2019.04.15
本日のブログはタカイちゃんに任せているので、なんとなく手持ち無沙汰。商品の移動など店頭の整理をしてはいましたが、まだまだ時間はあります。お客さんでも来ていただけるなら、話し相手になってもらうのですが、今日に限って静か。たまには、早退するのもいいのでしょうが、誰も帰っていいとは言ってくれません。という事で、パソコンの前に座ったものの、何を書こうかです。
オンライン掲載の準備で忙しそうにしているナグラさんを捕まえて、写真を一枚。本日の出で立ちです。「おっ!」と気がついていただけたでしょうか。【ALFREDO/アルフレッド】の「ライン入りリング編みロールネックセーター」です。展示会で一目惚れしたニットだけに、売れてしまう前に手に入れてしまいました。今日が初舞台です。相変わらずニット好きな私ですが、ここまで感動したニットは久しぶり。我が家のクローゼットには溢れるばかりのニットがあります。敢えて買わなくてもと思うのですが、いやいや、いつも新鮮な気持ちで、ときめいていたいからと、また一枚仲間入りです。
独立する前に勤めていたショップの中心ブランドは、ラルフローレン。ただラルフローレンのコレクションの中でも、彼の衣装を着た映画「アニーホール」に見るウディ・アレンではなく、「華麗なるギャッツビー」のロバート・レッドフォードのスタイルが好きでした。ロバート・レッドフォードといえば、自分の中では「追憶」いや「スティング」いや「明日に向かって撃て」いや「愛と哀しみの果て」これもいいけど、いや「ナチュラル」なんです。若くして野球の天才と呼ばれるが、凶弾によって球界入りを遅らされ、35歳にして"奇跡のルーキー"として活躍する事になった男ロイ・ホッブス。その男の半生を「レインマン」のバリー・レヴィンソン監督が詩情豊かに綴った作品。男の私から見て、美しいと思ったのが、この作品で主演を務めたロバート・レッドフォード。その際に着ていたニット姿がとても印象的でした。「エデンの東」のジェームス・ディーンのニット姿に魅かれたりと、ニットにはどこかロマンチックな郷愁を感じます。古いセーターに袖を通す時の感情は、旧友に出会った時のような懐かしさ。子供の頃から、高校に上がる頃まで、母親の編むセーターを着ていたことも、ニット好きの要因の一つかもしれません。
話は変わります。まさかボーダーについて自分が語ろうなんて思ってもみなかったことです。かつてバイニングしたことはありますが、あくまでも品揃えの一つ。物心ついてから着た記憶のないボーダー柄。街に氾濫する、この柄を敢えて避けていたかもしれません。かつては...です。服装の転換期は、20年に一度あるようです。40代に何を着るかと考えた時にイタリアンスタイルのセクシーさに惹かれました。今60歳を迎えて目指すのは、オトナカワイイなんて、言葉にするのも照れますが、まさにそんな心境。なにかと諦めなければならない年齢になってきましたが、諦めてはいけないのが、異性にモテること。明らかに極めていく年代だけに、まずはカミさんにモテることから始めてみることにします。
話を戻しましょう。オトナカワイイ=ボーダー柄ではありませんが、色気のあるボーダーなら、ぜひ挑戦してみたい。その候補として上がったのが、上の写真【PHIL PETTER/フィル ぺター】の「ボーダー柄パイル地ラウンドネックTシャツ」。いい塩梅の抜け感です。
先日、BAGUTTA(バグッタ)をご案内させていただいた際に、「あまりの着心地の良さに、つい購入していいかとジュニアに聞いたら、渋い顔をされたMAISON CORNICHON(メゾンコルニション)のボーダーTシャツ。我慢しながら、羽織ったのが...」なんてコメントしたボーダー柄。地味にロングスリーブの白無地を持っていますが、他にはない着心地を体感できます。洗いこんだら伸びるかなと心配するほど、柔らかな生地感。でも心配は無用です。フランスでは4台しか残っていないドイツ製のヴィンテージ編み機によって作り出される伸縮性のある柔らかな生地は、そんな柔ではありませんでした。
これです。これです。ジュニアが着て、ご紹介しておりました。そして、もう一つ、お気に入りのブランドから気になるボーダー柄のTシャツが。昨日の蔵庫/マガジーノのブログをご覧ください。
