金太郎飴

 来年1月31日に松坂屋岡崎店が閉店します。1971年の4月開業ですから38年の歴史に幕が閉じるわけです。以前より、噂があり、驚きはしなかったのですが、岡崎の中心街から、またひとつ灯りが消えるかと思うと、一抹の寂しさを覚えます。

 今から8年前、もうそんなに年月が経っているのかと驚くのですが、岡崎メルサが閉店しました。今は何とかと言う高層マンションが建っているのですが、この時はもっとショックでした。と言うのも、私も独立(1990年)する前はこのメルサの1階にある「マック8」で働いていたのです。私の世代の方なら、よくご存知ですね。元々は神戸の老舗マックの8番目の店。1973年当時、一世を風靡した「VAN」ショップとして岡崎にオープンしたのです。当時はメルサでなくサンリバーという名前でした。中学の時、初めてのデートで行った記憶があります。1983年にメルサに名前が変わって、私がここにお世話になる頃には、すでに「VAN」は無くなっていて(1978年に倒産)、当時はラルフ・ローレンを中心に展開していました。私が入社してすぐにDCブランドが大ブレークし、DCブランドだけを集めたエスパシオがメルサに増床され、市外からも多くの人が集まり、土日ともなれば康生通りは大勢の人で賑っていました。

 そして今は、通りを歩く人も疎らで、なんとも寂しい通りになってしまったのです。そして、ついに松坂屋も撤退。大きな要因はやはり郊外にできた大型ショッピングモールのせいでしょうね。名古屋から帰りの名鉄電車の窓から見える名鉄と松坂屋の看板を見て、やっと岡崎に着いたと、ほっとできる風景が無くなること、他と変わらない金太郎飴みたいな街になってしまう岡崎に複雑な感情を抱いているのは、私だけではないでしょうね。

 

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