我儘を言える店は、緊張からの開放

 長かったゴールデンウィークも終わり、いつもの静けさが戻ってきました。今年は、例年よりお客様も多く、緊張の連続でした。もう20年以上、この仕事をしているにも拘らず、接客は常に緊張します。自分が直接、接客をしていなくても、事務所でデスクワークをしていても、お客様がお見えになる間は、いつも緊張しています。おかげで肩甲骨のストレッチは欠かせません。

 そんな緊張をほぐす時間が休憩。メンズ、カシェートのスタッフは皆、事務所で食事をするのですが、私は気分転換のため、必ず外に出ます。ただ、一人でゆっくりと寛げる店は意外と少ないのです。15年前、グローリーガイが、この場所へ移転した頃に比べれば、ここ数年、通りには多くの店ができました。寿司がくるくると回ってくる店もできました。自分で飲み物を取りに行かなければならない店もあります。でも結局、通うのは、昔からあった夫婦で経営しているような小さな店です。毎日のことですから、自ずから馴染み客になります。元来、不精のくせに我儘な私にとっては、そのほうが楽なのです。そういえば、床屋も17歳から、ずっと同じ所に通っています。大学を出て、横浜で働いていた時代も、一ヶ月に一度は帰ってきて髪を切ってもらっていました。ただ、座れば寝ていても済んでしまう、こんな楽なことはありません。

 夕方の休憩もそうです。、時々行きつけの喫茶店に行き、我儘を言います。その我儘が、

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 厚めにスライスした食パンにバターを塗って小倉餡を乗せた「小倉トースト」。愛知県の名物です。何が我儘かと言えば、大きさです。普通メニューにあるのは、写真の大きさの食パンが4切れでサンドイッチのように小倉餡が挟んであります。以前は、普通に注文をしていたのですが、軽く腹ごしらえするには量が多すぎます。「何とかならないっ」とママさんに頼むと、「いい男だから特別サービス!」ってお世辞付きで、これを出してくれました。価格も80円。これも、お馴染みさんの強み。我儘を言える店をどれだけ持つか、私にとっての緊張からの開放は、これにかかっています。 

 明日は、2週間ぶりの休みです。今から、我儘の言える所へ飲みに行ってきまーす!

 

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