2017.03.17
玄関を開ければ、冷たい風に再び家の中に戻されます。自宅の横に駐車場が確保できた為、以前のように歩く必要がなくなったものの、向う場所が山手にある岩津天満宮。きっと寒いだろうなとコートを羽織って出かけたら、山裾にある我が家とは違い、風もないポカポカ陽気でした。早速、梅園を散策です。
既に満開は過ぎましたが、遅咲きの花が見ごろです。春の穏やかな空気の中、白や紅の花の色が、澄んだ青空と美しいコントラストをとります。梅の香りは...残念ながらでしたが、木に咲く花は生命力と可憐さの両方を感じることができ、父が好きだった理由が、ようやく分かるようになりました。
時間は9時半。この時間は境内も静かです。昨夜、久しぶりのスナックで、美しいお姐さん方とデュエットしていた自分が恥ずかしい...なんて思えてしまうほど、厳かな空間。感謝の気持ちを込めて、しっかりお参りしてきました。
境内に咲く紅梅。こちらは妖艶な美しさでした。お参りしたら、直会(なおらい)です。直会とは、神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を頂き、神饌(供え物のこと)を食する行事。本殿と神楽殿横に隣接する「余香殿なおらい」さんに入れば、
語らい処に囲まれた中庭には梅の古木があります。この木に咲く花は、"白玉の花"と呼ぶそうです。生憎、散り始めていました。
そして私が、直会で頂いたのが、甘酒。いつもなら珈琲を頼むのですが、昨夜の余韻を惜しむかのごとく、朝酒?を注文です。
暫く来ないうちに、こんなメニューまでが。大好物なカツカレーにカレーうどん。いやいや我慢です。昼までには、まだ時間がありますし、それに今から出勤です。次回の楽しみに取っておきましょう!!
"美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にもつけたくなるぞ" 菅原道真公が5歳の時、庭前の梅の花を見て読まれた詩です。道真公の幼名は、「阿呼(あこ)」。庭に咲く紅梅の花を見て、その花びらで自分の頬を飾りたい...いや、5歳の子供が読むにはませた詩ですが、天神様と梅の花との因縁の初めなんですね。そういえば、我が家の家紋も「梅鉢紋」。なにか因縁でもあるのでしょうか。