2013年展示会報告 新生!BARACUTA(バラクータ)の「G9」

本日は展示会報告です。

まずは【BARACUTA(バラクータ)】。このブランドの中で最も有名なモデルが「G-9」。私の世代でトラッド好きな方なら、必ず一度は袖を通したことのある一世を風靡した超有名ブルゾンです。少し前はライセンス契約に代わったこともあり、クラシックモデルに加え、スリムフィットやヴィンテージなどの日本別注モデルが発売されていました。

なぜ今、【BARACUT(バラクータ)】なのか。その前に、このブランドのご説明を少しさせていただきます。1937年、イギリス・マンチェスター郊外で創業。ゴルフ用のジャンパーとして開発されたのが、「G9」モデル。1964年にアメリカで放映されたテレビ番組でライアン・オニール演じる「ロドニー・ハリントン」が着用して以来、ハリントン・ジャケットと呼ばれるように。その後、フランク・シナトラ、アーノルド・パーマー、デビット・ボウイなど多くの有名人が、この「G9」を着ていますが、最も魅力的で印象に残っているのが、映画「華麗なる賭け」のスティーブ・マックイーン。この映画の中で着ているマックイーンは最高にカッコイイ!のです。そして、もう一人、このバラクータG9の愛用者が日本を代表する映画スター高倉健さん。6年ぶりに主演される映画「あなた」でも着ておられますが、高倉健さんとバラクータG9との付き合いは長く、1977年放送のテレビドラマ「あにき」の中でも毎回着てました。私が独立する前に勤めていたショップでも取り扱っており、今年は健さんが何枚購入したなんて噂が舞い込んできたものです。色はネイビーとベージュ。同じ色を何枚も購入されていたみたいですね。

前置きが長くなりましたが、2013年春より、この【BARACUTA(バラクータ)】をミラノの「WPラポ社」が展開するのです。イタリア、ファッション界のトレンドリーダー的存在である「WPラポ社」との共同作業で、伝統と歴史のある【BARACUTA(バラクータ)】をハイファッションの領域まで引き上げていきます。

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モニターではイタリア・フィレンツェで行われたパーティの模様を映し出しています。ご招待いただいたにもかかわらず、行くことが出来ませんでしたが、ファッション、メディア関係者、バイヤーなど多くの人が集まり、大盛況だったようです。

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こちらが、クラシックラインの「G9」。これぞ、バラクータと言える逸品です。他にも色がありますが、春夏ということもあり、ネイビーとナチュラルの2色をセレクト。生産はUKです。

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こちらがイタリア企画、ガーメントダイの「G9」。襟にユニオンジャックが付いていて、色目もカラフルです。

今回の展示会は、前回お話させていただいたようにスタッフ二人を交えてのバイニングになります。一人でセレクトするほうが迷わずに簡単ですが、折角ですので、各々のバイニングの意見を聞いてみました。

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高井が真っ先に目をつけて羽織ったのが、ガーメントダイのイエローグリーン。私はサックスブルー。イタリア企画のガーメントダイを選ぶのは同じでしたが、色目で好みが分かれましたね。あの方はどうでしょう。予測はできますが・・・。

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やはり、満面の笑みでした。間違いなく、Made in UKのクラシックラインです。身長160センチの彼には、このサンプルは大きすぎました。16年前にジェームス・ボンドに憧れて入店して以来、一貫して英国趣味を貫いてきた名倉。でも最近はイタ飯屋通いにイタリア語の勉強と、ずいぶん趣向が変わってきているようです。

バラクータの似合う男をもう一人忘れていました。それは、私の父親です。私が初めてバラクータの「G9」を手に入れたのが、28歳の時。色はネイビーでした。親父がそれを見て、同じものが欲しいと、私が誕生日にプレゼントすると、とても気に入ってくれて、フォレストグリーン、ボルドーと立て続けに購入。冬はカシミア素材、また当時としては珍しいリバーシブルモデルまで。本当に着易かったのでしょうね。今でも、主なきクローゼットの中に大切にしまってあるバラークータの「G9」でした。

来年の春には、PTやINCOTEXなどの細身のパンツに【BARACUTA(バラクータ)】の「G9」を羽織ったファッションピープル達で街が賑わうことでしょう。

 

GLORY GUY

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