服育=素材の良さを知ることは、物事の本質を見抜く力を養うことになるかもしれません!!

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 涼しげなのは髪型。ジャケットを着ての撮影は、短い間とは言え、暑いものです。

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 その上にこんなものを着たら、まるでいじめに遭っているようなものです。

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 ジャケットを脱いで着たとしても、我慢できるのは数分。それほどに温かいヤク素材の羽織りもの【COMOLI/コモリ&norlha/ノラ】のコラボ"羽織るストール"です。NEWSでご案内する際には、ちゃんと冬装束でご紹介しますが、今日のところは、お許しください。ただ、それまでに商品があるかどうかが心配です。本日より開催の【THE GIGI/ザ ジジ】新作フェアをご覧になられながら、気持ちがこちらに向いてしまわれる方が多いのは、驚き、いや、今までになかったアイテムだけに、惹きつけられてしまうのは当然かもしれません。

 参考までに、ジャケットは数年前に購入したTAGLIATORE(タリアトーレ)、ニットはFEDELI(フェデーリ)、パンツは購入したばかりのBERWICH(ベルウィッチ)、靴は毎度のCROCKETT&JONES(クロケットアンドジョーンズ)です。

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 今までになかった服といえば...バイイングに同行したジュニアが、またなにやらとんでもないものを見つけてきました。モロッコ・マラケシュ発のメーカー【MARRAKSHILIFE/マラケシュライフ】です。詳しくは、彼自身が、こちらの記事で書いております。当然ながら、着用分までちゃっかりオーダー。現在、残りの一着が蔵庫/マガジーノの奥にひっそりと飾ってありますが、見るたびに気になる存在。小森氏とノラのコラポによって生み出された"羽織るストール"に似た素朴さ。加えて古い木製の織機を使った、人の手の温もり。便利さを追い求めるが故に失われつつある気持ちのゆとりや豊かさ。この服を羽織っていると、そんな思いが沸き起こってくるから不思議です。親子揃って購入!!になるかもしれません。

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 スタイリストのMikakoさんより、メールをいただきました。"服育" いい言葉です。ありがとうございました。

60/40クロス(ロクヨンクロス)について

 今日は小春日和。これだけ暖かいと気持ち悪いですね。でも来週の水曜日から気温がぐっと下がり、週末の最低気温は氷点下に、最高気温も6度と一気に真冬日になりそうです。風邪を引かないようにしたいものです。

 前回、60/40クロス、ロクヨンクロスのお話をしましたので、今回はもう少し詳しく、ご説明いたします。ロクヨンクロスとは、コットン60%、ナイロン40%から成る機能性に優れた生地のこと。ロクヨンクロスと言えば、「シェラデザインズ」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、この生地が登場したのは1960年代。「アーサー・カーン社」が開発したものです。ロクヨンクロスはコットンとナイロンが格子状になっているので、ナイロンより摩擦に強く、かつコットンより通気性に優れています。コットンが水分を吸収すると膨張して生地全体の密度を高めるので水の浸入を防ぐのです。

 1965年創業のシェラデザインズ。1968年に発表されたロクヨンクロスシリーズは、全米を席巻し、日本の若者にもカルチャーショックを与えたのです。1976年から、日本で大流行したヘビーデューティ。この時代にも、このロクヨンのマウンテンパーカーやダウンは大人気でした。ご記憶の方も、もちろん愛用されていた方も多いかと思います。この時代、20前後だった私は、残念ながら、手に入れることは出来なかったのですが、この仕事に就いてから、どのくらいシェラデザインズのロクヨンクロスを売ってきたのでしょうか。数え切れないほどです。そして現在、アメリカ最古のブランド「ウールリッチ」を扱い、ロクヨンクロスのダウンベストを初めて手に入れて、喜んでいる私。初恋の相手に出会ったような、学生の頃、読んだ小説を読み返し、新たな感動を覚えたような、そんな想いが日々の生活を楽しくさせてくれます。そして着込むほどに、コットンの繊維がうっすらと毛羽立ち、風合いが一層高まっていく過程を見るのも楽しみの一つです。 
  5年後、10年後に、また紹介できるといいですね。

    DM HPの写真 25801

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