今回は、本来の「スーツ週間」に戻り、【ATTIRE】のスーツをご紹介いたします。

　先月行われた18・19日の松山氏によるオーダー会も、多くの方にお越し頂き、大盛況でした。今では、名実共に日本のクロージングを代表するトップブランドと言っても、過言ではありません。

　今季、その【ATTIRE】からは、新作スーツ4型をご用意致しました。

　まず、こちらはイタリア【GUABELLO】社のSUPER120'Sという、柔らかくしなやかな生地で仕立てたもの。

　やや起毛感はあるものの、SUPER120'Sという細い糸を使用しているということで、モタモタしてしまうような緩さや重みなどはなく、艶やかな光沢さえ見えるほど。

　着心地はとても柔らかく、ストレッチでも入っているような感覚でした。

　定番のバンカーストライプ。ネイビーベースに薄いブルーのラインが、クラシックな柄をモダンに見せてくれます。

MODEL:3釦サイドベンツ

PRICE:￥95,550

SIZE:44・46・48・44S・46S・48S

COLOR:NAVY

MATERIAL:WOOL100%

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　次もネイビースーツです。生地も同じく【GUBELLO】社のSUPER120'S。

　ただ、生地の表情は全く違っていて、こちらは表面に光沢があり、細いピッチのヘリンボーン柄のストライプが入り、モダンでシャープな印象を与えます。

　ダークスーツとして、結婚式やレセプションなどにも使っていただけます。

　因みに、【GUBELLO】社は1915年創業の老舗で、マーチャントと言われる生地商にも、自社で生産した生地を多く提供している名門です。

　クオリティーに比べ、プライスがこなれていることで、多くのブランドからの引き合いの多い人気生地ブランドでもあります。

　【ATTIRE】のスーツを見ると、ここの生地が多いこともその理由でしょうか…。

MODEL:3釦センターベント

PRICE:￥92,400

SIZE:42・44・46・48・44S・46S・48S

COLOR:NAVY

MATERIAL:WOOL100%

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　そして、イタリア【ＥＳＴＲＡＴＯ】社のマイクロハウンドトゥース柄のグレースーツ？に見えるのですが、よーく見ると縦にブラウンの糸が入っていて、何とも独特な色合いです。

　とても味のある素敵な色柄なのに、言葉や画像では上手く表現することができません。ぜひ店頭で直接ご覧下さい。ホントいい雰囲気ですよ。

　また、生地感も非常に柔らかく、しなやかに伸びていくような感覚でした。

　どちらかと言うと、こういったやや毛足のある生地は、寒い冬の味方として、十二分の暖かさはあるものの、もたつき、重い、更に着る時期が短いというデメリットがありました。

　でも、この生地は、そんな問題を解決し、冷え始めたこの時期から春先まで、長く着用でき、また幅広い場で使っていただけます。

　遠目には、ほとんど無地に見えますが、この細かい柄が、全くの無地には出せない表情を作ってくれるのです。

MODEL:3釦サイドベンツ

PRICE:￥95,550

SIZE:44・46・48・50・44S・46S・48S

COLOR:C.GREY×BROWN

MATERIAL:WOOL100%

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　最後は、イタリア【ANGELICO】社の生地をしようしたもの。

　一見、ホームスパンに見えますが、よく見ると、今季ニットなどでも人気のあるメランジュです。

　「メランジュ=melange」とはフランス語で「混合」という意味で、まさにその名の通り、この生地にはブラウンとチャコールグレー、そしてライトグレーという様々な色が混合し、色をぼかしたような不思議な柄になっています。

　全体には写真のような、微かにブラウンかかった色に見えるのですが、光の変化によってグレーにも見えたり、様々な表情を見せるのもこの生地の特徴です。

　こちらも、写真と言葉ではなかなか伝えきれない「風合い」があるので、直接生地をご覧になっていただくと良いかと思います。

MODEL:3釦センターベント

PRICE:￥86,100

SIZE:42・44・46・46S

COLOR:BROWN×GREY

MATERIAL:WOOL100%

　今回、ご紹介した【ＡＴＴＩＲＥ】の新作スーツ。モデルですが、2型あります。お気付きになられた方は、かなりのアタイアファンか、スーツに造詣が深い方です。同じ3釦なのですが、サイドベンツとセンターベントでは、ウエストの絞りが異なります。当然、サイドベンツの方が、きつく絞ってあります。写真を再見してみてください。違いが分かるはずです。

　手前味噌ですが、今回の【ＡＴＴＩＲＥ】のスーツ、かなり良いですので、ぜひスーツ購入計画の筆頭に上げてください。