発見しました。理想の天ぷら屋さん。

 私(SUGURU)のブログを書き始めて、もう一年になります。第一回目のブログは「モンクレール」の展示会報告でした。今年も19日(火)にモンクレール2010年秋冬コレクションの為、東京に行ってきました。

 昨年よりモンクレール・ジャパンになり、場所も六本木から南青山に移転しました。表参道駅で降り、一流ブランド店が立ち並ぶみゆき通りへ。クロエやオメガが入る南青山スクエアやプラダなど個性的な建物が多い通りです。この通りと平行している骨董通り沿いにはメーカーも多く、よく通るのですが、ここは殆ど未知の通り。時間は1時を回り、どこかで食事をしようと探しても、男一人入れるような店はありません。諦めかけて、戻ろうとしたところ目に留まったのが天ぷらの「宮川」の看板。気をつけていないと通り過ぎてしまいそうな店構えですが、いい所を見つけました。

 入ってみると、店内は満杯。それも年配の方ばかり。「ここは絶対に美味いぞ!」と確信して、少し待つとカウンターの女性が席を開けてくださいました。良い席です。目の前で天ぷらを揚げる様子が見えますから。親子でしょうね。何代目かはわからないけど、息子さんの方が一生懸命、天ぷらを揚げています。とにかく天ぷらは「蒸発作用」を利用した化学的な調理方法と言われるぐらい、複雑です。油の温度と衣の状態が決め手になるそうです。微妙な温度の変化を微調整する為に、常に「目」と「耳」を使って変化を追いかけていて、その為に無口になったり、目が鋭くなったりするそうです。カウンターで見ていると、正にその通りで真剣です。その姿をカウンター越しにみている私も真剣です。隣で、さり気無く吸い物を出したり、器を用意している父親の方は、その後継ぎの仕事振りを厳しく、そして優しく見守っています。食事を済ませ、出て行く人の全員が「美味しかったよ。ご馳走様」と声をかけていきます。

 丼ものが大好きな私が頼んだのは、天丼。ごはんの上に、海老、イカ、キスかな?、ナス、かぼちゃなどの天ぷらが載り、その食感はフワッサクッ(料理評論家ではないので、上手く表現できなくて・・・言い訳です)。写真を撮るのは失礼ですし、粋ではないのでお見せできませんが、見た目も美味しそうです。一口、食べて満足そうな私の顔を見たのか、父親である店主も嬉しそうでした。無言で食べ終えた私も、「また必ず来ます」と言って店を出たのです。生意気な言い方ですが、こうやって親子で天ぷら一筋に毎日、真剣にお客様をもてなしている姿を見ると、嬉しくなります。そしてこの息子さんから伝わる一生懸命さがさり気無さに変わると、本当に一人前になるのでしょうね。楽しみな店です。来週の水、木曜日と東京です。また、必ず食べに行きます。

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