映画「炎のランナー」なのです。他にも、「コットンクラブ」、「タッカー」「シャイニング」など、私が封切を待ち遠しく待ってた映画ばかりです。

 アパレル関係の仕事を、或いはクリエイティブな仕事をされている方に映画好きは多いかと思います。私が映画が大好きな大きな要因は、映画の中で登場人物が着る衣装の美しさです。衣装の美しい映画は、映画の出来栄えに関係なく大好きです。これからは、もっと映画を観る時間を作ろうと、この「愛と哀しみの果て」を観て感じました。

 長々と書き綴りましたが、肝心の写真がありません。何もないと寂しいので、夏に購入した「AVIO」のサファリシャツと「PT05」のルーラルテイラーのジーンズを載せます。大変、恐縮です。

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 今後も機会があれば、映画とファッションについて語っていこうかと思います。宜しければ、お付き合いください。 

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