ナポリより愛を込めて~ Finamore(フィナモレ)ドレスライン

  本日も、昨日に引き続き、【Finamore】です。今回は、ドレスシャツのご紹介です。

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  今回は、特別な想いで語らせていただきます。

  昨年の11月30日、フィナモレのプレコレクションを見るために日本の代理店アマンさんを訪ねました。丁度、社長のシモーネ・フィナモレ氏が来日されていて、日本でのフィナモレに対する評価や要望などを尋ねられたのです。「洗いのカジュアルラインは、日本でとても多く売れているが、ドレスシャツが売れないのは何故か?」。この問いに、フィナモレに拘らず、日本人はカジュアルにはお金をかけるが、ドレスにあまりお金をかけないと答えると、少し残念そうな顔をしました。その表情の意味は、フィナモレのシャツの魅力は、ドレスシャツにこそある、と言うことです。フィナモレの洗いのシャツは、3工程(袖ぐり・釦付け・ガゼット)がハンドワーク。それに対して、ドレスは、7工程のハンドワークを用いています。実は、少し前まではドレスも3工程のシャツを作っていたのですが、ナポリ仕立てを自負するフィナモレ社のプライドなのでしょう。3工程のラインは、やめてしまっています。このフィナモレ社の決断は、賢明です。売れるから作るのではなく、納得がいく物を作りたいという「ものつくり」の精神を大切にし、長い間、その情熱を失うまいとする心意気は、素晴らしいことです。

  私も、その3工程のドレスシャツを3枚持っています。感想を素直に述べ、要望を言うと、彼は簡単に全て了解してくれました。その内容は、①アームホール、身頃が大きすぎるから、細くする事。できれば背にダーツを入れて欲しい。②袖の長いのは構わないが、袖口を1cm細くして欲しい。③価格を検討して欲しい。この三つです。

  世界の一流ブランド、ショップを相手にビジネスをしているフィナモレ社からすれば、日本の岡崎という地方都市、それも個人商店の一オーナーの意見など聴いてくれないだろう。でも約束は確かにしたはずと、不安と期待の思いで、商品を確認してみると、すべての要望は通っていました。

  話が長くなりましたが、そんな経緯のあるフィナモレのドレスシャツです。

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  全体にすっきりとしたシルエットに変身。タイトすぎると子供っぽくなってしまうので、このぐらいが色気があって、大人が着るのに丁度いいサイズ感です。肩と袖の付け根が上にあるのも、フィナモレの魅力。手縫いの職人技がストレスを感じさせません。要望の袖口を1cm狭くすることで、袖口が抜けることはなく、時計をしていても狭すぎることもありません。

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  背のダーツも要望通りです。フィナモレのドレスシャツは、最高級の名にふさわしく、着丈も十分な長さを取っています。このタイトさなら、パンツからシャツの裾が出過ぎてしまうこともありません。 

  相変わらず綺麗な襟の開きです。洗いのコレクションでは、襟型「SERGIO」が人気ですが、ネクタイをすることを考慮して「EDUARDO」をセレクトしました。もちろん、ノータイスタイルでも襟の開きは絶妙です。

  裾両サイドのガゼット(補強のための当て布)も手縫いです。

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  今回、ナポリより愛を込めて作っていただいたフィナモレのドレスシャツ。3パターンほど、ご用意しました。これ程の完成度なら、もっとオーダーすればよかったと、後悔しております。でも、ますます好きになったフィナモレ。今後、更にご期待ください。

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MODEL:EDUARDO
SIZE: 37・38・39・40・41
COLOR:グラフチェック・白無地・ブルー無地
MATERIAL:COTTON 100%
PRICE:¥28,350

※こちらの商品は、SUGURU SHOPでも購入できます。
尚、商品に対するお問い合わせは、こちらまで。

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