男の服は不易流行です!!

 帰宅後に入れた部屋の暖房は就寝前にはオフに。湯冷めしないうちにベットに入り、1日の終わりの極楽タイムは読書。目が疲れれば、パジャマの上に羽織るダウンジャケットを脱げずにそのまま布団をかぶってしまう毎日です。どこのダウンかといえば、なんと贅沢なと言われそうで内緒です。昨年までは、ショールカラーのカーディガンを羽織っており、時々、着たまま寝てしまうこともあり、それでは生地が痛みます。もう10年も日常の生活着としている薄手のダウンなら、風邪をひくよりましと酷使しておりますが、さすがのMooRER。つい口が滑ってしまいました。いや、ラグジュアリーなだけではなく、耐久性にも優れている...と、身を以てクオリティーの検証をしている仕事熱心な?洋服屋のオヤジこと、スグルでした。

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 丈夫で長持ちといえば、ジュニアが来ている真っ赤なニット。本物のシェットランドウールを使った英国製のニットです。確か、購入したのは独立する前。30前後でしょうか。東京出張の帰りに名古屋のセレクトショップで購入した記憶があります。数年前にジュニアに譲り、久しぶりに彼がBARENA(バレナ)のセットアップに合わせていました。30年以上前のものが、新しい感性のブランドと違和感なく溶け込んでいる姿を見ると男の服は不易流行ですね。不易流行とは?

 「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。蕉風俳諧しょうふうはいかいの理念の一つ。解釈には諸説ある。▽「不易」はいつまでも変わらないこと。「流行」は時代々々に応じて変化すること」

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 本日のテーマは、そんな「不易流行」の代表的なスタイル。ブレザースタイルにスポットを当てて、ご提案です。

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 【BOGLIOLI/ボリオリ】で見つけたのは、ホップサック調のブラックブレザー。2008年の発表以来、アンコンジャケットの先駆けとして一世を風靡したモデル「DOVER」でセレクトしました。このブランドのことなら、私スグルに聞け!! とは言い過ぎかもしれませんが、日本に上陸して以来、イタリア事情が変わろうとも展開を続けてきました。現代のジャケパンスタイルを牽引してきた【BOGLIOLI/ボリオリ】。今、再びバイヤーの目が向かっているブランドと言えるかもしれません。

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 価格を考えれば、10万円アンダーの定番ホップサックを選ぶのでしょうが、初心者ではなく、目の肥えた大人の方々にご提案するとなると、やや物足りない。そこで見つけたのが、しっとりとした肌触りと目の詰まった、自然な光沢が美しい生地。11万という価格なら、ギリギリです。セールで20%オフになれば、価値は十分にあります。

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 春夏とも秋冬物とも分からない生地ではなく、着る季節を主張するでしょうが、毛羽のない表面が春にも出番を増やしてくれるはずです。ネイビーのブレザーはあるけど、ブラックは持っていない、そんな方にお勧めです。ネイビーとブラックでは共通な組み合わせアイテムでも、印象は随分変わります。カーディガン感覚でエレガントに羽織ることのできる「DOVER」。様々なシーンで活躍させて見てください。

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 かつてBOGLIOLI(ボリオリ)と並んで、双璧ブランドとして展開。その後、TAGLIATORE(タリアトーレ)が加わることで、一旦、品揃えから外した【LARDINI/ラルディーニ】。エージェントが変わり、この秋より4年ぶりにバイイングを再開です。休んでいる間に、De Petorillo(デ ペトリロ)gabo(ガボ)、少量ながらもStile Latino(スティレ ラティーノ)などのナポリブランドを充実させたこともあり、スーツには目を向けずです。ただ、このダブルブレストのネイビーブレザーだけは通り過ぎることができませんでした。

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 セレクト理由は、ご紹介の際にも書きましたが、ただのカシミア100%ならば、さほど執着はしなかったはず。カシミア素材に洗い加工を施すことで得られる、さりげない高級感。素材そのものに存在感を持たせるのは、実は【LARDINI/ラルディーニ】の得意とするところ。この手法は、ボリオリの名を世に知らしめた、カシミア素材のジャケットにガーメントダイ加工(製品染め&製品洗い)を施した「K.JACKET」に共通するものがあります。ピンピンの服を着ているより、くたっとした佇まいが粋なんです。くたっとしていても、いざという時にシャキッとできる...いや、話がずれそうです。

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 本来ならば、いろんな着方をご提案したかったのですが、真ん中サイズの46と48はご紹介と同時に完売。現在、44と50のサイズのみとなっております。イタリア、マルケ州アンコーナで創業した【LARDINI/ラルディーニ】。アドリア海に面した港町で 古代ギリシア人によって築かれた都市に起源を持ち、中世には海洋共和国として繁栄。そんな海の香りが漂ってきそうな、青の色が美しいダブルブレストのブレザーです。サイズが合われる方には、ぜひお勧めいたします。

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 穿いているパンツにもご注目ください。【PT TORINO/ピーティートリノ】のサキソニーストレッチウールパンツです。ご提案の前に、このブランドを取り扱い経緯について、簡単にご説明します。12年ほど前でしょう。PT JAPANはもちろん、タリアトーレやバグッタ、最近ではフェデーリのブランドを有する代理店トレメッツォの代表である小林社長。当時はお会いしたこともなかった氏から突然の電話。最近では、展示会で会う度に、「元気で良かったぁ〜」なんてお互いの生存確認する仲です。内容は「トリノのパンツファクトリーCOVER(コーベル)社から新しくブランドを立ち上げます。監修はMario Stefano MARAN(マリオ・ステファノ・マラン)氏ですので、面白いコレクションになりました」。その時に迷うことなく、展示会に伺う約束をした理由は、かつてCOVER(コーベル)社のパンツを取り扱っており、これからという時に日本に代理店がなくなってしまっていたのです。今思えば、PTの立ち上げの準備期間だったと合点が行きます。堅実な作りでも表現力にやや乏しさを感じていたコーベルのパンツ。展示会で紹介されるや、全く別物と思えるほど、華やかで存在感のあるパンツに変わっていました。何度も書いておりますが、創業当時からパンツの強い店を目指しており、展開しない理由は見つかりません。数年前に出演させていただいた菅原靴店さんのYou Tube「Talking.sugawara bar」にて小林社長がブランドが誕生するまでの過程を話されています。ぜひご覧ください。

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 写真では表すことのできない美しい生地と色合いです。ご案内のブログでも書きましたが、今回のコレクションの中で最もときめいたパンツなんです。さらに、魅力のあるパンツに仕上げているのは、GENTLEMAN FITというシルエット。デザイナーがドメニコ氏に変わることで、美しいヒップラインとともに脚長効果も備えた唯一無二のシルエットを実現しているのです。

 いかがでしたでしょうか。本日のテーマは「不易流行」でした。

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