1928年創業のドイツの老舗ボディウエアメーカーMeyが手掛けるカットソーブランド mey story。ドイツにある自社のニット専用工場で加工した上質なファブリックを使って、 細心の注意を払い、高品質な製品を製造しています。mey storyは、自分だけのストーリーを持ち、人とは違う自分らしさを大切にし、 自分が求めるものをはっきりとわかっている男性のためのコレクションです。 mey storyのコレクションは、非常に貴重な高品質のペルー産ピマコットンを使って、 ドイツでハンドメイド製造されています。 mey storyが語るストーリーは、情熱、家族の伝統、ディテールへのこだわり、そして長年におよぶ経験です。
個人的に愛用しているのは、今日も着ている「ポケット付きクルーネックTシャツ」と、
綿48%・再生繊維(リヨセル)48%・ポリウレタン4%のラグランスリーブスウェットシャツ。今回、ホワイトのセレクトはありませんが、この生地の着心地を一度経験してしまうと、もう離れられなくなります。
ショートスリーブのボーダーTシャツは、マスヤマくんが着て、ご案内しております。このボーダー柄のTシャツ。今日、ZANONE(ザノーネ)の「ICE COTTON クルーネックTシャツ」をお買い上げになられたI様が、「次に狙うのはこれ。金曜日に蔵庫/マガジーノに見に行きます」なんて言うものですから、ドキドキです。サイズは私と同じ。ライバル出現です。
今までイタリア一辺倒だったカットソーの品揃え。オーストリアの【PHIL PETTER/フィル ぺター】、フランスの【MAISON CORNICHON/メゾンコルニション】、ドイツの【mey story/マイストーリー】と世界を代表する、これ以上のものはないと言って過言ではないブランドが勢ぞろい。この夏は、カット&ソーを求めて、ヨーロッパの旅をお楽しみください。旅行費を浮かせるなら、ぜひ、ここ岡崎にお越しください。
2019.04.05
今日の昼間、 友人から送られてきた岡崎公園の桜。聞けば、同じ木でも咲き具合に差があるようで、満開の桜もあれば、まだ咲き始めたばかりのつぼみもあり、例年以上に極端です。なんか最近の天気のようで、また世情を表しているような、そんな気もしています。遅咲きの桜は、今、満開の桜が散ってしまった後に誇らしく咲くのかもしれません。
本日の出で立ちに羽織ったのは、SILENCE(サイレンス)のレザーブルゾン。実は、10年ほど前に購入した、よく似たレザーブルゾンを着ているので、私を見かけた方は、これが私物と言っても分からないかもしれません。本日、自慢したかったのは、初めて手に入れたブラックのスニーカー(C.QP)。柔軟なバイニングはしても、意外にコンサバ。食わず嫌いの多い私ですが、これからはチャレンジ。人生は、さほど長くはありません。ホワイトばかりのスニーカーが並ぶシューボックスに遂にブラックが仲間入りです。今日で2回目ですが、履き心地のよさはもちろん、今時の気分になります。そうなると気になるのが、Pantofora d'Oro(パントフォラドーロ)のイントレチャートスリッポンスニーカー。値段はしますが、ラグジュアリーです。ただその前に、スニーカーを持っていないナグラさんに勧めるのが先かもしれません。
参考までに、上半身の写真も載させていただきました。まだまだ続くレザー物語。今からでも遅くはありません。
2019.04.03
動かざること山の如しの休日。あちこちに満開となろうとしている桜。花見は、自宅の二階の窓からです。岡崎城を囲む岡崎公園は、日本さくら名所100選の一つ。ジュニアが子供の時は良く出かけていきましたが、小学校を卒業して以来、足が遠のいています。岡崎公園は、幼少の頃の遊び場で馴染みのある場所ですが、どうやら人混みは苦手なようです。
我が家の玄関を開けると、のどかな風景が広がります。徐(しず)かなること林のごとくと、花冷えの風の強い日は"孫子"の教えに従ったほうが良さそうです。
今日も着ているRencontrant/レンコントラントのニット。ニットと旅を愛するフランス人女性が作り出す「出会い」がテーマのニットブランド。もう、それだけで興味津々なのに、日本古来の和紙を使った日本製なんて聞けば、更に前のめりになるのは当然でしょうか。そして、その女性が、長年、メゾンブランドでの生産やアート業界に携わっている只者ではないとしたら...
