ネクタイは「男の武器」?

 久しぶりの東京出張です。今回は、途中レディースの雑貨の展示会を挟んで、長年お付き合いしているFAIRFAXと我がグローリーガイのオリジナルを手掛けてくれているB.P.Cにお邪魔してきました。

 FAIRFAXは、昔、ラルフローレン社と契約、日本での販売権を持ち、一世を風靡した「菱屋」から独立された慶伊社長率いるアクセサリーメーカーです。菱屋が衰退していく中で、日本のネクタイ業界を牽引するメーカーに成長。最近はドレスシャツやカジュアルブランド「サイコバニー」などアイテムは多様化していますが、やはり中心はネクタイ。私達が愛する「ドレイクス」のネクタイもここから仕入れをしています。2005年、小泉内閣のクールビズ政策から、4年。ネクタイ業界は、年々厳しい状況に追い込まれていますが、展示会のショールームのどこにいても聞こえてくる小柄な慶伊社長の元気な声に、逆に励まされます。クールビズ政策が良いか悪いかは別として、ネクタイをしない方向に向ってることは、それを扱う同業者としては寂しい限りです。

 以前に、ブログにも書いたと思うのですが、ネクタイは男が男である為の最後の砦。言い方を変えれば、「男の顔」。もともと男の服装は戦争から生まれた物が多いです。トレンチコートしかり、ピーコートもタンカーズも。そしてネクタイの歴史も戦争なのです。現在のネクタイの起源は17世紀とされていて、ルイ13世を守る為のクロアチアの兵士が、無事の帰還を願って妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていたことから始ります。首は動脈が多く、最もねらわれやすい場所なのでしょうか。戦国武将の兜も、「しころ」と呼ばれる顎を護る為のものが付いているのは、そのためでしょうね。

 首に巻く物が、ネクタイの起源であり、男の武器ならば、現代の「企業戦士」として、ネクタイは不可欠な物ではないのでしょうか。もちろん、身だしなみという観点に立っても、ネクタイほど男の装いに重要な物はないと思います。改めて、ネクタイを考えてみては、どうでしょうか?

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