私共の扱うものは、世界が認めた実力あるブランドです。その中で、かなり独断と偏見で仕入れをしており、最近、特にその傾向が強くなってもいます。以前は、友人のアドバイスもあり、仕入れの間口を広げた時期もありましたが、それでは中途半端な気がしてグローリーガイの世界観が伝わらない、そんな気がするのです。売れるか売れないかではなく（大事なことですが…）、自分が愛着を持って着るか着ないか、今はそこだけに集中してバイニングをしています。もちろん、スタッフにも好みがありますので意見は聞きますが、考慮に入れながらも、我が道を行くことにしています。

  今回、ご紹介する【CARUSO（カルーゾ）】も正に、そんなブランドです。以前は1958年にマコ社を創業したRaffaelo Caruso（ラファエロ・カルーゾ）の名でブランドを展開していましたが、2009年、ブリオーニを世界的なメゾンに成長させたウンベルト・アンジェローニ氏がCEOに就任してから、社名をマコ社からカルーゾ社に改め、ブランド名も【CARUSO（カルーゾ）】に変わったのです。

  着てみると、これぞ【CARUSO（カルーゾ）】。「軽いぞー」なんてオヤジギャルはうけないでしょうが、このジャケツとの良さは、服を知る人なら大うけすることでしょう。こちらのモデル「NW」は、「NEW WHISPER」の略で、副資材を極限まで省いたコンフォートジャケット「WHISPER」の改良版です。肩から前身ごろにかけて薄い芯地を入れることで、軽さをそのままに、肩から胸にかけてのシワがでなくなり、立体的な美しいシルエットを見せてくれます。

  そして生地は、ゼニア社のエクスクルーシブで、ウール／リネン／シルクの3者混は、上品で贅沢。さらに凄いのは、生地の表面をペイント加工することで、高級感ある素材をカジュアルで素朴な雰囲気に見せていることです。一枚地でありながらダブルフェイスに見え、味のある深みのある色出しに、感激です。

  大身返し(贅沢に表地を使う見返しのこと)部分には、補強の為に布が渡されています。デザインとしても面白く、脱いだ時に人目を惹くはずです。細かいところへの配慮とそれをさりげなくこなしていく【CARUSO(カルーゾ)】のエレガンテが、随所に盛り込まれたジャケット。コストパフォーマンスのかなり高いジャケットですので、ぜひご覧になってください。

  モデルは身長175㎝、体重63㎏、胸囲91㎝でサイズ44を着用しております。合わせたシャツは、どちらもBARBA、ネクタイは茶系のジャケットがFRANCO BASSI、青系のジャケットがAD56。パンツはPT01、靴はFERRANTEです。鞄は、もちろんCISEIです。

MODEL：NEW WHISPER
SIZE：44・46
COLOR：ブラウン(シェファードチェック)・ブルー(グレンチェック)
MATERIAL：WOOL 51%・LINEN 41%・SILK 8%
PRICE：￥119,700

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