寒の戻りで、着方を変えてみました。いくらロングスリーブとはいえ、Tシャツの上に一枚では寒すぎます。それに「またそれ~」なんて思われるのも癪。下着を偲ばせ、チェック柄のシャツを合わせてみました。中に着たのは、2年ほど前に購入したバグッタ。着丈は長めで、本来ならパンツに収めるシャツ。でも裾が出過ぎないのは、ニットの裾のきつめのリブのおかげなんです。ちょうど良い所で、シャツを抑えてくれる為、だらしなくならない大人のシャツ出しスタイルが完成しました。月曜日にご来店されたスタイリストのN様(女性です)にも褒めていただき、調子に乗っております。
そうなると欲しくなるのが、色違い。サイズSで選べるのは、ブルー。イエローも素敵だけで、残っているのはMのみ。
やや大きいけど、もともとゆったり着るタイプのニット。ただ購入してしまうと店頭から無くなってしまうイエロー。在庫表に×が付けば、なんとなく恨まれそうな...そんな気もします。話をそらせましょう。
蔵庫/マガジーノで見つけた素敵なもの...なんてタイトルで。
今年も人気の CIRCORO(チルコロ)。セットアップ提案をしておりますが、肝心のパンツが遅れています。ただ情報によると、明日、入荷するようです。良かったですね。
Giannetto(ジャンネット)のシャツは、他のどのショップさんより充実?...しているのかな。グローリーガイで展開していた頃が懐かしい。
懐かしいといえば、こちら。EMMETI(エンメティ)のレザーたち。愛情を注いできたレザーブルゾンです。
「なんじゃ、これっ!!」なんて、わざとらしい。蔵庫/マガジーノから開催する「GTA/ジーティーアーのポップアップフェア」。本日、入庫しました。詳しくは、本日のマガジーノブログでご案内させていただきます。
こちらは、イメージ写真です。今週も楽しさが一杯詰まったグローリーガイ、マガジーノ、そしてカシェートです。風邪など引かないように温かな服装でお越しください。
2019.03.28
本日のNEWS blogにも掲載させていただきましたが、今週の月曜日、Settefili Cashmere/セッテフィーリ カシミアのオーナー兼デザイナーのミケーレが、ここ岡崎に来てくれました。ジュニアの姿がここにはありませんが、この日は休み。奥さんの誕生日(23日)祝いで、近くの温泉に出かけていました。
展開は2015年の春からでした。一番最初にセレクトそたのは、例のやつ、そうです。コットン、シルク、カシミアのケーブル編みショールカラーカーディガン←ここから当時のブログが見れます。上の集合写真で私が着ているニットです。もう4年着ているんですね。今朝も寝起きに着ておりました。そして帰宅後に羽織ります。
Instagramに「兄弟のような、旧知の仲」と書かれている様に、初めて会った時から不思議な縁を感じていました。実は、お会いできたのは、取り扱いを始めてから2年後。その時に着ていたのも、2015年秋冬に展開したカシミアのクルーネックセーター。この冬も大活躍でした。展示会場では、私のバイニングをじっと見つめておられ、やりづらいなと思いながら、終わった後に「ナイスチョイス」の言葉にほっとしたことを覚えております。
年のわり?には目が肥えているジュニアが、私からの誕生日プレゼントに選んだのが、このカシミア ケーブル編みタートルネックセーター。さすが!!と心の中で叫びながら、懐に痛い話です。実は、知名度では雲泥の差のある、あの有名ニットブランドを止め、Settefili Cashmere/セッテフィーリ カシミアを前面に出そうと決めたのは、この頃だったような気がします。
よほど気に入っているのでしょう。昨年、自分で色違いを購入しておりました。
そして昨年の5月。7月で還暦を迎える私にサプライズです。なんと赤のニットジレをプレゼントしてくれたのです。顔が赤くなるほど、彼の心遣いに酔いしれてしまいました。日本が、日本人が大好き。日本人以上に礼儀正しく、奥様とお二人の子供さんを大切にされ、仕事にプライドをもち、人に対して決して驕ることのない心優しきジェントルマン。
実は、この日が私のかみさんの誕生日。会食中も、いや翌日まで、そのことを気に掛けてくれていたミケーレ。18時の岡崎入りを予定したのですが、ちょっとしたトラブルで20時半頃になってしまった為、3時間ほどでしたが、展示会場では話せない多くの事を語り合うことができ、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。タイトなスケジュールの中、わざわざ会いに来てくれた彼に感謝です。また、一緒に同行してくださった代理店のYさんにも心からお礼申し上げます。作り手の思いと売り手の思いが共通の感動を生み、それを皆さんに伝えることのできる、そんな理想の形がここにありました。
2019.03.23
7月生まれのせいか、夏の暑さに滅法強い私スグル。そのせいか夏の妄想に走りがちですが、現実は、この寒さ。今更、冬物を着るわけにはいかないし...なんて考えながら、事務所兼倉庫で秋冬物の整理をしていたら、いい物を見つけてしまいました。その前に、
本日の出で立ちです。「また、それっ」と言われそうですが、かなり気にいっております。Rencontrant/レンコントラントのクルーネックセーターとBorellio(ボレリオ)のナイロンストレッチパンツ。今日はスーツを着ようと思いながらも、またもや楽な服装を選んでしまいました。
見つけたのは、このコートなんです。新作のRencontrant/レンコントラントのクルーネックセーターやPHIL PETTER(フィルぺター)のボーダーに合わせれば、この春の新作と言ってもおかしくない、春にも着れるコートなんです。この秋冬にご購入された方は、今、とても重宝しているんではないでしょうか。
イタリアのマルケ州発祥の【equipe '70/エキップ セッタンタ】。フードから身頃、袖まで取り外せるボアライナー付きのフーデットコートです。
ライナーを外せば、今まさにちょうどいいコートになります。暫くは活躍させ、夏に休ませ、秋になれば、引っ張り出して、真冬にはライナーを付けて...と、季節が進むにつれて、このコートの便利さに感じ入っている次第です。12月14日のブログに冬仕様のコーディネートでご案内しております。上の写真と見比べてみてください。