旅先での想いは、平成から江戸時代、そして昭和へと

 冬眠をしたくなるような寒さです。寒がりな私は、11ヶ月休み無しで働いてもいいから、一年で最も、寒い時期の1ヶ月を避寒地でゆっくりと休みたいと、つくづく思うのです。でも、それを許してくれないのは、年2回の展示会が最も暑い夏と最も寒い冬にあることです。12月から始まるプレコレクション、1月のイタリア海外出張、そして戻ってからのメインコレクションとおよそ2ヶ月にわたり、ハードなスケジュールをこなします。明日、明後日もプレコレクションの為、今年最後となる東京出張に出掛けていきます。その前に、珍道中の模様をご報告しますね。

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 慰安旅行ではなく、展示会に行くような二人の出で立ち。ただ、いつもと異なるのは場所が空港ということ、そして笑顔。ただ気になるのは、この距離感です。椅子を一つ空けて座るところなんぞ、彼らの人間関係が良く分かるというものです。

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 鹿児島空港に到着した際の3人の写真は、前回お見せいたしました。最初に向かったのは、薩摩の小京都といわれる知覧の武家屋敷群。生け垣と石垣が美しい小路の両側に武家屋敷が続きます。

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 何故かこの時代の風景に溶け込んでしまう彼は、一体何者でしょう。生まれてくる時代を間違えてしまった・・・ような気がします。

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 この方は似合いません。ただ彼が合わないのは、武家顔ではなく公家顔だからでしょう。ここは武家屋敷ですからね。

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 酒も煙草もやらない(他は知りませんが・・・)彼が目ざとく見つけたのが、ここ。どうやら食べ盛りの彼は、ぜんざいに引き寄せられたようです。

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 武家顔かどうかは分かりませんが、つい正座をしてしまいます。背筋を伸ばさないといけない空気がここにはあります。古い家屋の中で食べるぜんざいは格別です。横においてあるゴマせんべいは、ここでしか売っていないもの。帰りの空港で探しましたが、どこにも売っていませんでした。残念です。

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 そして、今回も一緒です。このお方、業界では、かなりの有名人。知り合って、22年。もう腐れ縁ですね。

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 名勝指定の「佐多三舟氏庭園」は、江戸時代中期、宝暦年間(1751年~1763年)に作られたものです。知覧庭園の中では最も、豪華で広い庭園です。右側の二人、付き合いが長いのも困ります。傾きまでもが同じ。不思議です。

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 知覧特攻平和会館です。太平洋戦争の末期、沖縄戦で爆弾を装備した飛行機もろとも敵艦に体当たりするという人類史上類のない作戦で、多くの若い命が失われました。この地が出撃基地であったことから、英霊を祀り、当時の遺品、記録などを集めて展示してある場所です。今夏の終わりに出掛けた広島護国神社や広島平和祈念公園は、原爆投下によって犠牲になられた方々の霊を祀っています。2年続けて訪れた沖縄のひめゆりの塔、平和祈念公園。時代を継承している同じ日本人として、また戦争を知らない世代として、必ず訪れるべき場所です。

 本日は、ここまでにしますね。

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