2010.03.01
【Nigel Cabourn】は、各年代のヴィンテージデザインやミリタリーのディテールを忠実に再現している、本格派ブランドとして有名ですが、さらに素材や縫製、パーツにも大きなこだわりを持っているのです。
そんなナイジェル・ケーボン氏の高い志に敬意を払い、ここで補足情報です。
前回のBLOGでご紹介したシャツアウター、アップにすると、生地感はこのようにふっくらとしたガーゼ素材。通常のシャツ生地とは違い、とても柔らかな質感が肌に触れるととっても気持ち良く、伸縮性もあるので抜群の運動量を発揮します。
また、釦はオリジナルデザインのコロゾ釦。リバーシブル仕様という事で、付け替え可能なチェンジ釦タイプになっています。
コロゾとは椰子のことで、以前より、象牙の代用品として使われてきました。天然の椰子の実の殻を素材にしたこのボタンは、水などの腐食に耐え、強い力が掛かっても変形することの少ない頑丈な特徴を持ちます。
夏らしい雰囲気を持ったガーゼのシャツに、南国の椰子の殻を使った釦を合わせたところが、【Nigel Cabourn】のデザイン力の高さと魅力を感じます。
先のBLOGでも、ヘンプ(大麻)とコットンの混紡糸であることはご案内しましたが、実際、大麻とは?ヘンプとは??
実は、皆さんもご存知のとっても有害なあの大麻です。悪いイメージの強い大麻ですが、こういった産業用に作られているものは、有害な物質を生成しないように品種改良されたものだそうです。
ヘンプは、荒れた土壌や厳しい環境でも良く育つ強靭な生命力が特徴で、品質の強度も抜群です。
更に、その生命力の強さから、害虫などの影響を受けることがほとんど無く、農薬や除草剤を必要としないエコロジカルな素材でもあるのです。近年、オーガニックコットンという素材がエコの観点から注目されていますが、ヘンプは、こうしたブームの遥か前から、農薬ナシ肥料ナシの極めてナチュラルな素材として提供していたのです。
生地の強さばかり紹介してきましたが、こちらもガーゼ素材に織り込まれた柔らかな質感で、着心地は柔らかく、高い通気性を持った夏には絶好のアイテムです。
以上、補足でした…。