気温が一気に下がったせいか、いつも以上に寒く感じた昨日。ワードローブを見渡してみて、どうも温かいボトムが少ないことに気が付きます。できるだけインナーを穿きたくないと思いながらも、寒さに負けてついついです。ただ、今年、一月のロンドン出張に合わせて用意した【CORDINGS/コーディングス】のガングラブチェックツイードトラウザーズ(サイズ32)があまりにも温かったので、この冬も何本か揃えたいと思い、共感される方があればとキーボードを叩いております。
冬の暖かいコットン素材といえば、モールスキンとコーデュロイ。特に、1858年創業の名門Brisbane Moss/ブリスベンモスは、現代では最高峰の生地です。イタリアのファブリックとは全く異なります。大きな違いはウエイト。どっしりとした打ち込みのある生地は、見るからに風を通さない堅牢さがあります。肌触りも良く、これならインナーを穿かなくても真冬を過ごすことができます。
相性の良いのは、やはり英国ニットでしょうか。JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーの24Gメリノウールジップアップニット(サイズM)を合わせています。ネイビーとブラウンの王道の組み合わせです。
スッキリした腰回りから膝にかけての緩やかなテーパード。膝から裾にかけてのストレートなラインは脚長効果を発揮するとともにエレガントな佇まいです。これから本領発揮のブーツとの収まりもよく、足元を固める際にも無理のない裾幅になります。
JOHN SMEDLEY/ジョン・スメドレーの24Gハーフジッププルオーバー(サイズM)を合わせています。今回、定番のクルーやタートルネックの仕入れを抑え、特徴のあるモデルをセレクト。カラーもバリエーションでお見せするのではなく、フルジップはネイビー、ハーフジップはブラックと、このモデルならこの色をご提案したいと、セレクトショップならではのバイイングをしています。
温かみのあるブリックブラウン。英国の赤レンガをイメージするカラーです。こちらもBrisbane Moss/ブリスベンモスの生地を採用。打ち込みのしっかりした堅牢さと柔らかさのある生地になります。穿いている本人だけではなく、周囲の人にもぬくもりを感じていただけるはずです。
参考までに私が穿いているのは、サイズ30。股上が深いせいか、ややウエストがきつく、2.5cmほど出すつもりです。イタリアサイズでいえば、44と46の中間ぐらいの45。パンツはウエストではなくヒップに合わせて選ぶのが基本です。お尻のない私はヒップに合わせてウエストを出します。
気になる価格ですが、モールスキン、コーデュロイ共に税込39.600円。かなり良心的な価格設定になります。例えば、この生地をイタリア、あるいはイタリア以外のEU圏で生産するとなれば、多分、税込で6万円は超えてしまうはずです。
現在、カシェートバイヤーはアウターやコート中心に発信をしており、なかなかボトムまで手が回りません。そこで私の出番と買い物計画を立てながら、ご提案させていただきました。他にも色違いをご用意しておりますので、共感していただけるようでしたら、ぜひカシェートにお尋ねください。もちろん、私に問い合わせていただいても結構です。
寒がりな方でインナーを穿きたくない方にお勧めするBrisbane Moss/ブリスベンモス生地のモールスキン&コーデュロイパンツです。
ここはどこ? ロンドン郊外、それともエジンバラのカントリーハウス?なんて尋ねてくださればシメたものです。
羽織ったのは、【CORDINGS/コーディングス】のハンティングジャケットです。春夏はリネン素材で大好評いただいた定番モデル。このモデルに対するカシェートバイヤーの思いは強く、今回、思い切って別注生地でオーダーしています。今年の1月のイギリス出張では時間を見つけては、何度もロンドンのショップを訪ねるほどの熱の入れようでした。
“上品、知的、クラシック”。そんな言葉で表現できるグレンチェック柄。スコットランドの伝統的なタータンチェックの一種で、原名はグレナカートチェック。スコットランドやアイルランドで「グレン」は「峡谷」を意味するため、14世紀ごろスコットランドのアーカートという峡谷で、キャロライン夫人に織られたことから、「グレン+アーカート」=「グレナカート・チェック」と呼ばれています。
中でも大きな格子柄をもつものを、グレンプレイドといい、かつてウィンザー公が好んで着用したことから、プリンス・オブ・ウェールズ・プレイドの名がついています。
生地も本格的。
“ハリスツイードはスコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島発祥のツイード生地。ヴァージンウールを使用して、島内で染色、紡績をし、職人の自宅で手織りされている。そしてハリスツイード協会によって決められた厳しい基準をクリアしたもののみハリスツイードと認められる。また認められたもののみオーブの商標が与えられる”
初めて購入したハリスツィードのジャケット。嬉しくて嬉しくて、日に何度も郷ひろみさんのジャケットびらきをしたものです。友人のジャケットを見て「それって、ハリスじゃないね」なんて自慢なんかもして、嫌がられましたね。上の写真、これは嫌味ではありませんよ。裏地のボルドーワインとインにきているセーターの色を合わせていますという、いや、これも自慢でしょうね。着用しているのは【SUNSPEL/サンスペル】。昨日、ようやくカシェートブログに登場しておりましたが、これはかなりの優れものです。ご案内はスーピマコットンのカットソーですが、私が着ているのはウールのクルーネックセーター。着丈もしっかり取ってあり、さすが英国を代表するブランドです。ロンドンにも素敵なショップがありました。一度、試されるといいですよ。正直に言って、イタリアのニットブランドが提案するカットソーよりはるかにコスパが高いはずです。
カシェートの撮影風景です。【Whiteley&Green/ホワイトリーアンドグリーン】のトレンチコートでしょうか。
昨年のカシェートバイヤーのブログから引用すれば、
“1879 年創業 。乗馬用ウェアーに重宝され有名になった キャバリーツイル の生産から始まり、当時スペシャリストとして、ラグジュアリーブランドに認められるコレクションを数々生み出し、世界に名を馳せた英国の生地メーカーです。日本ではあまり知られていないこともあり、知る人ぞ知る存在でもあります。幾多のブランドを支えてきましたが、現在は自社の製品に力を入れることになり、今季の秋冬初上陸となりました”。
従来のトレンチコートとは一味も二味も違うキャバリーツイル生地。今回、モデル数を増やして展開しております。中にはかなりレアなものもあり、必見です。
こんな写真もありました。英国創業の名門コートブランド【GRENFELL/グレンフェル】。次はいつ手に入るかわからないレアなコート。記念に残しておきましょう!!
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