2010.04.16
【GLORY GUY】のオリジナルスーツから、【MASTAI FERRETTI】・【FAIRFAX】・【BARBA】...と、ドレスラインを勢い良くご紹介していこうかなと思ったんですが、良いものが入荷すると、どうも横道に逸れてしまって...ダメですね。
改めて、ドレスラインに戻って、今回は【ATTIRE】のスーツのご紹介です。
当BLOGをご覧頂いている方なら、既にご存知の方も多いと思いますが、この【ATTIRE】は、セレクトショップ大手のビームスで、バイヤーとしてドレス部門を統括していた松山両三氏が手掛けるブランド。日本人の体型を知り尽くし、日本人を美しく見せるフィッティングの業は、国内でもトップクラスでしょう。
毎シーズン、GLORY GUYで開催される松山氏のオーダー会でも、ミリ単位での修正を行い、美しいシルエット+着心地の良さを追求ていく細かな作業は、圧巻の一言です。
そんな【ATTIRE】のスーツは、シルエット&着心地が抜群。
シルエットは、肩幅を狭く取り、胴回りをすっきりシェイプ。着丈も短くして、全体的に見え方をミニマムにしています。
しかし、ただタイトにしたシルエットが良いというのではなく、細身にしたシルエットが着心地の良さにも繋がっているのがミソなんです。スーツ全体を、体に吸い付けるように近づけることで、スーツが体の動きと一緒に動くようになり、無駄なストレスを感じたりしません。スーツと体がくっついているような感覚です。
さらに、アームホールを細くすることでスーツが体にくっつき、一緒に動くので肩の許容が増えるのです。実際、ジャケットを羽織り腕を真上に挙げてみて下さい。引っかかりが少なく、スムーズに上げることが出来ると思います。
このように、細身にしたシルエットと着心地の良さは直結していて、【ATTIRE】はそこにトレンドを上手く組み合わせ、見事に形にしているのです。
さて、ご紹介に移ります。
今季は全て3つ釦仕様ですが、サイドベンツとセンターベントの2型をご用意しました。モデルも異なり、センターベントの方がサイドベンツよりもややタイトで着丈も短く、よりモダンなデザインになっています。
まずは、ややタイトでモダンなシルエットのセンターベント。
伊・ANGELICO社の生地を使ったスーツで、春らしくツヤのある光沢がとっても眩しい無地もの。デザインの寂しい無地だけに、光沢や杢調の生地感がとても表情豊かに変化を加えてくれています。
センターベントで細身に仕上げているだけに、ビジネス以外でパーティーなどにも幅広く使えるスーツです。
PRICE:¥89,250
SIZE:42・44・46・48
こちらもセンターベント。
一見、ブラックと見間違えるほど濃い濃紺がベースの色。生地は、ANGELICO社のSUPER100'Sを使用しているので、キレイな光沢とツヤ感があり重たさは全く感じません。淡いパープルのストライプを入れることで、表情も明るくなります。
コーディネートをご覧の通り、ダークスーツとしてフォーマルでも使えるので、結婚式やパーティー等、こちらもビジネス以外の幅広い場で活躍しそうです。
PRICE:¥84,000
SIZE:44・46・48・50・46S・48S
そして、ここからはサイドベンツを2型。
ミディアムグレーのビジーストライプは、柄が細かいので遠目からはラインが強調されず無地感覚で合わせていただけます。
こちらの生地は、伊・ESTRATO社のもの。馴染みの薄い生地メーカーですが、創業1840年という老舗なのです。
今回使用したのは、「BIOERASTICSYSTEM」というストレッチ性のある生地で、抜群の動きやすさを与えてくれます。更に、カシミアが5%含まれているので、ハリ・コシの中にも柔らかさのある上品な生地に仕上がっています。
PRICE:¥92,400
SIZE:44・46・50・46S・48S
最後は、伊・GUABELLO社の変形チェック柄。
よーく見るとグラフチェックではなく、織りで作った3つの線をひとまとめとして、その向きを変えることでチェック柄に見せている、何とも不思議な柄。
どう説明していいか分からないぐらい変わった柄なので、自分でも説明を読み返して首を傾げています。百聞は一見にしかずということで、画像を拡大してご覧下さい。
生地はウール100%なのですが、ハリがあって堅く、まるでコットンのような雰囲気です。柄もこのような柄なので、コットンスーツのように見え、カジュアル気分でスカーフを巻いたり、チェックタイを締めてドレスダウンした装いも良さそうです。
PRICE:¥92,400
SIZE:42・44・46・48・46S・48S・50S