25年に感謝です。そして、これからの「時」に夢膨らませて...

1952年、ハリウッドの小さなスタジオでは、チャップリンの最新作「ライムライト」の撮影が行われていました。当時、映画雑誌の編集者であった淀川長治氏は、この最も敬愛するスターを取材する為、現場を訪れていました。

 Time is the best author. It always writes the perfect ending. 時とは偉大な作家だ。若い人を一緒にし、老人を去らしていく。(訳:淀川長治著【「生きる」という贅沢 私の履歴書】より)

 有名なこの台詞のシーンに立ち会った淀川氏は、思わず涙を流しました。撮影を終えたチャップリンは遠来の淀川氏に近づき聞きました。
 「君は何故泣いているの?」
 淀川氏はスタジオの一点を指差して言いました。
 「マイク」
 チャップリンは偉大なるパントマイム(無声映画)の王様。時という作家は、映画に「音」を書き入れ、この王様に自らの声で芝居をさせている。
 チャップリンは淀川氏を抱きしめ、氏が持参したチャップリン自伝にこうサインしてくれました。
 To my friend と

 一瞬の今、一秒前は既に過去。私たちは時の絶大な流れの中で生き、様々な出会いを繰り返し、いつかは後進に道を譲ります。その流れに添い、或いは逆らい、己の生き様を追い求める日々。裸身に布を纏うことで、人であることを表現してきた服飾の歴史の先端に居るという自覚と共に。

 グローリーガイは、25周年となりました。
 皆様との接点は、常に洋服。そして、そこに在るのは二度と手に入らない至福の「時」の共有でした。この後、皆様との「時」は如何に広がってゆくのか、夢はさらに拡がります。

 皆様の多大なるご愛顧に 心よりの感謝を込めて。

                               2015年4月 グローリーガイ代表 村主 博

 

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