“To be or not to be, that is the question” は、シェークスピアのハムレットの名セリフ「このまま生きるか否か、それが問題だ」。なんて、そんな大それたことではありませんが、「いつも通り休むべきか、開けるべきか」と大いに悩んでいたのが、ジュニア。昨夜の閉店後、カシェートに電話すれば、「明日は営業するよ」とのこと。展示会続きで休みが取りずらい状況の中で、よく判断したなんて、親としてではなく、経営者としては嬉しい判断です。おかげで朝一番から、お得意様が買い物にご来店くださいました。H様とご家族の方、いつもありがとうございます。その後も常連様以外にも、新規のお客様などが続き、開けて良かったと思える日だったようです。
カシェートを開けるとなると、自ずと出勤となるのが、サポート役のカミさん。なんせファミリー経営のカシェートですから。偶然にも、WILLIAM LOCKIE/ウィリアムロッキーのニットがお揃いでしたので、記念写真? 持っているニットが寒すぎると、昨夜、メンズのクルーネックを購入。私が着ているのはタートルネックですが、同じラムズウール。色合いも似ております。
購入したのは、左から二列目のベージュでしょうか。最近の寒さに、気軽に対応できるのは、英国ニットでしょう。同じ保温性を求めるとなると、カシミアということになりますが、安易なカシミアよりはるかに暖かいのが、WILLIAM LOCKIE/ウィリアムロッキーのラムズウールかもしれません。本国の多くのメンズショップで取り扱われているのを目の当たりにすると、改めて納得してしまいます。
ただ、気になる情報として、来季より大幅な値上がりです。良心的な代理店さんですので、価格を維持されていましたが、どうやら値上げに踏み切るようです。気温は上昇傾向ですが、買い足されるなら、あるいはまだお持ちでない方にもぜひオススメしたいニットです。
コットンのニットをお探しであれば、こちらもオススメです。
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「ポールスチュアートのアイコンみたい」というのはカメラマンのナグラさん。懐かしいブランド名です。学生時代の友人が、このブランドが大好きでよく通ったのは、名古屋の三峰。当時、憧れていたショップは、三峰の他にテイジンメンズショップでした。大人のスタイルに憧れたものです。19歳の夏、河口湖で知り合った女性。手紙のやり取りから再会を求めて、同じ年の秋、彼女の住む東京に向かった際に訪れたのが、表参道のポールスチュアート。緊張しながら入れば、案の定、「お前にはまだ早い」の圧力でした。今から25年ほど前、ニューヨークに行った際も地図片手に探したのが、ポールスチュアート。その際は、少し大人になった私を威厳さと優しさで迎えてくれた、そんな思い出のあるブランドなんですね。一時、取り扱いを考えましたが、日本では三陽商会のライセンスブランドのイメージが強く、クラシコイタリアのファクトリーブランドでの品揃えを選んだ時期と重なり、扱うことはありませんでした。ただ、ニューヨークで見た素敵なコレクション。多くが、Made in Itaryでした。
入荷早々に36のみとなってしまったBarbour/バブアーの「SPEY」。サイズ確認を兼ねて羽織ってみました。ちょうど良いサイズです。
かつて、ローバーワゴン(オースチンモンテゴ)にピーターラビットのバスケットピクニックティーセットを積み込み、愛犬(当時はウエストハイランドテリア)を横に乗せ、山あいをドライブなんて英国スタイルを満喫していた頃、まだジュニアが生まれる前のことです。そんな英国好きな私でしたが、なぜか取り扱いしなかったのが、Barbour/バブアーなんです。代わりに展開していたのが、名前がMACKINTOSH/マッキントッシュに変わる前のTraditional Weatherwere/トラディショナル ウエザーウェアでした。
今、個人的に気になるのが、この「TRANSPORT/トランスポート」。サイズ36にブラックもありますが、このオリーブに惹かれます。
購入した「GREY FOX」ガングラブチェックツイードトラウザーズの出来上がりが明日となれば、合わせるアウターが欲しくなるものです。
このスタイルにオリーブ、いやブラックも合いそうです。もう少しすれば、季節の入れ替えで倉庫を行ったり来たり。運送を意味する「トランスポート」なら最適と言えるでしょうね。
余談です。
かつての日本の輸入元が高級路線の持続としてコレクションを狭めていたこともあり、ある一定ファンに支持されながらも大きな広がりを見せなかったBarbour/バブアー。英国本国のファミリー向けライフスタイルライン強化の戦略転換に乗り出したことに伴い、日本の輸入元も変わりました。どちらの方向性が正しいかは別として、ライフスタイルブランドとしての成果は出ているようです。ロンドンのショップも驚くほどに大盛況でした。客層は、老若男女。見事な戦略です。
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なにやら、帽子を被った怪しい人が室内を覗いております。いやいや、シャーロックホームズが事件現場を検証なんて、まだまだイギリスの余韻が残る私スグルです。
ここは私のサボり場、隠れ場です。以前はカシェートの場所にあったカフェが私の憩いの場所でしたが、今は龍泉寺にある”もりねこコーヒー”さん。
18年ほど前になるでしょうか。店舗を譲り受けた際、フランス語で”隠れ場”を意味するCachetteと名付けたのも、そんな場所だったからなんです。発音は”カシェット”ですが、”カシェート”の方が柔らかいかなと思い、そう呼んでいます。
少し前に改装し、一番上の写真にある離れと、このペット同伴スペースがあらたに設けられました。
店内にカウンターもでき、私にとっては居心地の良い空間です。
オーナーが独立する前から、彼が焙煎するコーヒーを飲んでいるせいか、最も慣れ親しんだ香りと味。隠れ場でのホッとする時間です。
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© GLORY GUY